AI.Acceleratorが選ぶ、2018年伸びるAIスタートアップ5つの条件

」の人、進藤はAI関連起業家の方に毎日会います。AI.Acceleratorは本年応募だけで196社。しかも毎週メンタリングdayをやっていますのでAI系に関して言えば、日本一スタートアップと会うCVCかもしれません。(どうなんでしょうか)

Reality.vcの郡さんやAI界隈21人の重鎮と13社のパートナーとやっているAI.Acceleratorも3期25社の採択を終え、なんとなくAI領域で伸びそうなテーマがわかってきました。

バイトルをやってる会社、ディップのAIアクセラレーターが狙っているのは、人とAIによる労働の供給なのでややBtoBに寄っています。あと、大企業はまた別の話でスタートアップに特化した話です。

その前提ですが「AI.Acceleratorが選ぶ、2018年伸びるAIスタートアップ5つの条件」をまとめました。

エンジンではなくサービス

正直、スタートアップに絞っていえばAI技術を競ったり、最初からエンジン開発に時間を使うことは死に近づく道と言えるでしょう。AI領域の技術競争はもはやスタートアップに太刀打ちできる規模ではありません。

今取り組まなければならないのは、データ取得競争で特に各社が採りきれていない領域のデータは競争力になるでしょう。「どうせGoogleVisonAPIでしょ?」と言われてもOK。使えるものは使いましょう。既存技術を使ったサービス化をできた企業が伸びます。

この分野でAIアクセラレーターが注目して採択したのは、店舗の空席データを持つVACAN、CT画像のデータを持つHoloEyes、企業リストのデータを持つBaseconnect、技術者の嗜好データを持つMewcket、学生の履歴書データを持つSIMULALABです。

仕事を自動化しお金がもらえるサービス

AI、AIって言って忘れがちなのですが、対象業務でデータを取るには顧客に導入する理由が必要。導入してもらえなければ、データはとれないしAIに育てる難易度は高い。そもそもキャッシュも尽きる。

機械学習とかディープラーニングとかしてなくても構わない。人工知能はIT技術のひとつと捉え、冷静に自動化ツールとして対価とデータをもらえるサービスが「あいつらAIじゃないじゃん」と言われながらも生き延び、データを糧にAIとして伸びます。

この分野でAIアクセラレーターが注目して採択したのは、オフィス業務自動化=RPAのBizteX、接客自動化チャットボットのHecto、法人旅行手配自動化のAITravel、倉庫業務自動化のロジクラ、マーケティング自動化のFoxsyです。

業務知識の深い当事者が作るサービス

技術が先行しがちなAI領域ですが、使いどころとなる業務を知っておかないと設計が難しい。「こんな技術があるんですけど何しましょうか」でうまくいった試しがないのは今も昔も同じ。

すでに深い業務知識をもっているドメインエキスパートとでも言う人たちが設計するサービスは無駄がありません。どこまでを人がやるか、どこからを機械化するかをちゃんと設計できて、しかもそれを使う人に説明できる人のやっているサービスが伸びます。

この分野でAIアクセラレーターが注目して採択したのは、弁理士が作る商標Toreru、元テレビ技術者が作るVRJollyGood、元人事が作る採用効率UPHRアナリスト、元コールセンター役員が作るCSKarakuri、現役医師が作る問診LEBER、です。

人を集められるサービス

ITの世界でもっとも人材不足と言えそうなAI領域。でもAIは何やっているかを説明しづらい場合が多く、説明するのが好きでない人がやっている傾向があり、人手不足や理解の難易度をアップさせています。

説明しづらい、もしくは説明したくなくても、わかりやすい例を世の中に出せているサービスには人材も、取材も、発注企業も集まります。AIは意外なほどにPRが上手な企業が伸びます。

この分野でAIアクセラレーターが注目して採択したのは、ファッションおじさんのニューロープ、競馬予想のGAUSS、手書きロボのKAKIEMON、AR落書きのGraffity、万引き防止のVaak、です。

エコシステムを支えるサービス

前述したとおりAI領域は物が作れる人や会社がひっぱりだこです。ゴールドラッシュのリーバイスのように(?)AI領域のエコシステムに貢献するサービスが求められています。

例えばことAIでは、ほかの領域で投資家から敬遠されがちな受託系企業や教育系企業が注目です。もともとテック業界では「アクハイヤリング」なる技術者雇用目的買収がありますが、AI領域では特に1人の価値が高く、技術者の教育やチーム組成に長けたサービスは伸びます。

この分野でAIアクセラレーターが注目して採択したのは、先端受託のAnyTech、AI技術者育成のCorpy、AI技術者リモート育成のAIAcademy、AI学生育成のStandard、AIモンスターのEaglys、です。

まとめ

「AIなんてITなんだ、誰にだってできる!!」と東進ハイスクール的に考えられるスタートアップがAI領域は向いています。AI.Acceleratorはハンズオン型で営業したり、PRしたり、技術アドバイスしたり、採用したり、どろどろになりながら一緒にAIをつくっていくスタンスですので「まだAIじゃないしな」とかって考えなくてもOKです。メンタリングを受けた人の感想はこちらこちら

これに当てはまらないとか迷ったりとかもあると思いますが、その時はカフェで気軽に話しましょう。

ハンズオンで一緒にやりたいスタートアップのみなさん、ぜひAI.Acceleratorへ。2018年もどんどん会います、よろしくお願いします。それでは今日もどこかのカフェでお待ちしております。

AINOW

人工知能専門メディアAINOW(エーアイナウ)です。人工知能を知り・学び・役立てることができる国内最大級の人工知能専門メディアです。2016年7月に創設されました。取材のご依頼もどうぞ。https://form.run/@ainow-interview

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