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2021.06.30

AIはAIで開発できるのか|Googleの気になる回答と最新開発事情

最終更新日:

Googleのチームは、AIを用いてAIの設計を始めたことを発表しました。

Googleは大規模な事業を展開しているため、市販の製品を購入するだけではなく、自社でもコンピューターチップを設計しています。これにより、独自のソフトウェアを実行するチップの最適化ができますが、このプロセスには実は時間とコストがかかり、カスタムチップの開発には通常2〜3年もかかります。

用いられたチップは、「Tensor Processing Unit」の最新版

Googleのは人工知能に、より速くて効率的なプロセッサの設計を依頼し、そのチップデザインを使って、まったく同じ種類のAIアルゴリズムを実行する次世代の特殊なコンピュータを開発しています。

AIを設計するソフトウェアの開発プロセスは、まずランダムにソリューションを開発し、それを別のアルゴリズムで性能や効率をテストした上、最初のアルゴリズムにフィードバックします。このように、効果的な戦略を徐々に学び、過去の成功例を基にさらに進化していきます。最初だけランダムで、質が低いサンプルしか得られませんが、何千回も繰り返しているうちに、より高速かつ優れるサンプルになります。

今回の実験で使用されたチップは、GoogleのTensor Processing Unit(TPU)の最新版です。同社の検索エンジンや、自動翻訳ツールで使用されているチップとまったく同じ種類のニューラルネットワークアルゴリズムを実行するように設計されています。

このニューラルネットワークの手法は、時間のかかるチップの設計において、さまざまな他の段階にも適用でき、設計期間を数年から数日に短縮できます。同社は、速度や消費電力をわずかに改善しても、膨大なスケールでは大きな違いを生む可能性があるため、迅速な反復を目指しています。

近い将来では、この新しいAIが設計したチップが、後継機の設計のために使用され、その後継機がまた自分の後継機の設計に使われるということも考えられ、次々に新しい良い設計が現れることが期待されます。

身の回りの「インテリジェンス」が実現の鍵

Googleデザインチームのエリック・ホロウェイが、Googleの人工知能の野望を実現する鍵は、私たちの周りにあふれている「インテリジェンス」と語りました。

インテリジェンスとは、目的を効果的に達成するためのあらゆるプロセスのことです。

Wile E. Coyoteの言葉を借りれば、ダイナマイトの箱の導火線に火をつけるような連鎖反応が起きれば、私たちはさらに優れたインテリジェンスを生み出す知性を持っています。

その一つの例を紹介します。デザインスタジオであるタリアは、独自のAIシステムを持っています。このシステムは、独自のAIシステムを備えており、何百万、何十億もの可能な解決策がある中で、わずか40のステップを踏むだけで、変数の密集した森の中からソリューションへの道を効果的に見つけられます。これは桁違いの効果のように聞こえるので、間違いなくインテリジェンスです。

もう1つインテリジェンスの例は、Googleの最近の発明であり、DeepMind Labの発明です。GoogleのDeepMind Labは、人間を凌駕するチップ設計を迅速に導き出すAIシステムを開発しました。

人間の手のひらよりも、はるかに上手に、そして苦痛なくスープをすくえるスプーンも、インテリジェンスの一つです。泥や草をむしゃむしゃ食べるよりも、はるかに効果的に栄養素を体に届けるジューシーなハンバーガーも一緒で、目を凝らせば、インテリジェンスは実は私たちの周りに溢れています。しかし、このインテリジェンスの起源はどこからスタートしたのかまだ判明されていません。

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