【インタビュー】人工知能「SENSY」が美味しく健康をサポートしてくれる?! 新たな領域への挑戦の裏側とは


こんにちは。AINOW編集部のなっぴです。

人間の「感性」を学習する人工知能「SENSY」(センシー)でお馴染みのカラフル・ボード株式会社が、健康アドバイスアプリの株式会社リンクアンドコミュニケーションとの業務提携し、味覚を解析する技術を活用して「美味しく健康に」をテーマにヘルスケア分野にサービスを拡大し、個人の嗜好に合った食事・運動アドバイスを提供する「パーソナル・アドバイスエンジン」を共同開発することを発表しました。
新たな領域への挑戦ということで、インタビューへ行きました!

新しい領域への挑戦

なっぴ
味覚領域やヘルスケア領域にチャレンジしようと思ったきっかけなど教えてください。
渡辺さん
もともとSENSYの構想が、人の人生を豊かにすることが目的です。その中でも特に衣食住の「衣」と「食」からやろうと思っていました。
その人が美味しいと感じるメカニズムなどを健康のロジックとともにできたら楽しいと思いました。
そこで、リンクアンドコミュニケーションさんとお互いのノウハウを共有してただ美味しいだけじゃなく“美味しくて健康になることができる!”ことを目指しました。
なっぴ
好きなものを食べて健康になることができるなんて夢のようですね!
渡辺さん
健康だけを追求すると味気なくなったりするので、健康アドバイスアプリでは、食材・料理名をもとに個人の好みを解析しています。その人の味覚を研究することで、健康の範囲内で美味しいと思うものを予測してレコメンドをします。従来の「SENSY」ソムリエに利用されているものを拡張して料理全般に適用することで、1日のカロリーなどロジカルなものを掛け合わせ、健康に繋げることができます。
なっぴ
たしか、健康アドバイスアプリには、食事だけでなく運動の記録もすることができますよね?
渡辺さん
運動のレコメンデーションを次のステップでやっていきたいと考えていて、少しずつAIで提案できる領域を増やしていきたいです。

「SENSY」ソムリエ内での人工知能の活用について


ソムリエのようにお酒を提案する「SENSY」ソムリエ。ユーザーがワインや日本酒、クラフトビールなどのお酒を試飲し、甘味・酸味・苦味などの味覚や、好みに関する感想を入力することで、人工知能がユーザの味覚を解析し、店頭にある商品の中から、ひとりひとりの味覚に合わせた最適な1本を提案するサービスです。

大量のデータを必要とするイメージがあるレコメンド機能。「SENSY」では一体どのようにしてレコメンドをしているのでしょうか。

なっぴ
「SENSY」ソムリエ内のお酒は、とても種類が豊富な印象を受けました。これはお酒やメニューにそれぞれにどのような味かというデータが入っているのですか?
渡辺さん
そういうわけではありません。誰かが味覚したものを他の人がどの様に感じるのか、翻訳のアルゴリズムに近いものです。ワイン自体の味覚のデータはなくてもいろいろな人の味覚の結果を翻訳している仕組みになっています。
なっぴ
大量の教師データが必要ないということですね。
渡辺さん
10名程が飲んだ記録を残してくだされば、レコメンドが可能となります。
なっぴ
ですが、味覚領域はとてもシビアなイメージがあります。他の人が美味しいと言っても、自分が美味しいと感じるかどうかは実際に試さなければわからないですよね。
渡辺さん
他の人から勧められても、かなり冒険しながら飲んでいる人が多いと思います。実際に、7割の人がワイン選びに失敗しているというデータがあります。そういう人たちの味覚から解析するところが他サービスと差別化できる「SENSY」ソムリエの強みだと思います。

「SENSY」の強みを生かしたチャットボットサービス


カラフルボードは「SENSY」を活用したチャットボットサービス、「SENSY BOT for Biz」を新たにリリース。その第1弾の導入先として、株式会社エイチ・アイ・エス(以下、H.I.S.)と提携し、サービスを開始することを発表しました。「SENSY」独自の強みをチャットボットと掛け合わせると何が起きるのでしょうか。

なっぴ
サービスを開始した、旅行領域のチャットボットサービスについて詳しく教えてください。
渡辺さん
旅行領域でパートナーになっているH.I.S.さんと共に、旅行の体験をユーザーに合わせてカスタマイズしていくことをめざしています。人工知能としてはありふれていますが、第一弾はチャットボットからスタートをします。
お問い合わせからスタートして、ユーザーの旅行に対するニーズを満たすことを目的とした、チャットボットをつかってユーザーの好みを理解するという大きなフェーズの第一歩です。
なっぴ
チャットボットを導入している企業はたくさんありますが、ユーザーとのやり取りを商品開発に役立てている事例は少ないですよね。
渡辺さん
ただ単に、質問に答えるだけでというチャットボットは数多くあります。その中でも僕らの強みは、パーソナルAIを用いてレコメンドをしていく事だと思います。チャットを通してツアーの提案したり、ユーザーのニーズからツアーの企画などもやっていきたいと考えています。実店舗でやっている接客をECサイトで実現することが目的です。
「SENSY BOT for Biz」では、これまでSENSYが開発してきた人工知能技術を活用し、LINEやFacebook等のメッセージングアプリの他、WEBウィジェットとして、自社ECサイトなどへチャットボットを導入することが可能です。さらに、単純な対話だけでなく、SENSYのもつ他の機能と組合せて、より高度なWEB接客を実現することができます。

▼ 「SENSY BOT for Biz」の特徴
「SENSY BOT for Biz」では、従来のチャットボット開発が抱える課題であった、
課題① 最先端技術でも全ての質問にボットで応えることが困難
課題② ボットを賢くするための運用にも手間やコストが掛かる
課題③ 対話エンジンを導入しただけでは、ビジネス的インパクトが得られにくい
などの解決を目指しています。
https://prtimes.jp…

今後のサービスの可能性

なっぴ
市場で向き不向きはあるかもしれませんが、「SENSY」はto C向けのサービスでしたら無限に活用することができそうですね!
渡辺さん
個人のデータが取れる事で、たくさんのメリットがあると考えています。
店舗の仕入れの仕方を変えたり、販促を変えたり、マーケットの傾向により商品開発をしていく。等々・・・
仮想マーケットを作ることも夢じゃないと思います。
なっぴ
わざわざモニターテストなどをする必要がなくなるということですか?!
渡辺さん
パーソナルデータが収集できるので、販売予測も可能になります。低コストでトライアルが多数できるため、食品や衣服など多品種であり、続々と新商品が出てくるマーケットに向いています。
この仮想マーケットを「SENSYのプラットフォーム」と呼んでいます。さらに、僕たちはこの上で動いているアプリケーションの両方を作っています。アプリケーションをオープン化して一般のデペロッパーが使用できるようなプラットフォームにしていきたいと考えています。「SENSY」で成功事例をだすことで「こんな面白いことができるんだ」ということを知ってもらい、このプラットフォームをオープン化することが最終的な目標です。
なっぴ
新しいサービスにも期待が高まりますね!本日はありがとうございました!

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編集後記

多くの人工知能サービスが大量の教師データを必要とするイメージがあった私にとって「SENSY」のアルゴリズムは新しく面白いと思いました。そして、ユーザーにとって新しい発見や出会いを提供することができることが、パーソナルAI「SENSY」魅力なのではないでしょうか。

オフィスも移転したばかりということでとてもきれいでした。


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