AI・データサイエンス領域における提携事例7選

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多くのユーザやクライアントを抱え、大規模なデータを保有する企業が数多く存在します。そのような大企業と、AI・データサイエンス力をもつ企業との資本業務提携が、近年盛んに行われています。

提携目的として、業務の効率化や新事業提案など、各企業の強みを生かした様々な取り組みが進められています。

今回は、この「資本業務提携」に注目して、AI・データサイエンス領域の事例を7つ紹介します。

AI・データサイエンス領域における提携事例

東京海上日動 と ALBERT

▼目的

損害保険会社の東京海上日動火災保険株式会社(以下、東京海上日動)とデータサイエンスを扱う株式会社ALBERT(以下ALBERT)が、損害保険領域におけるデータ分析と人工知能の活用による業務の効率化を目的として提携を行っている。これによって、AI活用を通じて一層の安心・安全な社会の実現に寄与するとともに、サービス開発等を通じてユーザの新たな価値の提供を目指す。ALBERTは東京海上日動に対して、高度かつ効率的なサ ービス組成・提供を実現させるために、分析力・開発力・実装力及び先端技術アセットを通じて、AI・機械学習技術を中心とする先端技術を提供する。

東京海上日動とは

「お客様の信頼をあらゆる事業活動の原点におき、「安心」と「安全」の提供を通じて、豊かで快適な社会生活と経済の発展に貢献する」を経営理念とし、最新のテクノロジーを活用した、ユーザへの新たな価値の提供や業務プロセスの効率化を通じた生産性の向上にも取り組んでいる。
【取り組み】
  • 新中期経営計画「To Be a Good Company 2020」

勢いよく変化する事業環境をビジネスチャンスと捉え、そこに伴う新たなリスクに対応するためにより発展した強固な基盤作りに取り組んでいる。

  • 最新のテクノロジーを活用し、ユーザへの新たな価値の提供や業務プロセスの効率化を通じた生産性の向上に取り組んでいる。

ALBERTとは

「分析力をコアとし、顧客の意思決定と問題解決を支援する」を経営理念とし、「ビッグデータ分析」や「分析コンサルティング」等のデータソリューション事業を通じて、産業の課題解決に取り組んでいる。

【取り組み】
  • 「CATALYST戦略 (触媒戦略)」

ALBERTがAIアルゴリズム開発・ビッグデータ分析を通じた触媒機能となり、産業間のAI・データシェアリングを促進することで、早期のAIネットワーク化社会を実現を目指す。

  • 「ビッグデータ分析」や「分析コンサルティング」等のデータソリューション事業を通じ、産業の課題解決への取り組む。

KDDI と ALBERT

▼目的

電気通信事業会社であるKDDI株式会社(以下、KDDI)グループが持つAI技術・ビッグデータIoT・5G のソリューション企画・開発に関わるアセットと、様々な産業における多数の支援実績を通して培ったALBERT のビッグデータ分析力、AIアルゴリズム開発力、AI実装力を融合させ、両社の強みを生かしたAIソリューションの提供により、一人ひとりのユーザにより沿ったサービスの提供を行う。ALBERTはKDDIに対して、 データ分析・データサイエンティスト教育に関わるアセットを提供する。

KDDIとは

「通信とライフデザインの融合」を推進し、”ワクワクを提案し続ける会社”として、今後あらゆる事業の 基盤となるビッグデータ分析分野の強化に向けた取り組みを行う。

【取り組み】
  • 株式会社ARISE analyticsの設立

データ分析領域に関するアセットの強化。

  • 「データサイエンティスト育成プログラム」の高度化

ユーザのニーズをつぶさに把握し、ユーザの視点で、かつ最適なタイミングでサービスを提供するために、高度なアナリティックスを活用する。

あいおいニッセイ同和損保 と テクノスデータサイエンス・エンジニアリング

▼目的

損害保険会社のあいおいニッセイ同和損害保険株式会社(以下、あいおいニッセイ同和損保)とテクノスデータサイエンス・エンジニアリング株式会社(以下、テクノスデータサイエンス・エンジニアリング)では、ビッグデータ解析・AI構築事業に共同で取り組んでいる。

  • 自動車保険のテレマティクスデータ等のビッグデータ分析・解析およびその活用
  • AI を活用した商品・サービスの開発
  • データサイエンティスト確保および人材教育
  • 大学・研究機関との連携と大学からの人材採用等、採用・教育ビジネスの共同取り組み

あいおいニッセイ同和損保とは

テレマティクス技術の活用の高度化、先進技術の研究などを通じて「自動車保険のパイオニア」となるサービスの提供を目指す。今後は、AIやフィンテックなどの情報通信技術を活用した新しい保険募集スタイルを確立し、地方創生政策と連動した地域密着営業の展開を通じたマーケットの拡大に向けた取り組みを行う。

