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おざけんです。
2018年12月3日、JR大宮駅でJR東日本による新たなビジネス・サービスの創出の取り組み「JR 東日本スタートアッププログラム 2018」の採択企業による展示が行われました。
「JR 東日本スタートアッププログラム 2018」は2018年4月から募集を開始。事業構想の具体化を支援する「インキュベーションコース」と、JR東日本グループと協業を行う「アクセラレーションコース」の2つに分かれ、合計で182の提案があったといいます。
JR東は、この中からアクセラレーションコース18件、インキュベーションコース5件を採択し、アクセラレーションコースでは順次テストマーケティングを行います。
今回は、アクセラレーションコース採択企業の一部のデモンストレーションが「STARTUP_STATION」と名付けられ、JR 大宮駅で行われました。デモは12/3〜12/9まで毎日11:00〜18:00の時間で開催されます。
今回はその中でもAI(人工知能)技術を活用した新幹線の混雑予測の事例をご紹介します。
人工知能技術で新幹線の混雑予測
新幹線の混雑予測を行うメトロエンジンは、人工知能技術を用いた「ダイナミックプライシング」事業を軸にサービスを提供している企業です。リアルタイムのビッグデータをAI(人工知能)技術を活用することで、変動的に価格設定を行うことのできるツールを開発・提供しています。
新幹線の混雑予測の取り組みでは、JR、メトロエンジンが保有するビッグデータの他、携帯会社が保有する位置情報のデータなどを活用し、モデルを構築しています。
メトロエンジンの持つデータの強みは、日本全国のホテルの空室数を把握している点。従来から取り組むホテルのダイナミックプライシングサービスで蓄積したデータや知見を、うまく新幹線の混雑予測にも結びつけています。
混雑予測の精度は、各号ごとに約15席の誤差で予測ができているといい、高精度で予測できていることがわかります。
メトロエンジン CEOの田中良介さんは「将来的には混雑予測に応じて乗車料を割引する取り組みなども行っていきたい」と説明してくださいました。比較的空いている時間帯の乗車料を安くすることで、需要を喚起し、地方を盛り上げることにもつなげたいとしています。
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