採用DXカオスマップ付き!累計40000エントリー達成、Wantedlyお兄ちゃんが語る採用DXと自部署採用のすすめ

2021/05/26
2022/02/14

ディップでは2006年以降新卒採用を積極的に行ってきており、自社採用サイト・リクナビ・マイナビなどいくつも採用のチャネルを持って発信しています。そのなかでも、2017年の4月に小林が内定者インターンで入社して以来、Wantedlyの運用を本格化しました。そして、2020年にはWantedlyの会社ランキングで1位を獲得、累計で40000エントリーを達成するなど、成果を上げています。

また、Wantedly利用以外にも、人材育成用の事前学習プログラムの提供や、フルリモートを前提とした採用工程のDXを行っています。

ディップ採用DXカオスマップ

ディップ採用DXカオスマップ

募集フェーズ

求人掲載・応募者対応・スカウト: Wantedly
ブログ機能などもあり、うまく運用すれば継続的にハイレベルな人員を募集できるプラットフォームです。ディップはWantedlyで注目度ランキング1位の常連です。

スクリーニング(書類選考): formrun、Google Forms
Wantedlyの応募数が多いため、応募者の方にはこれらのツールを通じて自己PRや業務経験など書類選考用の情報を提出してもらっています。

採用フェーズ

事前教育プログラム・採用テスト(実技): TRUNK
一例として、U29データサイエンスアクセラレーターという、データサイエンティスト支援プログラムを無料で提供しています。インターンを希望する方に事前学習に取り組んでもらっています。

日程調整: youcanbookme
空いている日時のスロットから選んでもらう形式なので、日程調整のために何往復もメッセージのやり取りをする必要がなくとても便利です。

面談・面接: Zoom
現在、新型コロナウイルスの影響を鑑みて、面談・面接は原則オンラインで実施しています。

採用後

契約: クラウドサイン
契約の迅速化・管理の効率化のため、契約の電子化を積極的に推し進めています。

労務システム: SmartHR
労務管理においても、2021年度にSmartHRを導入し入社書類の電子化を推し進めています。

オンボード: Slack
ディップの社内のコミュニケーションは原則Slackで行われており、採用された方にもSlackに入ってもらうことで、スムーズなオンボードが可能になりました。

マニュアル: Trello、Notion
TrelloやNotion等のオンラインツールでマニュアルを管理することで、更新した際も再送する必要がなく、リンクだけで最新のデータを共有できるので手間が省けています。

Wantedlyお兄ちゃんが語る採用DXと自部署採用のすすめ

今回は入社以来Wantedlyの運用を続けている、Wantedlyお兄ちゃんこと小林に話を聞きました。

小林宥太 プロフィール

次世代事業統括部dip Startups 人事 Twitter
2017年4月よりインターンとしてディップ株式会社/次世代事業統括部にジョイン。2018年4月より新卒入社。インターン時代からWantedlyの運用に注力し、これまでに40000エントリーを獲得。ブログ記事の総PVを年間15万PVに成長させる。現在はインターン採用や入社後定着率向上のためのコミュニケーション施策なども手がけつつ、同部署のプレスリリース作成などの広報業務も兼務。2019年Wantedlyアワードブロンズ受賞。

従来型のナビサイト採用では求める人材にリーチできていなかった

――導入前の状況、運用方法を教えてください。

導入前は人事が主導して、リクナビやマイナビを活用した新卒採用を行っていました。
営業職(バイトルの採用コンサルタント職)の採用は問題なくできていましたが、企画職やエンジニア、新規事業担当の採用はなかなかできていなかったという状況でした。

――どのような課題をお持ちでしたか。

営業(採用コンサルタント)の仕事がしたい、あるいは人材業界に興味がある学生の応募はリクナビやマイナビ経由でたくさん集まるんですが、逆にそのイメージが強すぎて企画職など職種別採用をしている認知が全くなく、応募が集まらないという課題がありました。そのため採用にもつながっていませんでした。

企画職やエンジニア、新規事業担当などの専門職は従来型のナビサイト採用にはハマらないので、業務内容や働く環境、雰囲気を自部署で押し出して、自部署で就職活動をしている人に会い、マッチしたら採用する形式のほうがよいのではないか?と考え始めたんです。

トライアンドエラーで徐々に成果を伸ばす運用方針

――なるほど。どのサービスを選びましたか?

Wantedlyを利用することにしました。

――どのような体制で取り組みましたか。

初期は統括部長の進藤が運用を担当していましたが、他の業務も忙しく、専任の担当が必要だと進言して2017年4月からは私が主担当となりました。
初期は新たな取り組みとして始めたこともあり、人事とは特に連携せず、次世代事業統括部内で独自に運用しました。

流れとしては、部署で採用したいポジションや人数を部内で話し合って、どのような求人を作り、どのような層にスカウトを送るのかなどを決めます。
また、最近では該当ポジションの人に求人原稿を書いてもらうという取り組みもしています。例えば、『エンジニアのこのポジションの人を採用したい』となれば、いちばん一緒に働きたい人のイメージをわかっている人が求人原稿を書くほうが説得力があると思うので、同じポジションのエンジニアに原稿を書いてもらう、といった感じです。

――本取り組みで困難だったことについて教えて下さい。

リクナビやマイナビを活用した営業職採用のような成功体験がまだ社内になかったことで最初は苦労しました。ですが、色々と試行錯誤していく中で少しずつ採用成果に繋がっていきました。

