HOME/ AINOW編集部 /DXとIoTの違いと関係性は? IoTを活用したDX企業事例も紹介
2021.12.01

DXとIoTの違いと関係性は? IoTを活用したDX企業事例も紹介

最終更新日:

DXとIoTの違いと関係性は? IoTを活用したDX企業事例も紹介
DXとIoTの違いや関係性がわからない、IoTを活用してDXを推進したいがどのIoTを活用すべきかわからないと悩む方がいると思います。

IoTとDXは意味が異なります。また、IoTを活用すればDX推進につながる関係性があります。

今回はDXとIoTの違いや関係性から成功事例、IoTでDX推進を進めるコツについて紹介します。

DXとIoTの違い

DXとIoTについて、それぞれの意味を説明します。

DXとは

DXとは、DXデジタルトランスフォーメーションの略です。

日本経済産業省は「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」と定義しています。

DXは、企業がデータやデジタル技術といったテクノロジーの力を利用して優位性を獲得し、顧客や社会を豊かにするという意味で使われます。

▼DXについて詳しく知りたい方はこちら

IoTとは

IoTとは、Internet of Thingsの略で、モノのインターネットを表す言葉です。IoTは、これまでインターネットに繋げられていなかったモノをネットワークを通じてデータを取得し、情報を交換する仕組みです。

日常生活で見かけるIoT

日常生活で見かけるIoTには以下のようなものがあります。

  • 人が近づくと点灯するカメラ
  • スマートフォンで食材管理できる冷蔵庫
  • ペットに給餌する時間をスマートフォンで設定、カメラでペットの様子を観察できる装置

DXとIoTの関係

IoTは、DXを推進する一つの手段として使われます。DXは、デジタルを駆使して商品やサービスの市場価値や競合優位性を高めます。DXを推進する手段の「デジタル」の中にIoTも含まれます。

▶︎DXとIOTの違いについてこちらの記事でも解説しています>>

IoTを活用してDXを推進するには

IoTを使ってDXを推進するにはどうすればよいのでしょうか。ここではDXを推進するための3つの方法を紹介します。

  1. DXを推進する目的を明らかにする
  2. DX人材の確保
  3. IoTの手段を策定する

DXを推進する目的を明らかにする

まずはDXを推進する目的を明らかにしましょう。

  • どのような利益や効果を得たいのか
  • なぜその利益や効果が得たいのか
  • 何が必要か
  • どのような課題があるのか
  • 解決するには何が必要か

このようにDXを推進する目的を明確にしていきましょう。

▶︎《初心者必読》DXの目的についてはこちらの記事で詳しく解説しています>>

DX人材の確保

DXを推進するにあたりそれに関わる人材が必要です。DXを推進するための経営戦略をたてる人、推進する手段(デジタル)を作る人など多部署での連携が必要となります。

▶︎DX人材についてはこちらの記事で詳しく解説しています>>

IoTの手段を策定する

IoTの種類を参考に、DXを推進するためのIoTを決めましょう。

IoTの種類

  • 位置情報

GPS機能を搭載したIoTデバイスでは、盗難防止や安全確認に利用できます。

  • 状態把握

離れていてもモノやヒトの状態をデータとして把握するIoTです。

モノの状態は、室内の温湿や機械の速度がわかります。ヒトの状態は、心拍数や呼吸、血圧、睡眠時間をデータに残せます。

  • 操作

センサーでモノの位置や状態を把握し、制御システムをインターネットにつなげてモノを遠隔操作します。

  • 通信

離れたモノ同士でデータの送受信ができるIoT技術です。

IoTを活用してDXを推進させた事例3つ

IoTを活用してDXを推進した事例3つを紹介します。

  1. 農業におけるIoTを活用してDXを推進させた事例
  2. 医療におけるIoTを活用してDXを推進させた事例
  3. 小売におけるIoTを活用してDXを推進させた事例

①農業におけるIoTを活用してDXを推進させた事例

植物科学とテクノロジーを活用した農業向けソリューションを提供するベンチャー企業では、環境情報や作物の生育状況を常時モニタリングできるIoTセンサ「フィールドサーバ」や水田センサ「パディウォッチ」、地図情報をベースに圃場管理や農作業の記録ができるクラウド型営農管理システム「アグリノート」などの農業IoTソリューションを提供しています。

参考:DX時代のIoTとは?導入のメリットや活用事例を解説 Hubspot

②医療におけるIoTを活用してDXを推進させた事例

サンスター株式会社は、加速度センサーが搭載された歯ブラシで動きを検知し、歯の磨き方のデータを取得。そのデータは、専門の歯科衛生士による正しい磨き方と比較され、自分が正しく歯を磨けているのかできます。

参考:DX時代のIoTとは?導入のメリットや活用事例を解説 Hubspot

③小売におけるIoTを活用してDXを推進させた事例

九州を中心にスーパーやドラッグストアなどを展開する「トライアルカンパニー」は、店舗に設置するAI(人工知能)搭載のカメラを開発し、1000台規模で実店舗に導入しています。

商品の在庫状態や人の動き・属性の分析が可能となり、顧客属性に応じた品揃えや商品補充のタイミング、サイネージコンテンツの表示が最適化されるなど、店舗側・メーカー側双方にメリットがあります。

参考:DX時代のIoTとは?導入のメリットや活用事例を解説 Hubspot

▶︎DXの成功事例はこちらの記事で30個まとめて詳しく解説しています>>

IoTを導入してDXを推進しましょう

今回はDXとIoTの違いや関係性からIoTを活用してDXを推進する方法を紹介しました。IoTとは、DXを推進するための1つの手段に過ぎません。DX推進の目的を踏まえてIoTを策定しましょう。

▶︎DXの進め方|参考にしたい3つの成功事例や推進のポイントについてこちらで紹介しています>>

無料メールマガジン登録

週1回、注目のAIニュースやイベント情報を
編集部がピックアップしてお届けしています。

こちらの規約にご同意のうえチェックしてください。

規約に同意する

あなたにおすすめの記事

ChatGPTもGeminiも忘れて、これらの(信じられない)次世代AIツールをチェックしてみよう!

「Yahoo!知恵袋」でも活用、LINEヤフーの生成AI活用戦略

IMFレポート解説:無策だとAIによって格差社会となる。「公平なAI先進国」になるための日本の政策とは?

あなたにおすすめの記事

ChatGPTもGeminiも忘れて、これらの(信じられない)次世代AIツールをチェックしてみよう!

「Yahoo!知恵袋」でも活用、LINEヤフーの生成AI活用戦略

IMFレポート解説:無策だとAIによって格差社会となる。「公平なAI先進国」になるための日本の政策とは?