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伊勢丹新宿店の和酒売場で8月24日から29日まで、好みの日本酒を提案する人工知能「AI利き酒師」が導入されています。AINOW編集部が参加した事前発表会の模様をお届けします。
AI利き酒師は、SENSY株式会社による人の感性を理解する人工知能「SENSY」の技術を応用。特徴の異なる3つの日本酒をテイスティングし、「甘味」「酸味」「旨味」「余韻」「芳醇(コク)」という5つの味覚と、「好み」の程度を「感じない」から「強く感じる」までの6件法で評定します。すると「味覚の鋭さ」がチャート化。その後、日本酒と一緒に食べたい食事を8つから1つ選ぶとお勧めの日本酒が表示されます。
開発にあたっては、伊勢丹のプロの利き酒師も踏まえて評価軸のブレストを実施。多くの項目の中から7項目に絞りこみ。実験結果を踏まえて最終的に6項目が選ばれました。選定にはユーザーにとって評価しやすい項目を重視。アルゴリズムの基となるデータには、プロの利き酒師に加えて一般人50名が合計30種類の日本酒をテイスティングした結果を使用したそうです。今回の試験導入で購買データも取得し人工知能の精度向上を図ります。
利き酒師の河西直人さん
通常の接客では試飲も限られていて、お客様の舌を理解するのが大変。デジタル化で上手くいくと助かります。我々は日本酒の味を『日本酒度』と『酸度』で評価しますが、今回の軸はお客様にとってもわかりやすいかと思います。また、『旨味』『余韻』『コク』はあまり通常日本酒の評価には使わないので面白いです
発表会では、酒豪と評判のリケジョモデル梨衣名(りぃな)さんがAI利き酒師を体験しました。
梨衣名(りぃな)さん
AI利き酒師にお勧めされた『人気一』は非常に私好みの日本酒で驚きました。私は甘味が好きなのですが、ズバリと当てられて感動しました。ちなみに、私は香りも大好きなので反映されると嬉しいです