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2017.10.13

AIによって英語教育がここまで進化。大学にも随時導入予定のスピーキング試験システム。

最終更新日:

ディレクターのおざけんです。

AINOWでは以前に英語教育とAIという視点でサインウェーブを取材し、ご紹介しました。

今まで、練習してもフィードバックが得られにくかった英語スピーキングがAIによってより手軽に採点できるようになりました。
そんなサインウェーブさんですが、またまた英語教育を大きく変えるサービスを発表しています。

英語スピーキング試験システムSiF。スピーキングを採点する時代に!

今までの学校での英語教育を思い浮かべてみてください。

予習ではノートを日本語訳まできっちり準備して、授業に臨み、文法を学ぶ。英語をスピーキングすることは少なく、テストは主に文法などが点数化される。

そんなイメージはないでしょうか?

スピーキングは今まで、その点数化が難しく多くの学校でそこまで実践されてきませんでした。受験英語として文法を学び、一向に実践的な英語力がつかない教育が何十年も続いています。

そんな英語教育を人工知能技術は変えるかもしれません!

以前AINOWが取材した株式会社サインウェーブが音声認識技術を転用したスピーキング試験システムを可能にしようとしています。

過去にサインウェーブを紹介した記事はこちら。

中国のベンチャー大手と業務提携。サインウェーブが英会話アプリで目指す人工知能活用教育のかたち

サインウェーブは音声技術の先端企業「アイフライテック(iFLYTEK)」のエンジンを国内ではじめて使用。音声認識を利用した日本の英会話教育の改善に努めています。

このスピーキングシステムは人工知能を利用することでスピーディかつ高精度で採点を行えるというもの。単純な読み上げだけでなく受験者の自由な表現による解答で話す問題にも対応しています。採点者ごとに基準が異なっていた今までの問題も、これにより同一の基準で計れるため、画期的なシステムですね。

サインウェーブで開発責任者を務める足高さんに、デモを見せていただきました。

 

まずは、音声読み上げ問題。

画面に表示された英文をそのまま読むことで発音などを音声認識によって評価します。一度、ネイティブが話してくれるので、それを倣って話します。

 

 

英文を聞き、それに関する設問に英語で答える問題。リスニング能力も求められます。

 

下の字幕に合わせて英語を読んでいく問題。 発音の正確性はもとよりですが、文字のスピードが意外と早いのでそれに合わせて、なおかつ発音もきちんとするのが結構大変だそうです。

 

表示されている絵を見て、各場面を英語で説明する問題です。 1分間考える時間が与えられ、その後に録音を開始します。

 

採点画面です。シンプルなレイアウトで、それぞれのスピーキング問題の点数、それに対する備考がわかるようになっています。

システムには試験監督機能もあり、生徒の受験状況を確認しながら、一括でテストの開始や終了の操作が可能です。

今後は、大手大学への導入も決まっているとのことで、どんどん活用が進みそうです。また、離島や地方など優秀な教師、ネイティブ講師に教えてもらいづらい場所でもこういった技術が浸透することで、より学びやすい環境になりそうです。

編集後記

ビジネスでの利活用が進む人工知能ですが、今回は教育に活かせる人工知能のよい例をご紹介しました。教育に対する課題は多いですが、人工知能が今後どんどん教育の課題を解決していくんだなと思うとウキウキします。英会話もこのようにスピーキング教育強化が進めば、国際社会で活躍する日本人がより多く排出できるようになりそうです。

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