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AIとIoTを活用して空席情報配信サービスを行う株式会社バカンとJR東日本グループの株式会社鉄道会館が、2019年10月30日からAIとIoTを活用し、東京駅改札内のエキナカ商業施設「グランスタ」カフェ4店舗の混雑状況を東京駅改札内外のデジタルサイネージ(電子看板)やスマートフォンに配信するサービスを開始しました。
これにより東京駅利用者は、改札内カフェまで行かなくても混雑状況を確認できるようになります。また、東京駅設置のサイネージに常に店舗情報や混雑状況が配信されることで店舗の稼働率・認知度の向上が期待できます。本サービスはバカンの空き状況配信サービスを駅施設へ本格導入する初の試みです。
1日に180万人以上が利用する東京駅内にあるグランスタの飲食店は時間帯によっては混雑して入店を断念する人が多いことが課題でした。
また、イートインスペースが奥にあり、店内で飲食ができることがわかりにくい店舗もあり、時間帯によっては空いている飲食店を探すために、歩き回るようなこともありました。
バカンは2018年5月11日〜8月14日までグランスタ内「デイジイ東京」にて空席情報配信サービスを試験導入。イートインスペースの利用時の売上比率が上昇、イートインスペースの回転率も向上する実証結果が評価され、本格導入に至ったといいます。
バカンのリアルタイム空席情報プラットフォーム「VACAN」を東京駅改札内カフェ4店舗(B1 ブランジェ浅野屋、ブルディガラ エクスプレス、フェアリーケーキフェア、/1F デイジイ東京)に導入されます。このサービスによって、東京駅利用者は店舗まで行かなくても、改札内外5箇所8面のデジタルサイネージから上記店舗の位置と混雑状況が確認できるようになります。
また、混雑状況はスマートフォンにて固有のURLから確認でき、グランスタのHP、LINEにもバナー表示されます。店舗にとっては本サービスの導入で、デジタルサイネージへの混雑状況表示による広告効果、および、混雑の平準化が期待できるとしています。
サイネージ設置箇所は、改札内:銀の鈴広場、「ブルディガラ エクスプレス」ショップ横、 改札外:動輪の広場、グランスタ丸の内「ガーデン ハウス カフェ」・「EATALY」ショップ前です。
今後は、鉄道会館が運営する改札内外の商業施設のカフェ・レストラン施設へ、サービスを展開していく予定です。