最終更新日:
株式会社トライアルカンパニーは、「スーパーセンタートライアル長沼店」を関東初のスマートストアとして、2020年7月3日にリニューアルオープンしました。
トライアル長沼店には、以下の2つのAI技術が導入されました。
- セルフレジ機能を搭載した「スマートショッピングカート」
- AIカメラ
トライアルは、日本の小売流通業界にリテールAIを導入し変革をもたらすため、これまでも「スマートショッピングカート」や「AIカメラ」などのデバイスを開発してきました。また、これらを活用することで九州でスマートストアを展開し、メーカー・物流会社などとの取り組みを行っています。
さらに、2019年には流通小売業界へリテールAIの導入を推進する『リアイル』というプロジェクトを結成しました。トライアル長沼店は、そのプロジェクトの旗艦店として機能するため、リニューアルされました。
トライアル長沼店に導入されたAI技術について紹介します。
スマートショッピングカート
カートに付属するタブレット端末を操作することで、通常のレジをスルーし、ボタン一つで会計を済ませることができます。これにより、レジの待ち時間の解消や、レジスタッフの人手不足を解消します。
また、売場で商品をスキャンすることで、商品に応じたレコメンド機能やその場で使えるクーポンを表示し、買い物の仕方を提案することができます。
このショッピングカートは、すでに19店舗で計約2,000台が導入されています。しかし、このトライアル長沼店のショッピングカートは、新たにレシピ機能が搭載されています。売り場でスキャンした商品に合わせたレシピを提案してくれるのです。
AIカメラ
トライアルに導入されたAIカメラは、トライアルグループが独自開発した、世界初の小売に特化したAIカメラです。現在6店舗で計2,400台が稼働しており、トライアル長沼店では、688台のAIカメラが導入される予定です。
このAIカメラは、人物カウントや商品認識などの小売に特化したAIを搭載していて、商品棚の欠品情報や店内の人の流れをデータ化し分析します。
これにより、集まったデータは欠品を起こしにくい「商品棚づくり」や、人の流れを研究しより良い店内環境づくりの為に役立てられています。
『リアイル』というプロジェクトの参画企業の各社は、トライアル長沼店を中心にリテールAIを活用したさまざまな取り組みを展開する予定です。
スーパーセンタートライアル長沼店 概要
住所:千葉県千葉市稲毛区長沼町71 |
▼YouTubeでも解説!
駒澤大学仏教学部に所属。YouTubeとK-POPにハマっています。
AIがこれから宗教とどのように関わり、仏教徒の生活に影響するのかについて興味があります。