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2021.07.13

Twitter、「Responsible ML」の開発に着手|機械学習アルゴリズムの改善が目的

Twitterは、機械学習アルゴリズムを改善するための共同作業を開始しました。この全社的な取り組みは「Responsible ML(責任ある機械学習)」と呼ばれ、責任感があり、応答性が高く、コミュニティ主導の機械学習をアルゴリズムに組み込むことを目的としています。

機械学習はTwitterの発展に大きく貢献している

まず、機械学習を簡単に紹介します。機械学習は、コンピューターが自発的に判断できるように学習させたプログラムです。

AIは、何をすべきかを人間が正確にプログラムする代わりに、状況を評価する方法を膨大なデータから「教わる」のです。AIはさまざまな要素を考慮することで、自分が実行すべき行動を識別します。

▼機械学習について詳しくはこちら

機械学習は上記のような属性があるからこそ、今のテクノロジーやインターネットのトレンドになり、特にソーシャルメディアにおいて非常に役に立っています。機械学習のアルゴリズムは、ソーシャルメディア業界を牽引してきました。

機械学習アルゴリズムを使用する前は、サイトはすべてのユーザーに時系列の逆順でツイートを表示していました。

しかし、現在TwitterではAIと機械学習を使ってツイートを選別・分類できるようになりました。アルゴリズムは何千ものツイートを取り込み、迅速な分析をし、各ユーザーのフィードに対してランク付けします。このプロセスに より、全ての個人に最も関連性の高いツイートがハイライトされるため、人によってTwitterタイムラインの画面は異なってきます。

Twitterにある不適切なコンテンツとの戦いや削除においても、AIが役に立っています。不適切な投稿には、人種差別、悪意表現、フェイクニュース、またその他の違法なコンテンツが含まれます。ユーザーの安全と幸福を確保できる観点から、この機能は同ソーシャルメディアネットワークにとって素晴らしいことです。このように、ユーザーは安心してサイトを閲覧できるようになり、より良い顧客体験を楽しめます。

機械学習は、Twitterの成長と発展に貢献しています。テクノロジーが進化し続け、機械学習の新しいトレンドが生まれますが、Twitterは決して後れを取りません。現在Twitterは、さらに優れた製品を構築するために、機械学習のアルゴリズムの改善を検討しています。

Responsible ML(責任ある機械学習)という概念

Twitterの経営陣は、アルゴリズムが極めて繊細であることを認めています。アルゴリズムのわずかな変更であっても、ユーザー体験に大きな影響を与えてしまう可能性があります。これは、微妙な変化がシステムの異なる動作を引き起こすためです。

この現象を起こすことを知ったため、Twitterのチームは慎重に開発しています。あまりにも多くの失敗を犯さないように、「Responsible ML」という取り組みをはじめました。

「Responsible ML」は、プロジェクトの4つの柱を管理しなければなりません。

  • アルゴリズムの決定に責任を持つ
  • 結果の平等性および公平性
  • 決定および決定にたどり着くまでの過程についての透明性
  • エージェンシーとアルゴリズムの選択を可能にする

このチームは、テクニカルソリューション部門の人間だけで構成されているわけではありません。テクニカル、リサーチ、信頼&安全、プロダクトの各チームからも人材を集めています。さらに、このプロジェクトを率いるのは、META(ML Ethics,00 T010010001100110100101ransparency, and Accountability)チームです。

このサブグループは、エンジニア、研究者、データサイエンティストで構成されており、アルゴリズムの変更によって生じる可能性のある損害を評価、および特定することを任務としています。

プロジェクトの目標

このプロジェクト最終的な目標は、Twitterをユーザーにとってよりカスタマイズしやすいものにすることです。例えば、ユーザーがツイートする画像をより自由に制御でき、それに加えてユーザーが自分の好みに合わせてフィードを作成できるようにしたいと考えています。

また、Twitterは、さまざまな人にアルゴリズムの変更がどのような影響を与えるかを注意していると述べました。そのため、彼らはアルゴリズムの選択がどのようにユーザーに潜在的な害をもたらすかについて、厳密な分析とレビューを行っています。透明性を確保するために、これらは今後数ヶ月のうちに、実施した3つの分析結果を公開する予定です。

最初に公開される分析は、Twitterの顕著性アルゴリズムに関する人種や性別の異なる意見を取り上げます。簡単に言えば、画像の切り抜きに関するものです。二つ目は、さまざまな人種のサブグループにわたるTwitterのタイムライン最適化について、公正な評価に関する分析です。三つ目は、7つの国の異なる政治的イデオロギーに対するコンテンツ最適化の分析です。

さらに、Twitterチームは、説明可能な機械学習ソリューションを構築しています。これにより、人々がアルゴリズム、またそれをサイトで見る際にどのような影響を与えるかをよりよく理解することに役立つことを期待しています。

開発のアプローチ

機械学習のアルゴリズムを改善することで、Twitterをより良いものにすることが目標です。

最優先事項の一つとして、これらの変更によってより良いユーザー体験を生み出すことです。具体的になアプローチは、一連の評価、分析、テストを行い、METAチームがそこから得られた知見や学習内容をさらに研究します。そして、それらの知見をTwitterのシステムに適用し、改良していきます。

Twitterは、前向きに共同研究を受け入れ、彼らは自分たちのチーム以外の人々にフィードバックを求める必要があると述べました。これにより、自分たちのアプローチを改善するのに役立つはずだと推測し、また第三者の研究者と綿密に協力することで、優れた成果を生み出すと強く信じています。

このように、Twitterは、自分たちが学んだことや最高の成果をユーザーと共有したいと考えています。さらに、自分たちのミスや失敗した試みに関する情報も公開する予定です。そうすることで、機械学習アルゴリズムに対する業界全体の理解が深まると信じています。

今後の展開

Responsible MLは今年始めたばかりですが、彼らのやりたいことは決して簡単なことではなく、まだまだ長い道のりがあります。Twitterにとって、技術倫理の分野で積極的に貢献すること、ユーザーを大切にすることの両方は重要なことです。これから、彼らは積極的かつオープンに挑戦し、設定した目標を達成することを決意しています。

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