3000人超の従業員の業務を支えるディップの社内ITカオスマップ

2021/04/07
2023/12/20

ディップの従業員数は2023年度3000人を越え、毎年100人〜300人程度増え続けています。平均年齢は29歳です。

ディップのブランドステートメントは「One to One Satisfaction」。

ディップ ブランドステートメント One to One Satisfaction
私たちのビジネスに関わるすべての人々、ユーザー、クライアント、パートナー、株主、そして従業員にとって「満足度No.1」であることを目指します。

従業員満足度No.1を目指し、従業員が快適に業務ができることを目指して社内ITを整備しています。もちろん、過去に導入したシステムやそれに基づいた業務フローがレガシー化してしまうこともありますので、実情に見合わなくなった場合は積極的にDXを行っています。

今回はそんなディップの社内ITを大公開します!従業員3000人超のIT環境に興味のある方、ご自身の会社のIT環境の参考にしたい方も是非ご一読ください。

 

業務システムは基本クラウド、SaaSを採用しつつ、セキュリティを担保したインフラ設計

参考:2020年7月2日 吉田航

社内ツールカオスマップを作ろう

ディップでは2019年度より業務システムのクラウド化を進めてきました。レガシーシステムの刷新を行い、一部を除きほとんどがクラウド・SaaSを採用しています。

バックオフィス

経費精算・ワークフロー: ジョブカン経費精算/ワークフロー
2019年、経費精算の工数を削減するためジョブカンを導入し、年間9000時間の削減に成功しました。

▼ジョブカン経費精算/ワークフロー掲載事例

経費精算の工数を年間9000時間削減!RPAとの連携で管理の自動化も実現

人事・労務管理システム: SmartHR
労務管理においては従来紙での入社書類等が存在していましたが、2021年度にSmartHRを導入し90%以上の電子化に成功しました。

採用管理システム: HRMOS、sonar、Wantedly
ディップでは新卒、中途、インターンいずれも積極採用しており、ターゲットや用途に応じて採用管理システムを使い分けています。Wantedlyでは注目度ランキング1位の常連です。

電子契約システム: クラウドサイン
法務で契約の迅速化・管理の効率化のため、契約の電子化を積極的に推し進めています。

全社横断システム

グループウェア: Slack Enterprise Grid、Google Workspace、Microsoft 365 Enterprise Mobility + Security E3
Google WorkspaceとMicrosoft 365は従来から契約していましたが、2020年度にコミュニケーションのDXを行うためSlack Enterprise Gridを導入しています。ほとんどの社内コミュニケーションはSlackで行われます。

ファイル共有・管理: Box Enterprise
2020年度にファイル共有管理のDXのためBoxを導入し、現在はデータをBoxに集中させるため旧ファイルサーバーからファイル移管を行っています。

ゼロトラストネットワークアクセス: Zscaler
2020年度に旧VPNからゼロトラストネットワークアクセスへの切り替えを行いました。リモートアクセスが快適になったと社員から好評です。

オンライン会議: Zoom Enterprise、Microsoft Teams、Google Meet、ベルフェイス
上記のツールは全社で導入されており、お客様や用途により使い分けられています。

営業はオンライン商談にベルフェイスを利用しています。

OS: Windows9割、Mac1割
営業やバックオフィスはWindows、開発者はMacを利用することが多いです。

MDM/EMM: Microsoft Intune、Jamf Pro
もともとWindowsとiPhone管理にIntuneを利用していましたが、2020年度にMac管理のためJamf Proを導入しました。

IdP: Azure Active Directory(Azure AD)
可能な限りSAML/SSO(シームレスSSO)対応しています(一部Google認証もあります)。

ネットワーク: 128 Technology(SD-WAN)+Zscaler(SWG)
データセンターへのネットワーク一極集中構成から、拠点からインターネットブレイクアウトし、クラウド型のSWGでセキュリティ担保する分散構成に変更しています。

アンチウイルス: CrowdStrike(EDR+NGAV)
クラウドネイティブな次世代アンチウィルスで、デバイス環境をセキュアに保っています。

SIEM(Security Information and Event Management):2021年内導入を目指し導入検討中です。

フロントオフィス

顧客管理: レコリン(内製)
ディップの営業に最もマッチするCRMシステムを社内開発部隊で開発・運用しています。

営業KPI管理: kintone
営業のKPI管理にkintoneが活用されています。こちらは先述したレコリンとデータ連携し即時性のあるKPI反映となっています。

レポート作成: データスタジオ
データを営業に活かすため、営業バックオフィスでレポート作成が行われています。Excelでのデータ作成からデータスタジオに移管しつつあります。また、より高度な分析が可能なBIツールも導入を検討しています。
また、導入して終わりではなく、定着戦略も練って、いかに社員に使ってもらうかを重視します。

RPA: コボット、Robotic Crowd
ディップではDXサービス事業でコボットを販売していますが、社内でもコボットおよびRobotic Crowdが活用されており、RPAによる削減効果時間の累計は20万時間を突破しました。

 

プロダクト開発

コード管理: GitHub Enterprise
コードはGitHub Enterpriseで管理されています。

サーバー: AWS、GCP
一部オンプレが残っていますが基本はクラウドでのサーバー運用となっており、用途によりAWSとGCPを使い分けています。
例えばDWHはオンプレからBigQueryに移行するなどクラウド化を進め、データポータルでのデータ可視化に利用しています。

ディップの掲載事例

AWS 導入事例: ディップ株式会社

 

まだまだ改善途上、これからもどんどん快適な社内ITを目指していく

ディップは冒頭でも申し上げたとおり、従業員満足度No1を目指す会社です。

「レガシーシステムの入れ替えの腰が重く、従業員が重いシステムを使わされることになり苦しむ」ということを避けるため、実情に見合わなくなったシステムはどんどんリプレイスする方針です。

現在も一部残っているレガシーなシステムと業務フローを、使う人が一番快適で、成果が出やすいように変更しようとしています。

システム先行で導入を行うと大抵の場合で失敗するため、ディップのシステム検討ではUXが重視されます。システムファーストではなく人・課題ファーストで検討が進められます。

また、導入して終わりではなく、定着戦略も練って、いかに社員に使ってもらうかを重視します。

 

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