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2018.03.01

AI特化型アクセラレーター「AI.Accelerator」第3期デモデイを開催!

最終更新日:

AINOW編集部です。今回は、日本初のAI特化型アクセラレータープログラム「AI.Accelerator」第3期生(2017.12-2018.2)によるデモデイの模様をレポートします。

計76社の応募の中から採択されたAIスタートアップ9社。同プログラムのアドバイザーである17名のAI専門家が参加。他にも多くのVC/エンジェル/支援家・メディアなど、約50名が参加しました。

アクセラレーターMC(司会進行役)は、1期・2期のデモデイに引き続き田原 彩香さん。田原さんは、ベンチャー企業のスタートアップ事業へ参画しながら、ビジネスメディアのMCを中心としたタレント活動をしています。

ごあいさつ

ディップ株式会社 進藤圭


AI.Acceleratorを仕掛けたのは「バイトル」「はたらこねっと」などを運営するディップ株式会社。労働人口が減少し続ける日本に待ち受けのは、労働力不足で稼げない時代。その中で、人とAIを組みわせて労働力供給し、「AIがどこにでもある時代」を実現させたいという思いから、この取り込みをスタートさせました。

今回のプログラムは12月から2月の3ヶ月間に渡って行われました。KPIを伸ばすメンタリングとアクションを設定する「Weekly Mentoring」、AI業界を牽引する専門家による「Tech Accelate」、おろそかになりがちな広報と採用をしっかりサポートする「PR/Recruit Accelate」、なんと営業同行まで行う「Sales Accelate」まで、スタートアップをすみずみまでサポートします。3期生たちは、ビジネスモデルにブラッシュアップを重ねて今回のデモデイに臨みます。

第3期生によるピッチ

カラクリ「カスタマーサポートの現場で使えるAIバーチャルオペレータ:Karakuri」

サービス概要

継続課金型サービスなど顧客との関係構築・継続がキモとなるサービスが増え、カスタマーサポートの重要性は高まっている。しかし、カスタマーサポートの現場では深刻な人手不足であり、顧客と運営の双方に多大なるストレスがかかっている。そんな課題を解決するのがKarakuri。
オペレーションの現場で誰でも簡単に運用可能な「AIバーチャルオペレータ」を作ることができ、AIで重要な「トレーニング」も管理画面から誰でも直感的に行うことができる。2017年10月末にリリースし、すでにGMOメディア・保健見直し本舗や大手通販業界・放送業界など多くの企業が導入し始めている。今後は、シナリオ型への対応、有人チャットへのスムーズな切り替え機能や、さらなる回答精度向上の仕組みづくりを目指す。

代表者

小田 志門
前職はカスタマーサポートのBPO(アウトソーシング)の会社であるイー・ガーディアン株式会社で、営業部門・情報システム部門・事業開発部門の取締役として従事。カスタマーサポート部門の人材の枯渇度合いを肌で感じ、AIで解決できるためのKarakuriをサービスインしました。

ニュース

特殊なスキルは一切不要!カスタマーサポート現場のために生まれたAI「Karakuri」に大接近

CSで使えるAI搭載のバーチャルオペレータ「Karakuri」(カラクリ)をリリース

AGREE「ドクターシェアリングプラットホーム:LEBER」

サービス概要

気軽に医師と相談できる時代を創る。そのための医療相談サービスです。利用者の身体の不具合を、チャットボットの「LEBER君」が詳しく問診し、実在の医師につなぎます。24時間365日、医師に相談可能で、症状にあった医療機関の紹介が可能です。医師による市販薬の紹介やセルフメディケーションもできます。

実際に試してみると、チャットボットのようなUIで症状やその頻度や重度に関する質問があり、それに答えることで簡単に医師とマッチングすることができます。今後はデータを利用して医師がより確実に薬のレコメンドができるようにしたり、どこの病院がユーザに合っているのかをサポートしたりしてAIも活用していきたいとしています

代表者


伊藤 俊一郎
2004年筑波大学医学専門学群卒業、2014年心臓血管外科医を脱サラし茨城県つくばみらい市で起業、2017年株式会社AGREEを起業し医療相談アプリ「LEBER」開発

