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2019年9月28日、株式会社FiNC Technologiesのオフィスにて日本ディープラーニング協会(JDLA)の資格試験の合格者コミュニティCDLEのメンバーが参加した「CDLEハッカソン」の最終報告会が開催され、6つのチームがアイデアを発表しました。
CDLEハッカソンとはG検定・E資格合格者の情報交換コミュニティ:CDLE(Community of Deep Learning Evangelists)のメンバーを対象としたハッカソンです。
日本ディープラーニング協会が主催する資格試験「G検定」と「E資格」の受験を通して培った知識を活かし、新たなデータ活用のアイデア創出とAIモデルを開発に取り組んでいただきました。
ハッカソンにはジェネラリスト3名+エンジニア2名の計5名×6チームが参加。審査の結果、大賞にABEJAチーム、矢崎賞にGAUSSチームが選ばれました。
ハッカソンでは以下の3つの観点で審査が行われました。
- 産業・社会的なインパクト
誰の何の問題を解いているのかが明確で、その影響度が十分に大きいこと - 先進・独自性
アイデアや実装方法、データへのアプローチがユニークであること - 技術力
提示されたデータ活用が取り入れられているか、また、機能が実際に動作しているか
受賞チーム紹介
大賞
チーム名: ABEJAチーム
作品名: Tachotify(タコティファイ)
作品概要: 運転状況や景色に合った楽曲をSpotify(音楽発見サービス)のプレイリストから選曲&再生する
※Tachotifyは、“Tachograph”(タコグラフ)と“Spotify”(スポティファイ)を組み合わせた造語です。
矢崎賞(矢崎エナジーシステム)
GAUSSチーム
作品名: Escher(エッシャー)
作品概要: ①運送経路に対する最適なドライバーをレコメンド
②トラックドライバーに対して運送経路上で休憩可能な場所をレコメンド
報告会終了後にはハッカソン応募者を交えた交流会も開かれ、チームを超えた合格者同士の交流が行われました。
ディープラーニングなどのAI技術の活用を進める上で、エンジニアとビジネスサイドが相互にコミュニケーションをとっていくことが不可欠です。
このハッカソンでは、ディープラーニングをビジネスに活かすための知識を有するG検定の合格者(ジェネラリスト)と、ディープラーニングの実装力を持つE資格の合格者(エンジニア)が互いに意見を出し合うことで、洗練されたアイデアが創出されました。
今後も、エンジニアだけでなく、さまざまな立場の人が集い、ディープラーニングなどのAI技術の活用可能性を考えていくことは不可欠でしょう。