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2020.06.30

データサイエンティストの平均年収、必要条件、採用要件を可視化 ー60万件の求人票を分析

最終更新日:

研究職、技術職、開発職、専門職などの採用プラットフォーム「転職ナビ」「SCOPE」を提供するアスタミューゼ株式会社は昨今、最も採用要件の定義が難しいと言われる職種の一つである「データサイエンティスト」の採用要件を可視化しました。

理系プロフェッショナルの採用を行う「転職ナビ」約400サイト、および「SCOPE」に掲載されているアスタミューゼが保有する約60万件の求人データを分析しました。

データサイエンティストの平均年収 下限:466.3万円/上限:844.7万円

データサイエンティストの求人票における年収(下限)の平均は466.3万円でした。ボリュームゾーンとしては、400万円~450万円(29.7%)、500万円~550万円(19.8%)が多いことが判明しました。

国税庁が発表する日本の平均年収429.6万円からすると、それを上回る結果です。

また年収(上限)の平均は844.7万円であり、年収1000万円が最も大きなボリュームゾーンで24.8%でした。また800万円以上で67.3%を占めており、スキルや経験によっては年収はかなり高い結果と言えます。

データサイエンティストの募集職種:マーケティングからメーカーまで幅広い

「インターネット・広告・メディア」「コンサルティング・リサーチ」「IT・通信」「機械・電気」が10%を超えています。上位は、いわゆるデジタルマーケティングの業種が占めている結果です。

また「機械・電気」といったメーカーも増えている。さらに、昨今、話題の多いFinTechの「金融」から「素材・化学・食品」「医薬品・医療機器」「建設・プラント・不動産」「小売」といったマーケティングや広告関連ではない他分野からの採用も多くなっています。

データサイエンティストの必須条件:SQL、英語、Python、機械学習・深層学習・AI

必要条件として頻出する単語を抽出し、5%以上のものを抜粋した。上位は「SQL」34.3%、「英語」30.5%、「Python」23.8%、「機械学習・深層学習・AI」21.9%、「R」21.0%でした。

必要条件を見ていくと、「Excel」や「Access」などの基本的なデータ分析は大前提であり、「SQL」がトップでほぼ必須となっています。

「英語」は一般的なビジネスパーソンと同様に高い傾向です。プログラミング言語は「Python」が中心で、さらに機械学習・深層学習・AI」のスキルも重要視されています。また「プロジェクトマネジメント」が6.7%と上がっており、組織やプロジェクトを統率できる能力も一部では必要視されています。

まとめ

データサイエンティストは、データだけを分析に留まらず、「SQL」は基本要件であり、「プログラミング(Python)」、「機械学習・深層学習・AI」の経験や「プロジェクトマネジメント」といったリーダーの資質も求められています。

▼データサイエンティストについて詳しくはこちら

幅広い技術やスキルも求められるため、高い年収での募集が増えています。業種は、かなり多様化しており、マーケティングのみならず、メーカーからのニーズも見受けられます。

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