HOME/ AINOW編集部 /【御礼】AINOW が1周年経ったので、メディア立ち上げ時を振り返ってみた
2017.07.03

【御礼】AINOW が1周年経ったので、メディア立ち上げ時を振り返ってみた

最終更新日:

こんにちは、AINOW編集長の亀田です。

ちょうど私の誕生日と同時期にAINOWを始めて1年が経ちました!
狙って合わせたという事ではなく、、人工知能ニュース数が集まり切らず、スケジュールが後ろに伸びてしまったと記憶しています。
いい機会なので、苦戦しながらAINOWを始めた背景と1年間を振り返ってみたいと思います。

今、メディアが形になっているのも、右も左もわからない中、人工知能に関する情報を吸収する機会を作った頂いた皆様のおかげだと思っています。本当にありがとうございます!

人工知能の専門メディアを始めたきっかけ


dipで人工知能に関する研究開発や情報収集を始めたのは3年くらい前だったと思います。Watsonを始めとしたAPIサービスなどを試し、データマートを構築して分析をしていました。しかし、当時はデータ分析に知見も少なく、外注ベンダー様と試行錯誤する日々でうまくは行きませんでした。この時に気づいたのは外に仕事を依頼するにしても、圧倒的に知識量が少なくて対等な議論が出来ていないことでした。

そこで、元々新規事業立ち上げを生業にしていた身なので、人工知能に関する情報収集と新規サービスが一緒に出来ないか考えていて思いついたのが「AINOW」です。
Googleで人工知能に関するニュースをRSSで取得している人も多かったのですが、大きなニュースばかりで現場で使える情報が全然なかったので、各企業での事例、人工知能がどのように業界や市場に浸透していくか、直接自分の足で確認することで正しい目利きをしたいという想いが強かったです。

構築費用0円、ハワイでコーディングとデータ加工

「AINOW」はソースを見ていただくと分かる通り、Wordpressで構築しています。元々エンジニアバックグラウンドがあったので、社内のプログラマーと2人でゼロから立ち上げて一部関数をカスタマイズしていました。中でも苦戦したのがデータのインポートです。
当時は1万件のAIニュースを集めることを目標にしていましたが、あの入り組んだWordpressのDB構造にニュースをインポートする処理で苦戦しました。特にエスケープ処理がなかなか大変…
昨年は6月後半に社内の顕彰旅行でハワイに行っていたのですが、ホテルで夜中に日本のエンジニアとやり取りをしながらサイト構築したのもいい思い出です。

Machine Learning 15minutes・人工知能オタクとの出会い

ここまで、AINOWは広告費を1円も使っていません。メディアを立ち上げてからは、イベントと口コミで認知を集めてきました。
小さく始めて、大きく成長させる。リーンスタートアップの考えのもと、Facebookページいいねで1,000人集めるまで、どこまで行けるかの実験でもありました。

集客の中で大きな力となったのは、Machine Learning 15minuteというイベントでの定期取材枠を提供頂いた、現在フロンテオ勤務の門前さんという人工知能オタクとの出会いですね。イベントを共に盛り上げて、人工知能各界の動きを懇親会でお話を聞くことで、現場のリアルな知識が見についていったので、本当に貴重なお時間を頂いたと今でも感謝しています。

その後も門前さんには全脳アーキテクチャを始め、様々な研究者・起業家・エンジニアを紹介頂いて、次第にAINOWも名前を話すと誰かしら知っている人がいるメディアに成長することができました!

ITからAIに切り込んで見て

私は学生時代、微生物の遺伝子組み換えを研究していて、社会人になってからは新規事業を立ち上げたいエンジニア思考のAI未経験者でした。そんな人材が人工知能の業界に1年足を突っ込んでみて思ったのは、好奇心が湧き立てられて、ワクワクが止まらない業界だと思いました。

新しいモノ、SFが好きな性格もありますが、人工知能技術を使ったサービスアイデアやドラえもんのようなロボットを作りたい夢に向かっている人達の話を聞くと、現在解決が難しい課題も解決されて、人々の生活や文化も変える大きな可能性に期待が持てます。

しかし、ただの夢物語ではなく、しっかり足元を固め、ロジカルな発想で着実に進んでいる研究者や起業家も多く、ITスタートアップ業界を見てきた自分からすると大きな衝撃でもありました。

AINOWだからできるビジネスとアカデミアを繋ぐイノベーション

最後に、人工知能業界を歩んでみて、自分達だから出来ることも改めて考えました。
大きく2つが強みになるかと思います。

・新規事業の立案を通して得た、人間の心理や行動、課題をサービス化するノウハウ
・民間のAI企業からAI研究機関、官庁や国立大学・研究所まで幅広く人工知能の情報を取材

人間とAIの寄り添う生活に必要な観点

私は、新規事業の立案を社会人生活10年のうち、6年やってきています。この仕事は、人にとって本当に必要なサービスとは何か常に考える必要があります。その為、常に考えていることとしてこんな事です。

・人間はなぜこう思うのか?
・なぜこの行動をするのか?
・今どういう感情をしているのか?
・何に困っているのか?

人間に向かい合う時間が多いのですが、人に寄り添う人工知能の開発にもこの考え方は必須なのではと思いました。
アルゴリズムと人を繋ぐサービスが合って、AIが成り立つはずなので、情報を発信していきます。

研究成果をビジネスに取り入れる手助けを

またビジネスだけ知っていても、情報のマッチングサービスではもう使う人は少ない、アカデミアの研究だけしても海外に立ち向かうのは難しく、実生活に普及していかない。そんなジレンマを埋めるのがAIによるイノベーションではないかと考えています。

AIが実生活に溶け込む事で社会課題も解決して、結果的に研究予算の増加にも繋がる、そんな世の中になって企業の新規事業立案、AI研究がさらに進む世界になってほしいなと思い取材をしています。AIが活用される世の中に向けて1メディアとして出来ることはもっとあると思います。
広く収集した情報をいち早く試して、失敗するのは得意なので、人間の役に立つAIサービスの導入にはどうすればよいのか?自ら試して、正しい情報を皆様に届けていけたらと思います。

この先1年も人工知能業界は激変していくと思いますが、このブーム終わらせずに正しい情報を届けていきます。今後もAINOWをよろしくお願いします。

無料メールマガジン登録

週1回、注目のAIニュースやイベント情報を
編集部がピックアップしてお届けしています。

こちらの規約にご同意のうえチェックしてください。

規約に同意する

あなたにおすすめの記事

基調講演だけではない。OpenAI、Microsoft、Metaもビジョンを語ったGTC2024セッションまとめ

ChatGPTもGeminiも忘れて、これらの(信じられない)次世代AIツールをチェックしてみよう!

「Yahoo!知恵袋」でも活用、LINEヤフーの生成AI活用戦略

あなたにおすすめの記事

基調講演だけではない。OpenAI、Microsoft、Metaもビジョンを語ったGTC2024セッションまとめ

ChatGPTもGeminiも忘れて、これらの(信じられない)次世代AIツールをチェックしてみよう!

「Yahoo!知恵袋」でも活用、LINEヤフーの生成AI活用戦略