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こんにちは、まさおです!!
大ニュースが飛び込んできました
なっなんと、、、
2025年に大阪へ万博が誘致されることが決定しました!!
今回のコンセプトが、「未来社会の実験場」ということもあり、新たな時代を象徴するイベントとして期待大です!
2025大阪万博はどんなものなのでしょうか??
1970年に開かれた大阪万博と比較しながら、解説していこうと思います。
万博とは?
万博とは、国際博覧会の略です。博覧会とは
博覧会名称のいかんを問わず、公衆の教育を主たる目的とする催しであって、文明の必要とするものに応ずるために人類が利用することのできる手段又は人類の活動の一若しくは二以上の部門において達成された進歩若しくはそれらの部門における将来の展望を示すもの
出典:外務省 国際博覧会条約抜粋
という意味です。
一言で言うならば
『人類の進歩を象徴する国際的なイベント』です!!
第1回の万博が、1851年に英のロンドンで開催されて以来、変化を続け、時代を象徴するイベントとして今日まで続いています
日本にペリーが来航したのが、1853年ですので、ずいぶんと歴史を感じるものです。
この頃のイギリスと言えば、産業革命期でした。
つまり産業革命の集大成といえる万博でした。
こちらの第一回を皮切りに20世紀前半にかけての万博は、機械文明の発展を背景にして新しい技術の「見本市」として開かれています。
しかし、日本が万博を開く1970年では、違った意味での万博が求められようになっていました。
日本と万博
日本で万国博覧会が最初に開かれたのは1970年に大阪で開かれた「日本万国博覧会」で す。
20世紀後半になると、情報機関や交通機械が発達することで、最新の技術が一同に会する機会としての万博として意義は薄れていきました。
そこで、万博は、1つのテーマに基づいて開かれるものへ徐々にモデルチェンジをしていきます。
例えば、1958年のブリュッセル万博のテーマは『科学文明とヒューマニズム』
1969年のモントリオール万博のテーマは『人間とその世界』
がメインテーマでした。
さて、1970年の日本万国博覧会のテーマは『人類の進歩と調和』です。
当時飛ぶ鳥を落とす勢いで高度経済成長を遂げていた日本は、一方で公害等の環境問題も目立ち始めていました。
このような問題点にも目を背けず、「調和」と「進歩」を両立しようというテーマを元に開催されました。
「太陽の塔」がシンボルとして、掲げられ来場者が6000万人を超える大盛況の万博になりました。
以来、万博は
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- 1975年 沖縄:沖縄国際海洋博覧会
- 1985年 筑波:国際科学技術博覧会
- 1990年 大阪:国際花と緑の博覧会
- 2005年 愛知:2005年日本国際博覧会
と、計5回開催されています。
今回誘致が決定した万博は2025年の開催になるということは、愛知での万博から数えて、日本では20年ぶりの開催になります
2025年 大阪万博の魅力
それでは、2025年の大阪万博はどんな模様になるのでしょうか??
今回は、1970年の日本万国博覧会と比較してみましょう!
参考:OSAKA-KANSAI-JAPAN EXPO2025
太陽の塔オフィシャルサイト
1970 | 2025 | |
テーマ | 人類の進歩と調和 | いのち輝く未来社会のデザイン |
サブテーマ | ・より豊かな生命の充実を
・よりみのりの多い自然の利用を ・より好ましい生活の設計を ・より深い相互の理解を |
・多様で心身ともに健康な生き方
・持続可能な社会・経済システム |
開催場所 | 大阪千里丘陵 | 大阪 夢洲 |
来場者数 | 6421万8770人 | 約2800万人(見込み) |
1964年には東京オリンピックが開催されました。それから6年後に「日本万国博覧会」が大阪で行われたのですが、今回の開催も、2020年の東京オリンピックから5年後の開催となっておりその点でそっくりです。
2025年 大阪・関西万博が目指すものとして以下が掲げられています。
⑴国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)が達成される社会
SDGs
貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにする ことを目指す普遍的な行動
⑵日本の国家戦略Society5.0の実現
※Society5.0
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムに より、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)
出典:内閣府
の2つが掲げられています。
経済成長と背中合わせの関係に捉えられがちな環境問題を、テクノロジーでどのように解決していくのか。万博の一貫したテーマともいえる“人間”が、最新のテクノロジーでどのようにデザインされていくのかが楽しみですね。
更に、開催前から世界中の課題やソリューションを共有できるオンラインプラットフォームの設置をすることや、会場内の5か所に「空」と呼ばれる大広場を設置してAR(現実拡張)やMR(複合現実)技術を活用した展示やイベントを行い、来場者の交流の場とすることが発表されています。
開催中の夢洲だけに限らずとも、世界中の空間が融合して巻き込んでいくような近未来型の展示が行われるかもしれません
今回の万博の誘致によって、鉄道や不動産といった恩恵を直接的に受けそうな企業の株価が既に反応しています。
この万博というゴールを目指して、様々なテクノロジーの開発が促進されることに期待です。
また、1970年時点では、外国人来場者も限られており、国内向けの博覧会といったような位置づけが強かったですが、
2025年の開催となれば、その景色も国際色豊かなものになるでしょう。
オリンピックの開催に合わせて観光大国として立ち上がる契機としてもってこいの機会です。
一方で、万博誘致による経済的な負担や、終了後の施設の利用についての懸念もあります。また、文明を象徴するイベントは多様に生まれている中で、現代で国家単位で開催する意義など開催に対して批判的な声も存在します。
平成の次の時代のモデルへ
1970年代の日本は、戦後の貧困からのアンチテーゼから“経済成長”という分かりやすい目標が国民単位で浸透していました。
高度経済成長を後ろ盾に、日に日に豊かになっていく実感も得られたでしょう。
また、新聞・テレビ・ラジオ等のマスメディアも猛威を振るっていました。
あらゆる側面で“万博”というゴールに対して、国民総動員で挑戦するには絶好の機会だったように思われます。
一方で現代は、2025年万博のサブテーマにもなっている多様性が重視される時代になりました。
AIや、VR、AR等の技術は発達し、「失われた20年」という言葉に代表されるような不況、マスメディアよりむしろ、国民の多くがスマートフォンを釘付けになっている状況など
社会は、あらゆる側面で変化してきました。
平成が終わろうとする今、この万博をどのような戦略でどのように位置づけていくのか
平成の次の時代の新しいモデルとなるような一大イベントを期待して、AINOWも注目していきたいと思います。