世界大手企業が目をつけた!AI企業買収リスト【Apple、IBM、Google、Microsoft、Amazon、Facebook】


こんにちは。AINOW編集部のみかみです。

先日公開した「世界IT六大巨頭のAI年表」では、世界的に有名な企業であるApple、IBM、Google、Microsoft、Amazon、Facebookの6社の人工知能に関する代表的な発表をまとめました。

この6社が次々にAIサービス・商品をリリースできたのは、自社技術だけではなく買収したAIスタートアップ企業の技術のおかげもあります。特にAppleやGoogleの買収リストからも分かるように買収して技術を強化している場合が多いです。

この記事では、この6社がどのようなAIスタートアップを買収してきたのかを分野や国別にまとめることで、各企業の買収に対する特徴が見えてきました。

Apple AI企業買収リスト

6社の中で最もAI企業の買収が多かったApple。

2016年8月に買収した「Turi」は、買収金額が2億ドルと大きく報道されました。「Turi」は機械学習のプラットフォームを持っていると共に、レコメンドするエンジンや、クリック率の予測ツール、不正特定システムなどを提供していました。Apple MusicやApple Storeのレコメンド強化に使われた可能性が高いです。

2015年10月に買収した「Perceptio」はスマートフォン内にある画像を分類する技術を持った企業です。現在iPhoneの写真フォルダでは自動的に人物を分類する「ピープル機能」がありますよね。ピープル機能は、2016年9月にリリースしたiOS10からついた機能です。

2016年1月にAR技術に強い「Flyby Media」、2017年6月にはVR/AR技術に強い「SensoMotoric Instruments」を買収しました。2017年6月、iOS11に「ARKit」が搭載されることを発表しましたが、その前触れだったとも言えます。
しかし「SensoMotoric Instruments」に関しては買収してから日が経っていないので、AppleがiPhoneに代わる製品を出すと噂になっているウェラブルグラスに組み込むための要素技術かもしれません。

Google AI企業買収リスト

Appleの次にAI企業の買収が多かったGoogle。買収したAI企業の事業分野が幅広いです。
2014年1月に買収した「DeepMind Technologies」は、あの囲碁AI「AlphaGo」で有名な企業です。

2016年5月に「Google アシスタント」が発表されましたが、それまでに「Wavii」や「Tinker Square」のような自然言語に強い企業を買収しています。AppleのSiri向けの自然言語処理を開発していた「Wavii」を買収したことは面白いところです。

今回最も買収金額が大きかったのは2014年1月に買収した「Nest Labs」。買収金額は32億ドルと報道されました。
「Nest Labs」は居住者の行動パターンや、部屋の室温を学習する‟サーモスタット”を開発した企業です。Googleは今後「Goole Home」を活用したスマートホーム戦略を考えているところでしょう。

さらに、唯一日本の企業を買収しました。東京大学発のロボットベンチャー「Schaft」です。二足歩行ロボットの開発を主にしています。現在はGoogleからソフトバンクに買収されています。

IBM AI企業買収リスト

2014年からAI企業を買収しているIBM。当初は「Cognea」や「AlchemyAPI」のように自然言語に強い会社を買収しています。IBMが開発した人工知能「Watson」の強化が目的かと考えられます。

2015年上半期はWatsonを用いた医療分野に注力するために、医療に関するデータ分析や画像解析のような医療分野に特化した「Explorys」「Merge Healthcare」のようなAI企業を買収しています。現在では電子カルテから症状の自動抽出をするなど、医療分野でWatsonを活用していることが分かります。

Microsoft AI企業買収リスト

自然言語技術を持ったAI企業を特に買収しているのが特徴的なMicrosoft。
Skypeの自動翻訳や2016年3月に公開した「Tay」や「Microsoft Bot Framework」のように自然言語技術を活用した発表が多いこともあり、買収してより技術向上していく目的が分かります。

また。「Genee」のようにタスク管理に特化した技術を持つAI企業を買収しています。Microsoftの「Office 365」をより便利なものにするための買収の可能性もあるでしょう。

Amazon AI企業買収リスト

最もAI企業の買収が少なかったAmazon。

2012年~2013年の早期に音声認識技術に強い「Evi」や「INOVA Software」を買収しているところが特徴的です。Amazonは他社より早く2015年6月に「Amazon Echo」を発表しています。
いち早く音声アシスタントを開発していこうとした背景が見えます。

Facebook AI企業買収リスト

他社より顔認識や画像認識技術に強いAI企業を買収しているFacebook。顔認識技術を持つ「Face.com」や「FacioMetrics」は、自社のSNSを活用するための買収だと考えられます。

今年8月にはFacebookのMessengerを強化するため、自然言語技術を持つAI企業「Ozlo」を買収しました。
SNSに投稿された文章やメッセージにおいて自然言語処理するためのAI企業買収も顔認識技術に次いでありました。

三上 まいあ
AINOWのグロスハッカー、時にはライター。人工知能メディアといえばAINOWって言われるくらい面白くて分かりやすい情報を発信したい。大学では経営科学を専攻しています。パクチーが大好き。

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