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おざけんです。
株式会社FRONTEOが独自に開発を行ってきたAIエンジン「KIBIT」を強化して、AI実装の汎用性を高めた新たなAIエンジン「KIBIT G2」を提供開始すると発表しました。同時に、外部システムとの連携を容易にするAPI「KIBIT-Connect」の提供も開始します。
これにより、テキスト解析の目的とデータ総量に応じた解析処理の最適化が実現され、ユーザの業務システムへの組み込みや、外部パートナーによる新たなソリューションの開発を促進でき、KIBIT G2を軸としたエコシステムの拡大を進めていくとしています。
なお、FRONTEOの提供する製品へのKIBIT G2の搭載は2018年度中に順次行っていくとしています。
KIBIT : テキスト解析において、 キーワードだけに頼らず、 専門家や勘の優れた人が備える“暗黙知”を再現できるエンジン。 独自の機械学習アルゴリズムを用いていることで、 小さな計算資源と少量の教師データによる短時間での解析が可能。 異なる表現でも類似性や文脈を捉え、 文章の特徴量を抽出できるなど、 高い自然言語処理技術と実践的な結果を得られる点が高く評価されている。
KIBITは金融やメーカー、官公庁など国内外の約100社を超える導入実績があるエンジンです。類似文書の抽出だけでなく、マッチングや行動予測など幅広い用途で使われていることが特徴的なエンジンです。エンジンの強化、そしてAPIによる容易な外部接続により、さらにエコシステムが拡大していくと予想されます。
さらにFRONTEOは2018年11月16日に、研究施設としてFRONTEO AI BizDevOps Lab.を設立し、外部の開発パートナーやユーザとの連携を深めていきます。
KIBIT G2の特長
- 企業内の大規模業務システムとのシームレスな連携を行うAPI“KIBIT-Connect”
- 解析の並列処理による拡張性を強化。 処理時間の短縮が可能
- 機械学習アルゴリズムのカスタマイズ
人工知能による特許調査・分析システムの進化版 「Patent Explorer 19」の提供開始
さらにFRONTEOは「Patent Explorer 19(パテントエクスプローラー ワンナイン)」を本日より提供開始することを発表しました。
「Patent Explorer 19」は「KIBIT G2(キビット ジーツー)」を搭載し、 教師データの自動設定の新機能を追加、 処理能力の拡張性や他社ツールとの連携性を高めるなど、 性能を大幅強化しているといいます。
Patent Explorer: 先行技術調査、 無効資料調査及、侵害予防調査といった特許の分析・調査業務において、 もっとも業務負荷が高いとされる検索式の策定やスクリーニングを代替することができ、 業務の大幅な効率化を測図ることができる。 高精度のスクリーニングや調査範囲の網羅性に優れた知財戦略支援システムとして、 化学や素材、 機械、 食品・飲料メーカーなどに提供以来、 3年間の累計で約50社の導入実績あり。
また、KIBIT G2を活用した複数のサーバによる並列処理にも対応し、データの総量やスピード感に合わせてサーバの台数を柔軟に調整することも可能になります。
特許検索データベースでは、今までの「Sharereserch(日立製作所)」「NRIサイバーパテントデスク2(NRIサイバーパテント)」のみ対応していた他社の特許検索データベースとの連携において、 新たに「PatentSQUARE(パナソニック)」、 「JP-NET(日本パテントデータサービス)」が加わり、 公報番号のインポート/エクスポートが可能になり、よりスムーズな調査が可能になりました。
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