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プログラミングが不要なAI構築プラットフォーム「MatrixFlow」を提供する株式会社MatrixFlowは、データを投入するだけで、誰でも時系列解析が出来るTrendFlow(トレンドフロー)を開発し、MatrixFlow上で提供を開始しました。
売上や勤務時間、気温など、時間的に変化した情報を持つ時系列データの解析は、欠損値の前処理、機械学習アルゴリズムの構築や評価など、データサイエンティストでも難しい内容です。
TrendFlowは、時系列データの中に欠損値があっても前処理せず、データを投入するだけで予測が可能です。
先行きが見えないアフターコロナの世界において、AIがデータから未来を可視化します。
同社は、TrendFlowの開発背景として、「人間の経験や直感だけで判断することがより一層難しくなっている」ことを挙げています。新型コロナウイルスの感染拡大など、先行きの不透明な世界でこそ、AIを活用してデータから未来を読むことが求められています。
今までの時系列解析は、欠損値の前処理やアルゴリズムの構築、評価など、それぞれの工程において、時系列解析ならではの知識を必要とするため、データサイエンティストであっても難しいテーマでした。そこで、データを投入するだけで誰でも時系列解析が出来るTrendFlow(トレンドフロー)を開発に至ったとしています。
TrendFlowにおける分析の流れ
- Step1.データのアップロード
まずは、予測をする上での材料となるデータをアップロードします。 - Step2.レシピの設計
AIの設計図であるレシピは、TrendFlowのブロックを繋ぐだけです。 - Step3.学習
データとレシピを紐付けて学習を行うと、実績値と予測値を見ることができます。予測値は、最終的な予測結果以外にも、全体動きの傾向を表すトレンドや、トレンドの変化を検知する変化点、週の周期に関する分析結果などが表示されます。 - Step4.予測
予測期間を入力するだけで、AIが未来を予測して可視化してくれます。また結果はダウンロードすることができるため、自身でより詳細な分析を行うことも可能です。
同社は今後もMatrixFlowを活用したAI導入・教育の推進、MatrixFlowの製品版へ向けた機能の拡充、業務提携などを通して、社会全体としてのAI開発の加速、拡大を促していくとしています。
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