最終更新日:
ライターのらんらんです。
最近、人間を幸せにしてくれるAIってどんなものだろう…とふと考えることがあります。
そんなとき、1月31日に開催された「The AI 2018」のことを思い出しました。私が鬼リスペクトしているアーティストのスプツニ子!さんが登壇するセッションに参加したんです。
セッションの中でスプツニ子!さんは、
「競争して、勝つことこそ、人間の幸せであるってみんな思い込んでた」
と資本主義に慣れ、常に競争を強いられていることに対して
「なんで勝たなくちゃいけないのか。幸せになるっていうことが、私たちの生きる意味だったんじゃないか」
と疑問を投げかけました。そして、
「AIより馬鹿でもいいじゃん、幸せならいいんだよ」
ということに人間は次の100年で気付くだろうと語っていました。
そこで今回はAINOW編集部で「人間を幸せにしてくれるAIってどんなのだろう?」というディスカッションしてみました。
人間を幸せにしてくれるAIってどんなのだろう?
AINOWを運営する株式会社ディップのインターン6人で「人間を幸せにしてくれるAI」はなにかを考えてみました。今回は技術的に実現化可能かどうかに関わらず、意見を出しました。
そこで出てきたAIは以下の3つに分けられました。
1、無能系AI
先に紹介したトークセッションの話にもあったように、人間より優れた能力を持つAIは既にたくさんあります。そして、今後もどんどん人間よりも優秀なAIは登場してきます。そんな中で人間よりも劣っていて、頼ってくれたり必要としてくれるAIは人間の自尊心を満たすことで幸せにしてくれるのではないかという意見が出ました。
2、ちょっとだけやってくれる系AI
人間の作業を部分的に代替してくれるAIは現段階で数多く実用化されています。さらに、今回挙げられた能力であれば、わざわざAIを使って実現することでもないのでは…? というものばかりです。しかし、これも先ほど挙げた無能系AIと少し近いかもしれませんが、あえて部分的にAIに代替した状態のほうが人間にとっては心地よいのかもしれません。
3、リセット機能系AI
実現するのはまだ時間がかかるかもしれないけど、実現したらいいなあ…という能力の中で「幸せになれる」という観点からピックアップされたのがリセット機能でした。いずれも身体的な限界を超えたいという願望からの意見でした。様々な技術が開発され、できることがどんどん増えている現代ですが、今後はSFの世界のような身体の機械化が現実のものとなっていきそうな予感がします。
まとめ
今回、AINOW編集部のインターン6名で人間を幸せにしてくれるAIがどんなものかを考えてみました。
人間の生産性をあげるAIを開発することはもちろん重要です。しかし、それは本当に人間の幸せに繋がっているのか、どうすることが人間にとって最も幸せなのかを一度立ち止まって見直すことも必要かもしれません。スプツニ子!さんの『幸せならいいんだよ、AIより』という視点を大切にしたいと思いました。
みなさんが考える「人間を幸せにしてくれるAI」はどんなものですか?