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人工知能(AI)を実現するディープラーニング(深層学習)の統合開発環境
Neural Network Consoleを公開
ソニーは、ディープラーニングのプログラムを生成できる統合開発環境「コンソールソフトウェア:Neural Network Console)の無償提供を8月17日から開始すると発表した。
▼プレスリリース「人工知能(AI)を実現するディープラーニング(深層学習)の統合開発環境Neural Network Consoleを公開」
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201708/17-073/index.html
本格的な、GUIを持つディープラーニング統合開発環境であるコンソールソフトウェアを用いることで、直感的なユーザインターフェースでニューラルネットワークの設計や学習、評価ができるとしている。
64bit版 Windows8.1およびWidows10に対応。専用サイト(https://dl.sony.com/)も立ち上げた。
開発した認識機などは前述のNeural Network Librariesを利用して商品搭載も可能。
主なターゲットとしては
・特に開発効率を重視する方
・はじめてディープラーニングに触れる方
を上げている。
既存のディープラーニングソフトウェアでは、利用にあたってコーディングが必要で、じっくりと研究・開発に取り組む開発者などがターゲットにあげられるのに対し、より簡単、かつある程度の技術を保証できるとしている。
GUIを用いて直感的な操作ができることで、今後のAI開発の敷居が下がることが予想される。
Neural Network Consoleの特長
高い開発効率
ディープラーニングの開発ノウハウを機能として凝縮。試行錯誤に集中できる洗練されUIを実装。
さまざまな機能がついた高機能コンソール
最新のニューラルネットワークや画像を含む、様々なデータ形式に幅広く対応している。
学習したニューラルネットワークはNeural Network Librariesを用いて実行も可能。
直感的な操作で簡単
インストールするだけで、GPUを用いた高速な学習が実現。
ビジュアルなネットワーク編集機能はディープラーニングの習得用途にも最適。
▼Neural Network Consoleについて詳しくはこちらから
https://dl.sony.com/
SONYのディープラーニングの取り組み
SONYは2000年以前より機械学習の研究開発を行っていたが、ディープラーニングの研究開発を始めたは2010年ごろから。
開発者向けのソフトウェアを開発しており、2017/6/27には第3世代コアライブラリ「Neural Network Libraries」をオープンソースとして公開した。
▼発表資料
Neural Network Libraries
SONYのオープンソースのディープラーニングライブラリ。
研究者や開発者向けの開発者向けライブラリで、GitHubにて公開されている。
設計・学習・推論(実行)ロジックをプログラミング言語で柔軟に記述できる。
あらゆる場面でコアライブラリとして利用可能で、
発表の合ったNeural Network Consoleをはじめ、研究開発者のプログラムや製品サービスを利用可能。
Neural Network Librariesの特長
▼発表資料
詳しい情報はこちら
▼Github (ソースコード公開・開発への参加)
https://github.com/sony/nnabla
▼ホームページ
https://nnabla.org/
▼開発者ブログ
https://blog.nnabla.org/
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