ニュース

医療相談のアグリーに最優秀賞、現役医師が起業 MIT―VFJ事業コンテスト

【電子版】事業プランコンテスト最優秀賞にAGREE、医療相談アプリを事業化 MITベンチャーフォーラム主催

ブライトビュー「トップエンジニアと人工知能を組み合わせたプロトタイプ開発サービス:AnyTech」

サービス概要

AnyTechは、トップエンジニアと人工知能を組み合わせたプロトタイプ開発サービス。
企業は、開発したいサービスがあるにも関わらずエンジニアを採用できないという課題を抱えていることが多い。ましてやDeep Learning や React Native といった先端の技術を用いる場合だとより採用は困難である。
この課題を解決するサービスがAnyTech。AnyTechに登録するエンジニアは、審査を通過したトップクラスのフリーランスエンジニア達。一流企業の開発責任者やスタートアップの CTO など、卓越した経験を持つ精鋭が揃っている。さらに、開発プロセスに独自の人工知能を用いることで、より高品質・高速・低コストな開発を実現する。

代表者


島本佳紀
1986年7月1日生。早稲田大学大学院修了(工学修士)。株式会社リクルートテクノロジーズのビッグデータ部など複数の企業で開発に従事。IBM 主催の Watson 開発コンテストでアプリ賞を受賞。株式会社ブライトビューを設立し、プロトタイプ開発サービス AnyTech を提供。

EAGLYS「高精度AI自動構築エンジン:V.I.K.I. ~Veiled Interactive Kinetic Intelligence~」

サービス概要

レゴブロックを組み合わせるかのように、誰もが、簡単に素早く高精度な業務AIを構築できるエンジン。たとえば、まだAI人材がいない企業において、手持ちのデータを投入するだけでAIがどんな風に動くのか、どんな風に活用できるのかを気楽に試すことができるようになる。同社はデータを暗号化したまま解析できる技術「秘密計算エンジン」を開発中。セキュリティ面でも安全・安心にAI導入を始めることができる。

代表者


今林広樹
EAGLYS Inc. Founder & CEO / 機械学習、ビッグデータ解析、データマイニング、秘密計算技術、暗号技術が専門領域.「データを暗号化したまま解析・アクセス制御する」セキュリティ技術の研究開発でJ-WAVE出演.文部科学省enPiT認定、情報セキュリティスペシャリスト.日経新聞より「AIモンスター」称号.

インタビュー

■新聞・雑誌
・日経新聞、朝刊一面 (2017年7月26日)
・日経BP社取材 日経ビジネスAssocie特集号 (2017年9月8日)
■ラジオ番組
・J-WAVE INNOVATION WORLD (2017年6月2日)
・MBCラジオ ミュージックエクスプレス (2017年10月3日)
・TBSラジオ「THE FROGMAN SHOW A.I.共存ラジオ 好奇心家族」 (2017年12月1日)
■記事・ブログ
・文部科学省 グローバルアントレプレナー育成促進事業(EDGEプログラム)Waseda EDGE
・「THE FROGMAN SHOW A.I.共存ラジオ 好奇心家族」ブログ
・日経新聞 朝刊 Web記事
・Startup Times

Corpy&Co., Inc.「介入型人工知能 Interruptive AI」

サービス概要

東大やフランス国立情報学自動制御研究所Inriaの研究者たちが中心となって立ち上げたハードテックAIスタートアップです。日本・フランスをベースに、UI・UX自動最適化技術や不正・異常検出技術、医療画像認識技術、音声認識技術など広く人工知能技術の研究開発を行いながら、全く新しいタイプの介入型人工知能Corpyの開発に取り組んでいます。Corpyはあなたのサービス、仕事、人生にちょっとだけお邪魔して、あなたを手助けしたり、楽しませたりします。もちろん、失敗もたくさんします。でも、Corpyは常に成長し続けます。私たちは、人工知能Corpyの開発を通して、世界に新しい選択肢を提案し続けます。人工知能Corpyとその仲間たちCompany。それがCorpy&Co.です。

