車や歩行者を認識するAI搭載無料ドラレコアプリ「スマートくん」 / 得たデータでさらなるビジネス拡張も

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近年、「煽り運転」が問題視されています。他にも高齢者による交通事故の報道も多く、ドライブレコーダーの必要性を認識した人も多いのではないでしょうか。

2019年12月、AI開発を手がけるニューラルポケットはiOSのアプリ型ドライブレコーダー「スマートくん」をリリースしました。無料で使えるスマートくんですが、AIが搭載されており、車や人を認識するなどドライバーをサポートする機能が充実しています。

今回は、そんなスマートくんを開発したニューラルポケットの赤松さんに取材してきました。

国内におけるドライブレコーダーの現状

74%はドライブレコーダーを使ってない

煽り運転などが話題になったことから、ドライブレコーダーを使いたいと思っている人の数は増加しています。

事実、マクロミル が2018年に実施した調査によると、ドライブレコーダーを利用したいかという問いに対して65%の方は利用したいと答えているそうです。

しかし、現状としてドライブレコーダーを使用している人はまだそれほど多くなく、26%に止まっています。

赤松さん:実際、ドライブレコーダーを買いに行こうと車用品店などに行くと設置費を含めて5、6万円くらいかかります。ドライブレコーダーを設置したいと思っても、ややハードルが高い状況です。また、みなさんがドライブレコーダーを選ぶときに何が重要だと考えているかというと、「価格」と答えた方が多いんです。次に、「操作の簡単さ」が挙がります。。そこで、スマートくんというアプリ型のドライブレコーダーを考えました。

今まで高価で導入のハードルが高かったドライブレコーダー。

安くで使いやすいのが欲しいというニーズをうまく捉えて開発されたのがスマートくんです。

「スマートくん」とは

スマホの無料アプリで使える

スマートくんはスマートフォンで使える無料アプリです。

スマートフォンさえあれば自由に使うことができるため、スマートフォンスタンドなどを除いて新たに費用が発生せず、導入ハードルがかなり下がります。

簡単な操作性

スマートくんは一般的なドライブレコーダーに比べて、簡単な操作性が特徴です。

わかりやすい操作とシンプルな機能で、録画と再生が簡単な操作できるようになっています。

そのため、機械に自信のない方でも安心して使うことができます。

 AIで歩行者や車を物体検知

スマートくんはAIの画像認識機能を使って、前方の障害物や歩行者、車を物体検知することができます。

物体検知されたものが、四角い枠で囲まれて、距離によって色分けされて表示されます。また、人と車を分けて表示することができます。近づきすぎるとびっくりマークで警告がでます。

赤松さん:さらに来年以降今検討しているのは運転レポート機能です。例えばGPSを使って車の速度をグラフ化したり、急発進や急ブレーキした時に検知してそれを記録したり。その人の運転の状況をレポートするような機能も来年以降検討しています。

AIを生かした前方の物体検知という、今までのドライブレコーダーにない機能が搭載されているのには驚きです。精度も非常に高く、このようなドライブレコーダーを無料で使えるのは非常にドライバーにとって嬉しいのではないでしょうか。

赤松さん:弊社の強みとして、技術者として非常に優秀なメンバーがそろっていて、事業開発側もコンサルやECなどいろいろな業界から来たメンバーもいます。事業よりの考えと技術よりの考えがミックス出来る所が強みだと思っています。

蓄積されたデータで新たなビジネスを創造

ドライブレコーダーには使えば使うほど、道路の状態や周囲の風景など大量のデータが蓄積されていきます。

その蓄積されたデータを生かして、社会に貢献する新たな取り組みも考えているそうです。

赤松さん:スマートくんは白線の欠落や倒木の情報を記録することもできます。自治体と組んで社会貢献に近い活動が出来るのではないでしょうか。技術的には全て可能な範囲で、関係各所と議論しながら考えていければと思っています。

また、例えばスマートくんを供給して車にアルゴリズムを組み込み、自動運転のレベル向上も可能です。地図データや車の速度データなど、あらゆるデータを自動運転のレベル向上に生かせると思っています。

他にも、損害保険はスコアリングによって保険料が変わる仕組みです。得たデータで保険業の需要と供給に応じて価格を変動させるダイナミックプライシングを打ち出したりという使い方もできます。

そして、運輸業、運送業に関しては渋滞情報を提供したり、道の混雑状況を新たに取得したりも可能だと思います。

1つのサービスに止まらず、取得したデータを生かして幅広い活動に乗り出すニューラルポケット。スマートくんによって、将来的には運転の領域を中心にデジタルトランスフォーメーションが進んでいくのではないでしょうか。

赤松さん:サービスを一言で言うとAIドライブレコーダーなんですが、交通とか道路インフラにまつわるデータを、個人情報に紐づかない形で広く取得できるので、あらゆる業界に生かしていきたいです。

まとめ

ニューラルポケットのAI搭載ドライブレコーダーは無料かつ簡単に使用できます。また、AIが前方の人や車を自動で検知し、ドライバーにその存在を知らせるため、安全運転にも貢献します。

そして、ニューラルポケットはスマートくんで蓄積されたデータを活用して、さらなる社会貢献につながる活動にも乗り出しています。

赤松さん:AIならではの拡張性があります。事業として社会の為になるサービスをAIというツールを使って実現していきたいと考えています。AIを使ってビジネスの発展性を模索して行ければいいなと思っています。

2020年1月7日 2020年1月14日更新

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