Xプロジェクト、Slack導入から3年。ディップのDXの歴史と、AIへ懸ける思い

2023/11/02
2023/11/07

DX magazine powered by dip編集長の西野です。

2020年、COO志立の強いリーダーシップによりカケザンプロジェクトが発足し、私が実働リーダーとしてSlackを導入してから3年が経ちました。
ディップの働き方や、コミュニケーションが、この3年でどうDXされ変わってきたのか。そしてこれからAIへ懸ける思いについて書きました。

「うちの会社もコミュニケーションや業務効率をよくしたいなあ、DXしたいな…」と思っている各位の役に立てれば幸いです!

よろしくお願いします。

 


📱導入から3年、Slackは完全にディップに定着し、業務の基盤として活躍中

足元の定量データ

・メンバー数: ゲストも含めて3800人くらい
・アクティブユーザ: 90%以上を維持!※のこり10%はゲストアカウント

・効率化実感: 90%!(全社アンケートより!うれしかった)

・社内限チャンネルの数: 3000くらい
・外部と繋いでいるチャンネルの数: 150

・Slackアプリの数: 300!(日本トップクラスらしい)

・削減工数 : 年間70万時間!(2021年 社員1人1日1時間くらい)
・削減メール数: 月900万件!(2020年導入直後 ホントです…)

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😷Slackを導入した経緯:2020年コロナ禍大打撃

旧環境は、メール、社内サーバー、非常にアクセスが重いVPN。
2020年にCOO志立が入社した直後、全オフィスを訪問し対話を重ねたところ、

・会議も多く
・情報伝達ツールが部門ごとに乱立し
・他部門とツールが揃っていないがために情報連携に難があり
・目の前にPC、iPhoneがあるのに活用できていない(ITリテラシーが低かった)
これらのことを課題視したことがきっかけとなった。

2020年、コロナ禍で急にリモートワークが始まり、オンラインオフィスの整備が急務となりカケザンプロジェクトが発足。新環境として、Slack, Box, Zscalerを導入

どこからでも働けて、PCからでもiPhoneからでも仕事ができ、社内のコラボレーションを促進し、生産性を向上できる環境を提供できるようになった。

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Slackを選んだ理由はモダンで検索性とほかシステムとの連携性がよいこと

・コラボレーションツールとして世界的な地位があり、モダンなツールであること
・情報の検索性がよく、欲しい情報がすぐに手に入る
・ほかシステムとの連携性を重視、APIがたくさん公開されており使いやすいし開発しやすい

キックオフ時のCOO志立の全社員にあてたメッセージ

このXプロジェクトを通して、社員一人ひとりがコラボレーションしやすい環境を整え、かけ算で成果を倍増していける組織を目指していきます。

1つ目の大きな取り組みは「コミュニケーションツール」のトランスフォーメーションです。従来では、社内のコミュニケーションツールが組織によって分断され、部署をまたいだ連絡はGmailを活用している方も多いでしょう。しかし、事業を急速に拡大していく必要性が高まる今、さらに迅速にコミュニケーションを行っていく必要があります。そこで、モダンなコミュニケーションツール「Slack」を全社に導入します。

Amazonをはじめ、メルカリや、DeNA、チームラボやサイバーエージェントでも使われている世界水準のコミュニケーションツールです。
Xプロジェクトでは、コミュニケーションのあり方をトランスフォームし、社員一人ひとりのコラボレーションがさらに活発になるように変革を起こしていきます。

どんな効果が予想されるのか

まず1つ目の効果が「時間の使い方が大幅に変わる」ことです。

SlackやBOXを活用し、スムーズなコミュニケーション、スムーズなデータ共有を実現することで、事務作業にかかる時間と手間、業務上のストレスを大きく低減し、夢とアイデアと情熱を解き放ち、本来の業務に熱中できる時間が増えます。特に「スマホファースト」をモットーに掲げ、手軽にどこでも事務作業をできる環境を整えることで、業務上のストレスを軽減できます。

2つ目は「仕事自体の質とスピード」が高まることです。

SlackやBOXを活用してコミュニケーションの質とスピードを上げることで、私たちの仕事自体の質とスピードが高まります。また、資料や知識の共有もよりスムーズになり、社員同士で成長し合える環境をつくれます。

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導入時は広報・浸透活動に力をいれた

使ってもらえないと意味がない…

・導入時はTOPからの強力なメッセージを3回社内報で発信
・社内研修・キックオフでCOO志立自らが冒頭にメッセージング
・社内メール禁止令
・Slackガイドラインの掲示
・アンバサダーを全社で合計150人(導入当時は社員数は2500人)任命し、積極的に活用を推進
・広報活動を5回ほど
・勉強会は10回くらい
・利用率が悪い部署行脚して直接課題ヒアリングして使ってもらえるように働きかけた
・問い合わせチャンネルも活発に使ってもらえるように設置した
・社内DXコンテストなどを実施し、表彰者にインセンティブを支払った