――どのように問題解決しましたか。

逆張りの戦略ですね。他社がやらなさそうなことをスピード感を持ってどんどんやる。そういう方針でやっていきました。

とにかく試行錯誤を繰り返す。戦略を考えることに時間を割きすぎて動けなくなってしまうよりもまずやってみてトライアンドエラーで改善していく形です。上長に相談はするものの基本的に内定者インターン時代から1人でガシガシ運用を進めていきました。質より量、スピード重視の方針です。面白そうなことはとりあえずやってみるというのも意識しました。これまで採用媒体というと募集を公開したらそこで終わりであとは応募が来るのを待つだけ、というものがほとんどで「運用する」という意識を持っている採用担当はディップ内ではもちろん他社でも少なかったと思います。そこを採用担当ゼロの大学生だった自分だからこそできた運用方針だったのかもしれませんね。

また採用担当の人は、採用成果が出ても積極的に社外にノウハウを発信していくタイプが比較的少ないと思います。私はもともとSNSでの発信が好きだったのとライター経験があったこともあり、Wantedlyで成果が出始めてからはその成果や運用方法を逐一記事化して積極的に社外に発信することで人事界隈での私個人、そしてディップの認知度向上も狙いました。その結果「ディップはWantedlyを頑張っている会社」という強いブランディングに成功したと思います。

認知度の向上により応募者増加、安定運用フェーズへ

Wantedlyアワード総合賞受賞

――Wantedlyアワードでブロンズ賞を受賞しています。工夫したことと、採用成果について教えてください。

ディップが持っている魅力を押し出しながらも、学生が求めている情報を提供することを意識しながらフィードを更新したり、ブログの記事を書いたり、求人の原稿を工夫してみるなどの試行錯誤を積み重ねました。

その結果、2017年〜2021年の5年間で次世代の18卒1名(新規事業担当)、次世代の19卒2名(データサイエンティスト、エンジニア)、次世代の20卒2名(データサイエンティスト、デザイナー)、次世代の21卒5名(データサイエンティスト、新規事業担当)、そのほか他部署へのトスアップ、インターン生のべ100人以上の採用に成功しています。

――現在の運用を教えてください。どのような利用方法をしていますか。

今は社員は私1人とインターン生1人の2人体制で運用しています。ここ数年で次世代以外の部署(システム開発部門や人事部)もWantedlyを一部活用するようになったので各部署の担当者とも連携しつつ、全社的にWantedlyを使った採用活動に取り組んでいます。

――どのように課題が解決されましたか。

営業職以外の応募者が圧倒的に増えました。学生の長期インターンを積極的に受け入れることでいわゆる意識高い学生間でのディップの認知を高めることに成功しました。これまでは採用ホームページにしか社員インタビューなどはなく、数も少なかったのですが、Wantedlyのブログ機能を使い様々な社員インタビューやインターン生インタビュー、社内イベントの様子などを継続的に発信し続けることで社内の様子や社風をより多くの人に知ってもらうことができ、マッチ度の高い応募者から応募してもらうことができるようになりました。

また採用にかかるコストも大幅に削減することができました。例えばエンジニアの新卒を1人採用するためにこれまでであればエージェントやスカウト媒体を活用していました。これだと1人あたり100万円前後の採用コストが発生します。しかしWantedlyは年間何人採用しても100万円かかりません。ここで浮かせることができた採用予算を使って学生とのランチ企画やイベント開催、Wantedly以外の新しい採用媒体の利用テストなど新たな施策を打つことができそれがさらに大きな採用成果を出すことに寄与していると思います。

――導入してよかったと思う点や便利な機能があれば教えてください。

現場で採用する力がついたことがよかったと感じています。専門職採用は現場で行うほうが効率が良いと感じています。

機能として便利なのは公開できる求人の数に制限がなく色々と試しやすい点やブログ機能を使うことで社内のメンバーや社内の様子を手軽に発信することができる点です。また求人やブログ記事はストックされていく仕様なので新しく求人や記事を公開していなくても過去の求人や記事経由で安定して応募が集まり続けるサイクルもできるようになりました。

また、WantedlyはSNSとの相性がとても良い採用媒体です。ディップでもここ数年でTwitterのアカウントを作る社員がとても増えたためそれに比例してリーチできるターゲットの人数が圧倒的に増えました。Twitterで社員が拡散したWantedlyの募集や記事経由で採用が決まることも珍しくなくなってきています。

ディップのWantedlyページ

自社メディアなどとの連携によりさらなる応募数増加を目指す

――運用上で生じている課題などはありますか。

これまでは運用担当が自分しかいない点や、他部署のWantedly活用がまだまだな点が課題だと感じていました。しかし最近ではインターン生にもWantedly運用の一部を任せられるようになってきました。また、私は募集作成や記事作成、書類選考を主に担当し、カジュアル面談は一次面接は部署の若手社員にも担当させるなどして私の負担は当初よりかなり軽くなってきています。今後は空いた時間を使ってこれまで以上に効果的な運用ができるようにやっていきたいですね。

――今後取り組みたい改善はありますか。

ディップの採用オウンドメディアdip peopleとの連携をしていきたいです。例えばdip peopleの編集後記をWantedlyブログに書くなどを考えています。

また、現在はまだまだ次世代の募集や記事の数が多いのでできるだけ多くの部署の募集や記事をWantedlyに載せていけるように連携をより強固なものにしていきたいです。

dip people

――ありがとうございました!

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