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2018.07.25

Reproが「少年ジャンプ+」で機械学習を活用した「レコメンドプッシュ通知機能」の実証実験を開始

最終更新日:

おざけんです。

モバイルアプリ向けの分析・マーケティングツール「Repro(リプロ)」の提供およびアプリの成長支援コンサルティングなどを手がけるRepro株式会社が人気漫画が読めるマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」において、「レコメンドプッシュ通知機能」の実証実験を開始したと発表しました。

Reproの強みは国内で3000万以上の端末の情報を蓄積していること。Reproはその膨大なデータをAI・機械学習で活用する研究開発チーム「Repro AI Labs 」を2018年7月に設立しました。

モバイルアプリのマーケティングツール「Repro」がRepro AI Labsを設立 A/Bテストから脱却する日はくるのか!?

今回はRepro AI Labsの3つの研究テーマのうちの1つである「レコメンドプッシュ通知」に関する実証実験です。

レコメンドプッシュ通知機能は行動履歴に応じ、各ユーザーにとって最適な商品や作品、サービスを自動で抽出し、オススメをするプッシュ通知を配信ができる機能です。アプリへの定着に繋げることが目的だといいます。

今回の実証実験は、ユーザーがアプリに定着するために必要な要素である、「好きな(気に入る)作品」をAIで解析できるかどうかの検証です。

雑誌アプリにおいて重要なKPIである作品閲覧数の増加、継続利用率の向上にこの機能が寄与するかが焦点です。

以下の点についても期待があります。

  • ユーザーは自身の趣向に合った作品を勧めるプッシュ通知を受け取ることにより、「好きな(気に入る)作品」と出会いやすくなる。趣向に合わない作品を勧められた結果によって離脱するということがなくなり、アプリに定着しやすい環境を提供することができる
  • アプリの運用側からの視点では、どの作品をユーザーに勧めるべきかを検討する必要がなくなるため、運用負荷を大幅に下げられることができる

この機能は、2018年の夏で実証実験を終了し、その知見を活かして2018年中の商用化を目指すといいます。

 

Repro社長の平田さんは…

Repro社長 平田さん

世の中にはみんなが認知できてないけれど、いい作品を作られてるマンガ作家さんって実はたくさんいるんです。

AIの力を活用して、それらの作品をマンガ好きの方々に届けていくことで日本の漫画文化の裾野を広げることにReproが貢献できたら嬉しいです。

とコメントしてくださいました。

Reproは広告やメール、プッシュ通知などのユーザへのアクションをユーザが求めているタイミングで求められるコンテンツを提供することを目指しています。

今回の実証実験によって最適なユーザへのアプローチが実現すれば、大きくアプリでのユーザ体験を向上させることになります。Repro AI Labsによってマーケティングがどうなるのか、今後も注目です。

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