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2016.12.27

ロボティクス × IoT × クリエイティブ領域をAI技術でつなげる「 1→10」の魅力

最終更新日:

こんにちは、かめきちです。

VR技術を用いてVRMMOの世界を再現した「ソードアート・オンライン ザ・ビギニング Sponsored by IBM」やAIを活用したキャンペーン、Pepper活用で有名なワントゥーテングループ様(以下、1→10)を訪問してきました。

お話を伺ったのはクリエイティブ・IoT・ロボティクスの各専門領域の社長様!

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株式会社ワン・トゥー・テン・デザイン(1→10design)
CEO 小川さん

株式会社ワン・トゥー・テン・ドライブ(1→10drive)
CEO 梅田さん

株式会社ワン・トゥー・テン・ロボティクス(1→10Robotics)
CEO 長井さん

1 → 10グループはどんな会社?

1 → 10グループは、京都の四条烏丸に本社を構え、東京は天王洲アイル、上海やシンガポールにも進出している、広告・コミュニケーション、IoT、ロボット開発、空間プロデュース・エンターテイメント事業までを総合的にプロデュースしている9社からなる企業グループです。

手がけられた有名なコンテンツはこんな作品!
見かけた事ありますよね?

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他のポートフォリオは[コチラ]

今回は、良くあるWebサービスへのAI導入やチャットボットだけではなく、デジタルマーケ、IoT、ロボティクスにおいてAI活用が活発になっているとお聞きして取材をしてきました!

デジタルマーケ×AIの期待値とは?「1→10design」

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かめきち

デジタルマーケティング領域で、AIを使う需要増えてきていますか?

小川さん

私たちワン・トゥー・テン・デザインは、クリエィティブ・エージェンシーとして、企業の広報宣伝部さんや広告代理店さんから日々沢山のお問い合わせを頂いていますが、その中でもここ最近、AIに関してのお問い合わせは増えてきています。

小川さん

ですが、AIの現状について、よくご存知のお客様と、そうでないお客様がいらっしゃいます。これが人工知能だとはっきり言えるものが存在しない中では、既存の人工知能の基礎技術に言語演出、すなわち表現部分を掛け合わせ、如何に未来の姿に近づけるか工夫をしてご提供する事をきちんとご理解いただくようにお話ししています。

かめきち

やはり、夢物語が多いですよね…

長井さん

AIがバズワードになりすぎましたよね。

小川さん

最近のプロモーションでは、モンデリーズ・ジャパンさんのブランド、クロレッツが人工知能をキャンペーンに積極的に取り入れてらっしゃいますよね。あれだけの巨大企業が本気で人工知能に挑戦している。クライアントさんがその領域へ理解を示し、きちんとコストをかけている点が凄いと思います。ネット上での話題も獲得していますよね。

かめきち

あのキャンペーンは良く盛り上がっているのがわかりましたね。

小川さん

先ほど長井がお話しした通り、AIはバズワード化していると思います。
ブランドマーケティング領域においては、ソーシャルメディアの功罪だと思いますが、バズが広がる=良い、ではないと私は考えてます。

バズって、ブランドとして何が残るのか?マーケティング目標を元にAI活用を考えないと 何をゴールにしたかったのか、ただバズって終わるだけになるそうです。今のAIというキーワードには、その危険性があるので、3社間でセンシティブに取り組んでいるそうです。

IoTの普及に必須なAI「1→10drive」

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かめきち

ドライブは1→10の中でどんな立ち位置になるのですか?

梅田さん

ワン・トゥー・テン・ドライブ、は、クリエイティブやエンジニアリングを生かして、クライアントの商品を一緒に作る事業をやっています。クライアントさんのキャンペーンではなくR&D開発をメインにやっています。

かめきち

IoTにおけるAIはどのように活用されていくとお考えですか?

