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どーも! まじすけです!
学部の研究内容で取り扱っているTopological Data Analysis (以下TDA) を紹介します?
TDAって?
日本語に訳すと位相的データ分析と呼ばれ、柔らかい数学と言われる「トポロジー」を使ったデータ分析である。日本では東京大学・会津大学名誉教授 國井利泰氏、東北大学の平岡先生を中心に、実用化に向けての研究が行われている。
何に使われてるの?
富士通
2016年に富士通研究所が時系列データの高精度解析にTDAを用い、実験に成功した。
平岡研究室
日本のTDAの最先端研究室であり、タンパク質の構造分析にTDAを使用。
AYASDI
総額100億円の資金調達を成功させたAI Platformを運営するAYASDI。オフィスをシリコンバレーに構え次の統計の時代を築き上げるTDAを研究/開発している。
仕組みはこうである。
1. 超複雑なデータを用意する
2. 点を広げて穴を作る
3. 穴の生まれた時と死んだ時で新しいグラフを作る
このように各点を膨らませると、小さい穴ができて消えていく。
新しい穴ができる位置をbirth、穴がなくなっちゃう時をdeathにするとこんなグラフができる。
以上の手順で複雑なデータに「形」を与えることができ、形からは「意味」を知ることができる。
クラスタリング手法では見落としてしまうような複雑なデータも、TDAを用いた高水準データ解析によって明確に分析することができるようになります。
Deep Learningを超える!?とタイトルにありますが、実際はTDAで分析したデータを深層学習させるという手法も多く取られています。
しかしデータを判別/分析をするという点ではTDAの方が上手だと言えることができます。
今後は?
TDAいかがでしたでしょうか? まだまだ応用が未発達な分野ですが、まじすけ研究シリーズとして今後はTDAについて紹介していきます!
次回はAYASDIのブログからいくつか抜粋して解説しようと思います?
確かABEJA代表の岡田さんはデイープラーニングの次を見ていると述べられていた気がします。
TDA研究の最前線で活躍されているエンジニアさんとお話したいので、ここでオファーさせてください!
参考URL
– Qiitaまとめ
– ALBERT official blog
まじすけ
明治大学総合数理学部FMSでTDAやAIの研究を行なっている学部4年生。大学院の受験勉強の合間に研究内容をサッと紹介! 最近はまっているのは糖質ダイエットで、週3回いきなりステーキのワイルドステーキでお腹を満たす。幸せ。