特集:お金が増えるフィンテック 2017年6月6日号


◇おつりを投資に回す
◇意識せずに資産を増やす
知らないうちに自分のお金が投資に回って、資産が増えている──。
 
フィンテックのベンチャー、トラノテック(東京都港区)は、買い物をするたびにおつりが自動的にたまっていき、投資に回るウェブサービス「トラノコ」を開発した。
 
買い物時、現金で払うとおつりが来るが、スイカやパスモなど電子マネーのカード払いでは、おつりが発生しない。
 
そこでトラノコでは、「おつり相当額」という「仮のおつり」を算出する。例えば、喫茶店で税込み380円のコーヒーを買う場合、400円との差額の20円をおつり相当額とするのだ(図2)。
 
おつり相当額は、買い物をした人のカード利用履歴がトラノテックに送られ、それを基に同社が算出する。あらかじめトラノコのユーザーが指定した銀行口座から毎月、おつりの合計が自動で引き落とされ、投資の原資となる。
 
消費者の買い物データは「家計簿アプリ」企業も持っている。トラノテックと提携する家計簿アプリのユーザーは、簡単な操作でトラノコを利用することができる。
 
投資先は、リスクとリターンの大きさによって異なる「小トラ」「中トラ」「大トラ」という愛称の三つのファンドから利用者が選ぶ。ファンドはトラノテックの子会社トラノテック投信投資顧問が組成・運用する。
 
「小トラ」は安全資産の債券が中心でローリスク・ローリターン、「中トラ」は投信で言えばバランス型でミドルリスク、「大トラ」はリスク資産が入った分、高い利回りを狙う商品だ。具体的には「中トラ」で3~4%を目指しているという。
 
意識しないで投資できるので、投資期間も長くなる可能性がある。「日本で長期投資の文化を作りたい」と話すのはトラノテックのジャスティン・バロック社長。米信託銀行ステート・ストリート出身のバロック氏は、「おつり投資」が海外で人気を得ている状況を見て「現金での支払いが多く、おつりが身近な日本でこそ普及する」と考えた。
 
ベンチャーのウェルスナビ(東京都千代田区)も同様のおつり投資サービスを開発。おつりがたまるとETF(上場投資信託)に回される「マメタス」の提供を5月24日から開始した。資産運用は人工知能(AI)を活用した投資ロボアドバイザーが行う。
 
投資の知識がなくても意識せずにできる仕組みによって「消費から投資への

AINOW
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