梅田さん

IoTとAIは表裏一体。サーバやクラウドで、AI的なものとIoTがリンクして、一般の生活者、toBで威力を発揮するだろうと考えています。toBのIoTは工場に入っていますが、toCのIoTはまだまだ普及していないですよね。クライアントと一緒にどんな成功事例が作れるか、議論しているところです。

梅田さん

実績としてはワコムさんの「感情を伝える手紙」が最新事例ですね。新しいIoT、新しい視点を持ったデバイスが世の中に広がるにつれて、裏側をAIでやりたいというクライアントも多いですよ。

クライアントとの共同プロジェクトにおいて、IoTにAIをどのようなステップで組み込んでいくか(製品普及のために今何をすべきか、どのようにデータを貯めていくか、データをどの時点でどう活用していくか等)、ということをしているそうです。

ロボットと一緒に生活して見えたこと「1→10Robotic」

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かめきち

自然言語処理のできるエンジニアの募集を見ましたが、どのようなプロジェクトを計画されているのですか?

長井さん

これまでにさまざまなPepperのアプリを開発してきましたが、肝となる会話の部分はもっともっと機能および品質を高める必要があり、自然言語処理や機械学習を中心に取り組みたいと思ってメンバー募集を始めました。

現状のロボットやチャットボットなどの会話の部分は、キーワードマッチングを使って、人工無脳で話せるものが多いと思いますが、リアルタイムにコミュニケーションできるAIは限られていると思います。しかし、ここがチャンスでもあるので、自然言語処理や機械学習ができるエンジニアの採用に踏み切ったとのこと。
メンバーも増えており、面白い研究成果も出ているとのことでしたよ。

ロボットとの自然な会話を目指して

かめきち

ロボティクスの事例だと最近は、どのような活用が多いのですか?

長井さん

事例の具体はここではお話できませんが・・・、会話体験に新しい機能を開発しています。エンドユーザーからの意見には、ロボットと話したい需要がとても高い一方で、でも、その会話技術がまだ至っていない。クオリティを上げるにはどうすればよいか試行しています。

かめきち

やはり会話が一番の強みですよね。会話の精度を上げるために工夫されたことはどんなことですか?

長井さん

いろんなところに課題がありますが、テキストレベルではなく、体験レベルで見るようにしています。ベンチマークするのはSiriやGoogleアシスタント。
彼らは音声認識の精度が高くて面白いが、体験としては、ユーザーが喋った後に言葉を理解して帰ってくるレスポンスが遅い。4年前からPepperではいかに早く返すか?を注力してきました。

ロボットの場合、言われたこと待たせるのは不自然だと言う長井さん。
確かに、イメージするロボットは自然な会話していますもんね。
処理速度を上げるために、ロボット側で処理する事とサーバ側で処理するなどを分ける工夫をしているそうです。

かめきち

ロボットの体験に対して、期待値を下げずに成功させる秘訣はありますか?

長井さん

会話問題が一番ですが、プロモーションやキャンペーンの場合は、5〜10分ほどの体験させれば良いので。いかにおもしろくて印象的な体験を作りあげるかの工夫が必要になると思っています。それをお客さんといっしょに作っていきますね。一方で、暮らすロボットという観点では、まだまだ課題は山積みですね。

なんと、長井さんは実際にロボットと暮らしてみて、24時間魅了させるものを作るのはまだまだ難しいと感じているそう。連続した時間を人間と体験させることの大切さを学ばれたそうです。それでいて、未踏の挑戦でありワクワクするともおっしゃられていました。 すごい…

1 → 10の目指す未来

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数年後にはいろんな成功事例が世の中的にもできてくると思いますが、ロボティクス、デザイン、IoT、全てがAIでつながってくる世界で一貫してプロダクトを作れるのが1→10の強み。

技術を理解しながら、シナリオをかけるライター。
自然言語処理の仕組みを知っているAIディレクターが必要となるので、絶賛人材を募集中とのことです。機械学習・ディープラーニングもわかるけど、ディレクターとして働いてみたいエンジニアさんはご応募してみてはいかがでしょうか?

未来のプロダクトを作ってみたい方はコチラから。
求人票を集めて置きました!

募集中の求人一覧

https://www.wantedly.com/companies/1-10design/projects

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