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こんにちは。
AINOW編集部のかめきちです。
ABEJAさんのオフィスをお借りして開催された、「第18回 全脳アーキテクチャ若手の会 勉強会 カジュアルトーク」を取材してきました。
「第18回 全脳アーキテクチャ若手の会 勉強会 カジュアルトーク」
https://wbawakate.connpass.com/event/45345/
ABEJAさんのセミナールームは、木目がとってもキレイで暖かい感じです。
平日ということもあり、社会人率が少し高かったです。
それでは、発表内容を見ていきましょう。
目次
ABEJA.INC People Operations 志積由香子
ABEJAで人事・広報を担当されていて、人工知能界隈で美人と有名な志積さんからは、ABEJAの会社紹介と、この日に発表された、ABEJAプラットフォームについてお話をいただきました。
企業のビジョンは、IOT、Bigdata、AIで第四次産業革命の中核を担う会社になる。
実力・知名度ともにABEJAさんの名前を聞かない日はないほどになってきていると思います。
ABEJA Platformについてはプレスをご参照とのこと..!
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000010628.html
「外部メモリー理解のためのNeural Turing Machine入門」
全脳アーキテクチャ若手の会 森山直人氏
とてもわかり易いNeural Turing Machineの解説をして頂きました。
自然言語領域ではまだニューラルネットの限界、外部メモリに触れることで、突破口を感じたとのこと。
Neural Turing Machineの特徴としては以下の通り
・LSTMをコントローラにヘッド、メモリを取り付けた
・ノイマン型に近い
・LSTMでなし得なかった本質的な記憶を実現できる
・メモリを細切れにしているので、必要に応じて箇所を変更して、使用するので、人間の脳に近い処理が可能に
今後、ニューラルネットワークの可能性を広げる手法として期待できるのでは?
LSTMに外部メモリをいくつ搭載できるかが勝負になるのではと思うとのことでした。
「天使と悪魔と人間」
ABEJA.INC 日熊悠太氏
本日のすべての話題を持っていったABEJAの日熊さんからは、頭の体操になる論理パズルを出して頂きました。
これがまた、難しい…
ルール:
天使はどんな質問にも正しい答えを返す
悪魔はどんな質問にも間違った答えを返す
1度だけ質問をして、天使 or 悪魔を当てる問題です。
Q1 : 天使か悪魔の見分け方は?
A : 1 + 1 = 2を質問すればどちらかわかる。
※自己言及をしている問題らしいです。
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最後の問題はすべての応用でとても難しい…
Q4 : 人間が加わって、人間はランダムが答える。
天使と悪魔と人間がいて、2つの質問で後ろの扉が天国 or 地獄を当てるには?
2度質問をして良いらしく。人間かどうか当てることをこだわると解けないそうです。
答えは….ヒミツ。
これが人工知能を研究している優秀な社会人・学生を唸らせる問題でみんな悩んでいました。
「ハードウェアでニューラルネットワークを実装してみた」
ABEJA.INC 大田黒紘之氏
そして、お次は、ABEJA PlatformのIOT周りを担当している大田さんより、アプリから、インフラよりまで様々なライブラリなどを触ってきたそう。
最近、IOTデバイスが増えてきて、データが溜まるはずなので、 IOTデバイス自体で機械学習をしたほうが効率が良いので、どこまで出来るか研究をしてみたそうですよ。
結果としては。。
まずは、IOTデバイスでニューラルネットワークが動いて良かった(遅かったけれど)
・RAMが小さくネットワークサイズに限界が…
・学習データを内部で保持することが難しい…
「メタヒューリスティックとニューラルネットワーク」
首都大学東京 電気電子工学コース4年生 福嶋竜氏
最後は、全能アーキテクチャの大澤くんに憧れて来たという福嶋くんからの発表。
汎用AIを作りたくて、研究成果も活かせるWBA若手の会に参加
メタヒューリスティクスとは?
解+評価値のみで探索可能、計算が困難な問題に対しても実用的な解を出すことができるとのこと。生物の進化の過程を模擬するアルゴリズムになるかもしれない。
最後は懇親会で盛り上がりました。
そして、日熊さんの天使と悪魔と人間、天国の門を当てるクイズはここで最後の回答が発表されました。
今回はABEJAさんということで、IOT×AIの話題も色んなところで聞くことができました。何と言っても、天使と悪魔のクイズが難しく、みんなで悩んでいたのが印象深いです。今後注目のAI企業の方も多くいらしていましたので、大手やベンチャーとはずAIに対する関心はまだまだ上がりそうだなと感じました。