テクノスデータサイエンス・エンジニアリングとは

顧客の課題、テーマに対する最適な分析手法・AIサービスを提供することを方針として、ビジネスを推進している。

【取り組み】
  • 「scorobo(R)」

IoTから得られるセンサーデータや、人やモノの属性・行動データ、市場データなどから、最適なアルゴリズム技術を活用する人工知能エンジンの総称のこと。現在は、「scorobo(R) for SNS」や「scorobo(R) for Marketing」など様々なシリーズが展開されている。

NTTデータ と テクノスデータサイエンス・エンジニアリング

▼目的

情報サービス事業会社である株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)とテクノスデータサイエンス・エンジニアリングは、AI案件に共同で取り組む。ソリューションの共同開発・サービスラインナップの拡充を図ることによるAIアナリティクス事業の拡大と、ソリューションの強化を目指す。テクノスデータサイエンス・エンジニアリングは、自社がもつ豊富なマーケティング領域における分析モデル(スコアリング分析、顧客行動分析など)をNTTデータのリアルタイムマーケティング基盤に組み込む。

NTTデータとは

ビジネス課題の分析経験豊富なデータサイエンティストを多く抱えるとともに、ユーザビジネスへのAI・Analytics活用を構想立案から運用サポートまでトータルで提供するAIインテグレーションサービスを提供している。

GAUSS と BusinessHub

▼目的

AIエンジン開発を行う株式会社GAUSS(以下、GAUSS)と、AI開発会社として東京大学の卒業生や現役学生で構成される株式会社Business Hub(以下、Business Hub)は、様々な業界から需要が高まるAI開発案件の対応のため、開発人員体制と研究開発力の強化を行う。

GAUSSとは

「想像した未来を創造する」を企業理念とし、AIパッケージ販売・受託開発および競馬予想AIの開発・運営を行う。AIの技術研究だけでなく、AI事業を営む実行力を強みとして、 全業界の法人様向けに新規事業の創出や業務効率化の支援に取り組む。

BusinessHubとは

「機械学習技術を社会的価値へ還元する」ということをミッションとし、食品工場における食品廃棄の削減や、物流の最適化による排気ガスの削減などの単純作業などにAIを取り入れて代行させることで、効率の良い世界づくりに向けた取り組みを行う。

トレノケート と キカガク

▼目的

グローバルなIT人材育成を行うトレノケート株式会社(以下、トレノケート)と、ビジネス活用に向けた新しい教育スタイルの提案を行う株式会社キカガク(以下、キカガク)は、AIのビジネス活用の需要や要求に対するAIの導入や実用に向けた知識を持つ人材を育成するために、データサイエンティスト育成のためのさらなる強化を目指す。

トレノケートとは

人材育成の専門企業として20年以上の実績をもち、「人材育成の専門企業」としてユーザのビジネス成長の手助けをしている。

キカガクとは

機械学習の教育とコンサルティングを行い、モチベーション管理や引継ぎ、教育コストの長期的な削減までを考慮したエコシステム形成に取り組んでいる。

ショーケース・ティービー と コグニロボ

▼目的

インターネットサービス企業である株式会社ショーケース・ティービー(以下、ショーケース・ティービー)とAIを活用したソリューション提案を行うコグニロボ株式会社(以下、コグニロボ)は、ショーケース・ティービーが保有するWebマーケティングに関するビッグデータに、コグニロボが取り扱うAdatos Pte Ltd.(以下、Adotos)をはじめとする国内外の高度なAI関連技術の融合させ、様々な分析向上に生かす。コグニロボは、Adatosの日本独占ライセンスをもつため、Adatosサービスの国内における優先的提供が実現が期待され、Adatos社独自の機械学習、深層学習の先駆的技術を当社独自のデータ・マネジメント・プラットフォーム「ZUNOH」やセキュリティ製品群である「Protech」と組み合わせることにより、新たなサービスの開発と提供をしていく。

ショーケース・ティービーとは

国内外で特許を取得したWebサイト最適化技術を活用して、より良いWebサイトやコンテンツの提供をしている。

コグニロボとは

AIを活用したデータ分析やコンサルティング、教育に関する事業を行う。独自のAI技術でビッグデータ解析サービスを提供するAdatos Pte Ltd.の日本市場における独占販売ライセンスを有する。

おわりに

大企業がもつ大規模データとスタートアップがもつ分析力を組み合わせた事例や、同じ分野との組み合わせによってさらに進んだ新事業の提案が行われている事例など、7つの事例各々多様さが見られました。また、ALBERTやテクノスデータサイエンス・エンジニアリングはどちらも複数の企業と資本業務提携を行なっており、データサイエンス領域の需要が、近年さらに高まっていることも感じられます。

このような資本業務提携は、今後もさらに進められていくと考えられ、大いに注目されていくでしょう。

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