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画質調整や画像処理、カメラ開発、組込ソフトなどを手がける株式会社ブライセンが映像データから車のナンバープレートを消し込むサービスを発表し、β版体験企業の募集を開始しています。
国内では、2020年6月5日に、個人の権利利益の保護に重点が置かれる改正個人情報保護法が成立し、6月12日に交付されました。2022年6月までに施行されます。
個人から要請があった場合はデータを削除する必要があるため、事業者にはどのようなデータが、どこでどのように管理されているかを開示することが求められます。
また、現行法では、6カ月以内に消去する個人データには、保有個人データとしての規律が適用されないため、事業者は利用目的の公表・通知義務や開示の請求対応義務を負わなくて済む、というメリットがありました。
しかし、今回の法改正によって、保有期間の長短による区別は撤廃され、保有する個人データを6カ月以内に消去する運用を行っていた事業者も、同様の義務が課されることとなりました。
ブライセンは、グローバルに展開する大手自動車OEMメーカーと自動運転技術やサービスの開発をしており、個人情報の観点では、2018年5月に施行されたEU一般データ保護規則(以下、GDPR: General Data Protection Regulation)に準拠する形で、収集した映像から「車のナンバープレートにぼかしをいれる」作業の効率化に取り組んできました。
「ナンバープレート消し込み」サービスは映像データから、個人情報に該当する「車のナンバー」を認識し、瞬時に消し込むことが可能です。
利用が想定されるのは、自動運転サービスを開発のMaaS関連事業者の他、地図メーカー、商業用ドライブレコーダー開発会社、監視カメラ、工場での物体の追跡などで個人情報の取り扱いに課題がある事業者です。
LeapMind株式会社による技術支援のもと、ディープラーニングを活用しナンバープレート を認識し自動で消し込みをしています。データ管理フローもGDPRにおけるデータ管理フローが完備されているため、個人情報改正個人情報保護法にも対応可能です。
▼デモの様子
現在、サービス開始の前に、β版の体験企業の募集が行われています。お問い合わせフォームから受けつけています。
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