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中外製薬株式会社と株式会社FRONTEOが 創薬支援AIシステムの利用について、ライセンス契約を締結したと発表しました。
このライセンス契約に基づき、 FRONTEOが独自に開発した自然言語解析AI「Concept Encoder(conceptencoder: コンセプト・エンコーダー)」を用いた論文探索AIシステム「Amanogawa」および、 疾病メカニズムをパスウェイ状に可視化することのできる新規システム「Cascade Eye」が、 中外製薬の創薬プロセスに活用されます。
FRONTEOのライフサイエンスAI CTO豊柴 博義氏によるコメント
豊柴氏:FRONTEOの創薬支援AIシステムは、 研究者が知りたい情報や検証したい仮説を入力するだけで参照すべき論文や関連データを即時に表示することができるものです。 中でも新規に開発された「Cascade Eye」は疾病に関係するさまざまな分子や遺伝子等の情報を客観的に解析し、 その情報をパスウェイマップ状に可視化することのできる画期的なシステムです」と述べ、 この度のコラボレーションに対して「中外製薬とFRONTEOの技術を掛け合わせることで、 個別化医療やアンメットメディカルニーズ※の高い疾病に関するイノベーションの創出につながると考えます。
中外製薬株式会社 執行役員 デジタル・IT統轄部門長の志済 聡子氏によるコメント
志済氏:中外製薬は、 『CHUGAI DIGITAL VISION 2030』の下、 当社の経営戦略に沿った独自のデジタル・トランスフォーメーションを進めています。 中でも当社の企業価値の源泉である創薬研究におけるAIの活用は、 最も重要なテーマの一つです。 疾患理解の深化、 これまで見つからなかった病気の原因やバイオマーカーの同定にFRONTEOのAI技術を最大限に活用することにより、 革新的新薬の創出に向けて期間の短縮、 成功確率の向上、 プロセス全体の効率化を推進していきます。
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