【dip AI Force主催】営業向け生成AI活用セミナーレポート

2023/12/18
2023/12/21

 

はじめに

本記事では、「dip AI Force」が主催した「営業向け生成AI活用セミナーレポート」の様子をご紹介します。

世の中でAIを活用できている会社がそう多くない中、ディップ社員のAI活用率は驚異の96%

今回のセミナーは、そこから次のステージへ進むためのスタート地点として開催されました。セミナーには1500名の営業が参加しました。

「dip AI Force」とは

今回の主催である「dip AI Force」とは、営業・企画・開発等の各本部からAI活用に強いメンバーが集結し、AIで社内全体の生産性向上を推進するプロジェクトです。

今年4月から始まったこのプロジェクトは、200以上のChat GPTプロンプトを整備し、現場に250名のアンバサダーを配置するなど、全社を挙げて取り組んでます

200以上のChat GPTプロンプト整備、現場に250名のアンバサダーを配置全社横断のプロジェクトチーム「dip AI Force」始動 | ディップ株式会社

 

COO志立からのメッセージ

最初に登壇したのは、「dip AI Force」のオーナーであり、COOとしてAI活用推進を牽引する志立です。

AI導入・活用推進から半年で従業員の70%が毎週ChatGPTを使うディップのAI活用企業文化の作り方【COOが語るAI活用のポイント】 | DX magazine powered by dip

上期は「AIを社内に浸透させるためのフェーズ」

「dip AI Force」立ち上げからの今までの上期について、志立は、「AIを社内に浸透させるためのフェーズ」と振り返り、その結果は96%という数字に表れています。

しかし、「成果につながらなければ、単に使っているだけになってしまう」と志立は語ります。

下期は「成果の出るAI活用へ」

営業一人ひとりが今回のセミナーを通して、

AIを使って自分がどんな成果をどうやってだすのだろう?
「じゃあこんな風にチャレンジしてみよう」と汗をかいて初めて成果がでる。

「AIを使えば成果につながるな」と実感を持てる下期にしてほしい

と、AIの活用方法を具体的にイメージしてほしいと呼びかけました。

 

dip AI Force統括のCIO鈴木、小池、AINOW編集長・「生成AI導入の教科書」著者おざけんの対談

今回のセミナーでは、各本部間の連携の一環として、CIO鈴木と、ビジネスサイド統括の小池、「AINOW」編集長であるおざけんによる対談も行われました。

生成AI導入の教科書-小澤健祐(おざけん)

オススメの活用方法

鈴木は、オススメの活用方法として、「原稿修正」や「お客様へのフォロー」、「AIとの営業ロープレ」の3つを挙げ、AIを積極的に活用するように呼びかけていました。

よくある質問:AIガバナンス

2023年11月現在、ディップのAIガイドラインでは、ChatGPTの利用においては「オプトアウト」が必要とされ、社外秘情報の入力をセンシティブに扱わなければならないケースが存在していました。しかし、2023年12月からOpenAIからAzure OpenAIへの移行が進められています

この移行により、社外秘情報の入力に対する安全性が保証され、従業員はより安心してサービスを利用できる環境が整う予定です。また、従業員各個人の経費申請の手間も省かれる見込みです。

 

Aipenで「原稿のキャッチコピーが思いつかない…」という悩みを一掃!

次に、社内自動化の開発を進める「dip Robotics」から大平と田中の2名が登壇しました。

「AI原稿修正アドバイスツール」

ここでは、新しく開発された「Aipen(あいぺん)」について紹介。

「Aipen(あいぺん)」は、「AI原稿修正アドバイスツール」であり、バイトルなどの求人媒体の原稿を編集する際の

キャッチコピーが思いつかない…

という悩みを解決するため開発されました。

キャッチコピー案から人気案件のリストアップ改善提案のメール文まで、これ一つで解決できるため、営業の工数削減の効果が期待されています。

Aipen事例紹介

すでに現場でも使われており、「工数削減や効果改善に繋がった」という声が多く挙がっています。

もっとAIを身近なものに

次は、具体的なAIとの対話方法について、AI活用アンバサダーの五木と、SlackでChatGPTを活用できる内製アプリ「dipperくん」生みの親の森田から説明が行われました。

ディップ独自のデータベースとアプリで、AI活用のハードルを下げる

求人原稿の作成企画資料の作成取引先とのメールなど、社内でAIを活用できるシーンが様々ある中で、

どうやってAIに質問すればいいのかわからない

毎回考えるのはめんどくさい

という課題があります。

それに対してディップでは、「Prompt DB for dip」として、AIの有識者が作成したプロンプトをNotionのデータベースに蓄積してます。

さらに、Slack上で気軽にAIと対話できる「dipperくん」や、便利なChrome拡張機能を紹介し、AIに対して苦手意識を持っている従業員への働きかけも行われていました。

 

Q&Aセッションで熱い議論

Q&Aセッションでは、多くの質問が寄せられ、一部の質問と回答をここでご紹介します。

営業岩﨑からの質問:「AIがでてきた今、人間は何をすべき?」

小池の回答:

AIは言語化されていない部分を扱うことが難しい。
でも大丈夫、現場でリアルな情報を集めるのが営業の真価です!

営業島袋からの質問:「AIの答えが正しいかわからない…」

おざけんの回答:

AIから得られる知識が正しいかどうかは、時間をかけて精度が上がってくるから、焦らずゆっくりと活用していこう!

 

他部門の事例

セミナー終盤では、AI活用に向けての各部門での事例も共有されました。

 

終わりに

今回のセミナーでは、ディップの現状のAI活用状況と、これからの取り組みについて説明されました。

AIは今後ますます私たちの営業活動にとって重要なツールになり、その活用方法を理解し、うまく取り入れていくことが求められます。

ディップはRPA、DXを経て、AIを日本で一番活用して成果を上げる会社を目指しており、更なるAI活用の具体的な事例を共有できることを期待しています。

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