今流行の資産運用サービス「ロボアド」 AIっていわれることも多いけど実際AIっていえるの!?

みなさん、こんにちは! おざけんです。

今回は、「オカネの話」です。
最近、人気が出てきた資産運用サービス「ロボアド」について、AIという観点から探ってみました。

みなさんは資産運用はしていますか?

平成27年度 証券投資に関する全国調査」によると
日本人の貯蓄率は9割超えの一方で、有価証券(株式・投資信託・公社債)の保有率は約20%と、日本人が貯蓄好きなのもうなづける結果になっています。

しかし、近年「フィンテック」と呼ばれるように金融に様々なテクノロジーが介入し、ブロックチェーンなど話題を呼んでいます。

AINOWが専門とする「AI・人工知能」テクノロジーもその例外ではなく、AIの持つその「大量のデータをもとに、高速で未来を予測する」という特性が、株取引への活用で話題になったりしています。

この記事のメインテーマである「資産運用」も例外ではありません。過去のデータを分析し、的確な運用方法を導き出すことははAI(ディープラーニング)の得意分野だからです。

しかし、その実態はどうなのか。どのように資産運用サービスに、AIが活用されているのでしょうか。

そのため今回は資産運用のための「ロボアド(ロボアドバイザー)」に焦点をあてました。

ロボアドとは

ロボアドはロボットアドバイザーの略です。
資産運用というとお金持ちの富豪がやるものといイメージはないでしょうか?

一部の富裕層が享受してきた高度な金融サービスはそのノウハウを個人がそのまま再現することは難しく、多くの人が資産運用に対して親近感を感じずにいいる方も多いのではないでしょうか?

しかし、今までプロの資産家が行っていた資産運用ノウハウをロボティクスで再現し、より手軽に手数料をかけずに低額からでも運用できるようにしたものがロボアドとして人気を博しています。

THEO」や「ウェルスナビ」など日本でもいくつかのサービスがローンチしています。

約3ヶ月運用した結果をご紹介。。ロボティクスで資産運用してみた

私も実際に資産運用をしてみました。

使ったのはTHEOというサービス。

THEO
スマホで10万円から始める資産運用

5つの質問にこたえるだけで、世界中の約6000の銘柄のETFからロボアドバイザーが自動的に最適なポートフォリオを提案し、運用します。

時間や手間をかけることなく、1つの国の1つの資産に偏った「円預金」から、
世界の様々な地域、様々な資産にバランスされた「分散投資」へのシフトを実現。

これまでは一部の人のみが享受していた合理的な資産運用を広めています。

▼THEOはこちら
https://theo.blue/

投資額は10万円以上となっています。私は今回20万円をTHEOで資産運用してみました。

使い方は非常に簡単で、簡単な質問に答えると、自分にあった運用方法を診断してくれます。

約3ヶ月運用した結果、変動率はこのようになりました。

いかがでしょうか? ただ預けているだけでもう9000円も資産が増えています。運用前は少し疑心暗鬼でしたが、この結果にとても驚いています。

ロボアドって人工知能といえるのか!? 聞きに行ってきた

今回は、THEOを運営する株式会社お金のデザイン(東京 赤坂)を取材しました。

〜人物紹介〜

株式会社お金のデザイン 取締役 COO 弁護士
北澤 直さん

慶応義塾大学法学部卒業 ペンシルバニア大学大学院修了(LL.M)モルガン・スタンレー証券に投資銀行員として6年間在籍し、 不動産部門の成長に貢献。それ以前は弁護士として6年間、日本とNYにて金融・不動産関連の法律業務を手がける。弁護士(日本法(第一東京弁護士会)NY州法)メディア出演多数。共著に「ロボアドバイザーの資産運用革命」(金融財政事情研究会)一般社団法人FinTech協会理事。

おざけん
THEOを始めとしたロボテクって人工知能といえるのでしょうか?
北澤さん
学生時代に人工知能を専攻してしていたTHEOのアカデミック・アドバイザーの教授の加藤康之先生(京都大学博士)は「ロボアドバイザーって今の定義の人工知能ではないよね」っておっしゃっていました。そのため、あえて「人工知能」とは言っていません。
  
機械学習の中でもニューラルネットワーク、さらにその階層を増やしたディープラーニング(深層学習)を使用したアルゴリズムが人工知能という風に認識しています。

また、ロボアドでは投資テーマに即したデータが少なく、まだ深層学習などのAIを活用するには足りないと考えています。

私たちは、毎月の投資政策委員会で今月のモデルなどを、人間が相談して決定しています。

今、メディアなどに取り上げられ、勢いを見せるAIですが、今のAIのブームは「第三次AIブーム」と呼ばれ、ディープラーニング(深層学習)を利用した言語の解析や、画像の分類などの分野において顕著に技術が発達しており、
一概に、今のAIという定義にあてはまるようではないようです。

人工知能についての詳しい知識は以下の記事を参考にしてみてください。

今さら聞けない!「人工知能」とは?

おざけん
意外でした。ロボットっていうくらいだから、今まで蓄積されたデータを深層学習で分析して、投資した資産の変動を予想するものだと思っていました。そうではないんですね。
北澤さん
現状では、従来の統計的手法がメインです。要は運用している一つひとつの投資テーマの値動きや相関関係をデータで抽出することによって、今の状況ではどうなのかを算出しているというのが私達の運用手法です。
おざけん
なぜ、機械学習が使われないのでしょうか?
北澤さん
投資テーマの一つ一つに紐づいたデータが少ないので、アプローチを考える必要があるからです。そのため、毎月、投資政策委員会を開催し、今月の値動きなどを相談して、微調整が必要なものは微調整をしたりしています。

昨年のチャイナショックで中国政府が取引所をしめてしまったときも、前例がほとんどないものだったので、機械学習で判断することは難しくなります。膨大なデータ処理は確立性、正確性が肝心になるし、スケールアップが図れるところがあり、それがアルゴリズムを使う意義だと思っています。

おざけん
5年後の資産運用には、人工知能は活用されていると思いますか?
北澤さん
どこかしらで人工知能的なところは入ってくると思っています。

ただ、そのためには実証実験を繰り返す必要があります。私達も先日、教授ら専門家とラボを立ち上げ、資産運用にどのようにAIを取り込めるかの研究を開始しました。
しかし、まだ現状では確立した機械学習を応用したプロセスがTHEOにあるわけではありません。

編集後記

今回は、資産運用という観点でAIに着目してみました。
今後、人工知能によって人間の仕事がなくなるなどと言われることもあります。。
貯蓄するだけでなく、資産をうまく増やしていくことが大事になってきそうですね。

このロボアドによって今までの難しい資産運用ノウハウが一般に広められています。貯蓄国家の日本にも、もっと広がるといいなと思います。

今回、着目したこのロボアド。実際にはAIと呼べる部分は少ないようです。教師データの少なさから、まだ重回帰分析などを用いた運用のほうが安定性があるんですね。
この曖昧な定義の「人工知能」というワード。資産運用に関わってくるのはもう少し先になるかな!?

AINOW
人工知能専門メディアAINOW(エーアイナウ)です。人工知能を知り・学び・役立てることができる国内最大級の人工知能専門メディアです。2016年7月に創設されました。取材のご依頼もどうぞ。https://form.run/@ainow-interview

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