AIは急速に社会に浸透しています。第1回人工知能EXPOが2017年6月に開催され、多くがビジネスとしてサービスの形になってきています。
特に自然言語処理技術を用いたチャットボットなどのサービスは、業務効率化のために注目されコールセンターへの導入が進みつつあります。
今後の経済を大きく動かしていくと予想されるこのAI。さて今回は「政治」にスポットライトを当てて考察してみます。
取材させていただいたのは新宿区議会議員の伊藤陽平さん。
伊藤陽平さん
1987年生まれ。立教大学経済学部経済政策学科卒業。妻と二人暮らし。趣味は音楽(3歳からピアノに没頭)。大学在学中に株式会社スモールクリエイターを設立した元学生起業家。資金調達やグループ会社など5社の設立を実施。NPOや一般社団法人等と連携しながら、大学生のキャリア支援や老人ホームで地域の若者とお年寄りを繋ぐ音楽イベントの企画・運営など、若者の感性を通して社会を豊かにしていくことを信条として活動中。
https://itoyohei.com/
伊藤さんは、最年少の新宿区議会議員として、日々新宿区政改革に取り組んでいらっしゃいます。また、ベンチャー企業の立ち上げなども経験され、ICTの政治への活用などについて積極的に発信され、今後の活躍が期待できる議員さんです。
伊藤さんは頻繁にブログを更新されています。特にICT分野に寄った内容となっており大変学びがあります。ぜひ、空き時間にご覧ください。
▼伊藤陽平さん 公式ブログ
https://itoyohei.com/?cat=9
新宿区議会で活発なAI議論

おざけん

伊藤さん

おざけん

伊藤さん
川崎市の取り組みについては後述のURLを参照ください。
▼川崎市の試み「AI(人工知能)を活用した問合せ支援サービス実証実験について」
http://www.city.kawasaki.jp/170/page/0000086637.html
これは、超高齢化、少子化、税収入の減少などの課題をかかえる川崎市がモバイル端末を利用した問い合わせ支援サービスを実装し、職員の人件費を減らしたり、複数の分野にまたがる情報提供を実現するための試みです。

伊藤さん
しかし、今現在、人工知能は単なるツールの範疇を超えていないと考えています。人工知能が目的になるわけではなく、他の目的の手段の一つとしてAIをとらえることが大切です。

おざけん

伊藤さん

おざけん

伊藤さん

おざけん

伊藤さん
議員の仕事はAIに取って代わられるか
最近ではNHKで放映された『NHKスペシャル』で「AI政治家」というワードが使われてました。今後この議員の仕事はAIによってどのように変化していくのでしょうか。
▼『NHKスペシャル 人工知能 天使か悪魔か 2017』 2017年6月25日(日) 放送
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/?aid=20170625

伊藤さん
そのICT化が進む中で、今後たまたまディープラーニングなど今言われているAIが使われているということが増えてくるのではないかと思います。自然にICT化をすればAIに代替される。そういう状況になってくると思っています。
確かに単にAIに代替されるというより、私達の生活の様々なところでICTが業務を効率化していく。そのICTの中において今後AIが地位をより高いものにしていけば、自然に私達の生活にAIが使われて行くということになりますね。
ICT化という大前提のもと、その中にAIがあるという考え方は大事かもしれません。

伊藤さん

おざけん

伊藤さん
普通は事務所を構える場合もありますが、スマートフォンがあると事務所はいりません。電話もいりません。スマートフォンが唯一のツールでも困りません。

おざけん

伊藤さん

おざけん

伊藤さん
国会の答弁に関しても人工知能で下書きを作ることが発表されています。
答弁というのはこれまでの議論の経緯から決まることから、人工知能で対応することで効率化が見込めます。
行政マンは、その場で意見を述べるわけではなく過去のデータなどを参考に述べることが多数あります。そのため、ある程度のレコメンドができるシステムを作れ、下書きを作れるんです。
民間、議員側はもともと答えは決まっていません。そうなると過去の蓄積を使えないので、そこのバランスが今後どうなっていくかですね。
編集後記
今回は、新宿区議会委員の伊藤さんにお話をうかがいました。取材を快諾いただきました。ありがとうございます。
やはり、技術が浸透するにあたって政治的な要素も重要になってきます。今後もAIを取り巻く、政治の動向に注目していこうと思っています。
今回のお話で印象的だった点は2つ
「新宿区議会ではディープラーニングなどのワードが飛び交っている(本格的な議論がある)」ことと
「あくまでAIはICT化における手段の一つととらえられている」というところです。
特に後者にあたっては、ICT化という大きな枠組みの中で、IoTやビッグデータ、AIなど代表的な昨今の技術革新が活きてくるのだと思います。
AINOWも ICT化の中のAIという側面に注意しながら今後もAIがどのように私達の生活に溶け込んでいくのかをみなさんにお伝えできればと思っています。
確かに、まだ今いわれるAIは汎用的な「強いAI」ではなく、特定の業務に特化した「弱いAI」です。時間などの制約をなしに稼働できますが、あくまでもいくつかのツールの選択肢の中の一つとしかいえません。政治に関する業務すべてをAIが代替するというフェーズではなく、まだ手段のひとつとして捉えて有効活用することが肝心です。
「人間とAIが共存する社会をつくる」をビジョンに掲げ、AI分野で幅広く活動。書籍『生成AI導入の教科書』『AIエージェントの教科書』『40代・50代でもよくわかる 宇宙一やさしいAIの教科書』の刊行や、1500本以上のAI関連記事の執筆を通じて、AIの可能性と実践的活用法を発信し続けてきた。年間登壇は300回以上。
一般社団法人AICX協会を設立し、代表理事として、国内最大級のAIエージェントカンファレンス「AI Agent Day」の主催や、国内初のAIエージェント実装人材資格制度(AIエージェント・ストラテジスト/アーキテクト)の創設を牽引。一般社団法人生成AI活用普及協会常任協議員を務めるほか、経済産業省「AX時代のスキルに関するワーキンググループ」委員として国のAI政策にも参画。シンシアリー株式会社の取締役CCOとしてAI企業の経営にも関わる。日本HP、Lightblue、NTTデータグループ、THAなど複数社のアドバイザーも務める。
NewsPicksプロピッカー、Udemyベストセラー講師、クラウドワークス アンバサダーとして情報発信・人材育成にも注力。千葉県船橋市生成AIアドバイザーとして行政のDX推進にも携わる。
AI領域以外では、2022年にCinematoricoを創業しCOOに就任。PR・映像制作・フリーカメラマン・日本大学文理学部次世代社会研究センタープロボノなど、多彩な経験を基盤に活動を展開している。