代表者


山元浩平
慶應義塾大学理工学部を卒業後、シリコンバレーのスタートアップ、ウェディングプランナー等を経て、東京大学情報理工学系研究科に入学。その後、共同研究としてYahoo! Japan研究所、フランス国立情報学自動制御研究所Inria等で人工知能に関する研究を行い、東大やInriaの同僚と共にCorpy&Co.を創業。関連する研究分野は、機械学習ディープラーニング・マルチメディア(画像・自然言語)・Web(推薦システム・オンライン広告・UI最適化)・感性情報処理等。研究としては、推薦システムの最高峰国際会議RecSysのワークショップや、Webの最高峰国際会議WWW等で研究論文発表を行ってきた。また、ヤフー株式会社では、ディープラーニングを用いたオンライン広告のクリック率予測の技術を開発し特許を取得。 逆にビジネスとしては、機械学習システムの開発やコンサルティング、AI技術のパーソナルトレーニングを行いながら、自社プロダクトの開発と海外展開を推し進める。

VAAK「不審行動検知による万引き防止ソリューション:VAAK」

サービス概要

監視カメラの映像を人工知能で解析し、万引きをリアルタイムで検知・防止します。
万引き犯の特徴的な動きを認識してマーク。商品を取る動作や、それをバッグに入れる動作を認識して万引きを検知します。検知するとメールやモニタでリアルタイムでアラートします。

まだ実証実験段階ですが、かなりの精度がでていて、万引きの抑止効果にもつながるといいます。店舗の既存のカメラにも対応可能なため、無駄な経費がかかりません。


代表者

田中遼
大学在学時にソフトウェア開発者として独立、大手中心にWEBソリューションを提供。のちプログラミング教育事業を創業し、初年度売上1億円超。その後数十社の経営コンサルやAI導入支援を行うなか、行動解析技術を開発。当技術を主軸とする株式会社VAAKを2017年11月に設立。

シングラー「機械学習を活用した攻める人材分析ツール:HR アナリスト」

サービス概要

人口減少や働き方の多様化など採用難易度が上がる中で、人材の分析をすることに理想の採用活動を提供することです。理想の採用活動を実現するには、経営者や人事が「採用の勘どころ」と「インファイトする力」を持つことだといいます。

相手を理解して、パーソナライズされたコミュニケーションいよって、競り負けない採用ができる、そんな理想の採用活動を実現するための採用力を提供する。

採用における企業と人とのリアルな接触点でサービスを提供する第一人者として人材採用サービスを牽引していくといいます。

代表者


熊谷豪
明治大学商学部卒業後、モバイル広告代理店を経て2011年HR系の企業を創業。外資コンサルティングファーム、消費財メーカー、ウェブサービス企業の採用支援をおこなう。
シングラー株式会社を創業し、機械学習を活用した攻める人材分析ツール『HR アナリスト』をリリース。また、AIスタートアップの採用顧問、サイバーエージェント子会社の採用顧問、石井食品株式会社の採用顧問をとして企業採用にかかわっている。

インタビュー

【Interview】欲しい人材を確実に口説く!新時代の人材分析サービス「HRアナリスト」に迫る

口説ける人事のノウハウと機械学習で「採用のコンバージョンをあげる」HRアナリスト

ニュース

「採用の決定率を上げる」口説ける人材分析サービス『HRアナリスト』は何がスゴイのか聞いてみた

ラウンドテーブル

ピッチを終えた3期生が各テーブルを回って、参加者たちの質問に答えます。

デモデイの最後には集合写真の記念撮影です。

参加企業募集中

なるべく多くのAIベンチャーを生み出していくべく常時募集をしてますので、こちらよりぜひご応募ください!

関連リンク

「AI.Accelerator」サイト
「AI.Accelerator」第1期(2017年6月〜9月)採択企業
「AI.Accelerator」第1期キックオフの模様
「AI.Accelerator」第1期デモデイ参加者の感想レポート
「AI.Accelerator」第1期採択企業のプログラム終了後の声を生のままお届け
「AI.Accelerator」第2期(2017年9月〜11月)採択企業

<採択企業への取材、本取組に関するお問い合わせはお気軽にどうぞ>
ディップ株式会社 AI.Accelerator担当 e-mail: ainow@dip-net.co.jp

<本取組に関する記事用素材はこちらからお気軽にどうぞ>
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