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😊Slackを導入したことで、
他システムとの連携、他部門との連携がしやすくなり、情報伝達が円滑に
業務は年間70万時間、メールは月900万通削減

システムを多数Slackとつなぎ、Slackを起点とした業務や営業活動が行われている
業務の入り口としてSlackを徹底的に使っている

いくつかの実例を紹介。

営業システム

営業システムに入力したら通知が課ごとのチャンネルに送られて、それをもとに課長がメンバーに指導するスキームが確立。

 

お客様と繋がりっぱなし営業

大手企業がお客様の場合、Slack上で「繋がりっぱなし営業」でやりとりできているケースあり。

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多数のSaaSとの連携

なんと300のアプリと連携!(Slackさんによると、日本トップクラスだそう)

 

勤怠打刻

打刻と同時に今日の気分や体温、上司にだけ通知したいコメント、今日やる仕事などを書ける、日報のような感じで使われている。
Slack導入時に、毎日使ってもらえるきっかけになるよう人事システムとの連携を内製し、リリース。

 

個人宛のTODOリマインダー

個人別に終わっていない対応事項をリマインドする仕組みを構築。全社アンケートの回答率が大幅にUPした。
TODO依頼事項が多い人事が主導で企画し内製。

 

ワークスペースを部門ごとに分割しなかったことにより、 社内のコラボレーションが活発になったおかげで、 部門横断PJが円滑に進みやすくなった

ディップはSlack導入前はメールやGoogle Chat、Google Meetでコミュニケーションしていた。
SlackやChatworkを一部部門が使っていたが、他部門とのコミュニケーションのときは会議やメールに移る必要があった。
現在はプラットフォームが全社で統一されたため、部門を横断したやりとりが大変しやすくなっている。

ディップはワークスペース構成を全社・社外共有・フリースペース(同好会などライトなやりとり)に分けている。
この構成に決まるまでは喧々諤々議論があったが、強い意志で全社で同じ場所にいることを選んだ

全社横断プロジェクトが増え、経営陣・営業・企画・開発が同じチャンネルで意見を言い合っている。
部門同士の睨み合いが多少減り、率直でオープンなコミュニケーションが増えた。

全社問い合わせチャンネル運用しており、問い合わせ窓口を探す時間や問い合わせ対応時間が減った(ただし答える人は大変なところもある)。

社内の問い合わせ対応工数を年間13,600時間削減!Slackを活用したバックオフィスDX事例

他の社内SNSなどで展開しても見られない情報が、Slackからアクセスできると多く見られる傾向にある

AIプロンプトを営業がSlackから引き出し
GPTをバンバン使っている

社内報などの展開

結果、業務時間は年間70万時間削減
月間900万通のメールが減少
DX認定取得、日本DX大賞ファイナリスト
メディア掲載・登壇多数となった

 


🤔なぜうまく浸透していったのか?

・時流にのれた(コロナ禍)
・COO志立の強力なオーナーシップ、全社を巻き込んだトップダウン
・各部署に総勢150人(全社員は2500人くらい)のSlackアンバサダーを設置してボトムアップ
・事務局が草の根活動をたくさんやった(使わない部署行脚、DXコンテストなど)
・Slack自体が使いやすく、スタンプは営業文化に合った

 


😔Slack導入の弊害や障害…

最初は8割の浸透を目指し、残り2割は後からサポートし、1.5割くらいは浸透したが、どうしても頑なな部署はいる。

オープンな情報伝達を目指していたため、オープンチャンネル文化にしたかったが、まだまだプライベートやDMでやりたい層がいる。
・オープンチャンネル6割
・プライベートチャンネル3割
・DM1割

みんななかなかチャンネルのアーカイブをしないので、3ヶ月発言のないチャンネルはボットがアーカイブしている。

 


😎これからのディップ:
RPA、DXを経て、今後はAIを日本で一番活用する会社を目指します!

検索型→対話型へ 生成系AIを活用し雇用創出に新たな可能性を
ディップ、「AIエージェント事業」開発を開始

AIに特化したインキュベーションプログラム AI.accelerator

AINOW|日本最大級のAI専門メディア

200以上のChat GPTプロンプト整備、現場に250名のアンバサダーを配置
全社横断のプロジェクトチーム「dip AI Force」始動

企業事例とプロンプト実例集で解説書籍『生成AI導入の教科書』9月28日発刊

 

「dipメソッド」連載開始。
さらに働きやすい、心理的安全性の高い会社を目指します!

「もっと楽しく働ける!まんがでわかる!【dipメソッド】」の公開を始めます!「「会議多い…長い…もうやだ…」を減らしていくために」試し読み付き

 

SlackAIも楽しみにしています!

以上