建設・土木の生産支援クラウド『Photoruction(フォトラクション)』の開発および運営を行う株式会社フォトラクションは、スパークス・グループ 株式会社が運営する「未来創生2号ファンド」、 DBJキャピタル株式会社、SMBCベンチャーキ ャピタル株式会社、及び個人投資家を引受先とする第三者割当増資により、総額 5.7 億円の資金調達を完了したと発表しました。
フォトラクションは、建築や土木の分野で事業を垂直展開している企業です。
同社は、写真や図面、工程表やタスク管理、検査など建築向けに豊富な環境を揃えた生産支援クラウド「Photoruction」を提供するだけでなく、建設生産に関わる情報をデータベース化し、AIに学習させることで業務効率化を行う「aoz cloud」などを提供しています。
特に、「Photoruction」は、3次元CAD(BIM)ビュー ワーや基幹システム連携なども取り入れ、建設業におけるオールインワンのサービスとして成長していて、活用されている建設プロジェクトは 50,000 を超えています。
※2020年4月現在
今回調達した資金は主に以下の2点に充てられます。
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企業活動における業務プロセスの一部を一括して 外部委託すること。
建設業の生産プロセスには、
- 積算・見積・発注を行う「調達」フェーズ
- 要件定義や基本設計を行う「設計」フェーズ
- 建物を建てる「施工」フェーズ
が存在しています。
建設産業においては技能労働者は減少のまま推移しており、人手不足が顕著になっています。フォトラクションによると、今後 10年間で100万人以上の労働者不足が予測されています。
また、建設業の就業者は55歳以上が約34%を占め、29歳以下が約11%と高齢化が進行している分野です。以上から、データを用いたノウハウの伝承や生産性向上が生産プロセス全体において重要な課題となっています。
出典:総務省「労働力調査」
『Photoruction』はリリース当初から「施工」フェーズに注力してきましたが、「設計」や「調達」フェーズで対応可能な機能を追加することで、さらなる建設プロジェクト全体の生産性工場に取り組み、人手不足の課題解決を狙います。
また、フォトラクションによると建設産業特化の AI エンジン『aoz cloud(アオズクラウド)』は、データの蓄積に応じて一定の成果を残せるようになってきたといいます。
一方で、AI のみで実務を代替しようとすると、業務フロー上の課題や 精度を高める多くの投資が必要となり、現実的に難しいということも判明してきました。
そこで、人(オペレーター)がAIをサポートすることで、AI が出力する結果の精度向上や業務最適化を図り、充分に実務で活用することができるBPO サービス『Photoruction Eye』の考案に至りました。
『Photoruction』経由で建設業の雑務を請負うことが可能となり、結果的には従来よりも圧倒的に安価、かつ迅速な建設プロジェクトの実現に貢献できます。『Photoruction Eye』は現在、限定的に試験運用しています。

株式会社フォトラクション代表取締役 CEO 中島貴春
「人間とAIが共存する社会をつくる」をビジョンに掲げ、AI分野で幅広く活動。書籍『生成AI導入の教科書』『AIエージェントの教科書』『40代・50代でもよくわかる 宇宙一やさしいAIの教科書』の刊行や、1500本以上のAI関連記事の執筆を通じて、AIの可能性と実践的活用法を発信し続けてきた。年間登壇は300回以上。
一般社団法人AICX協会を設立し、代表理事として、国内最大級のAIエージェントカンファレンス「AI Agent Day」の主催や、国内初のAIエージェント実装人材資格制度(AIエージェント・ストラテジスト/アーキテクト)の創設を牽引。一般社団法人生成AI活用普及協会常任協議員を務めるほか、経済産業省「AX時代のスキルに関するワーキンググループ」委員として国のAI政策にも参画。シンシアリー株式会社の取締役CCOとしてAI企業の経営にも関わる。日本HP、Lightblue、NTTデータグループ、THAなど複数社のアドバイザーも務める。
NewsPicksプロピッカー、Udemyベストセラー講師、クラウドワークス アンバサダーとして情報発信・人材育成にも注力。千葉県船橋市生成AIアドバイザーとして行政のDX推進にも携わる。
AI領域以外では、2022年にCinematoricoを創業しCOOに就任。PR・映像制作・フリーカメラマン・日本大学文理学部次世代社会研究センタープロボノなど、多彩な経験を基盤に活動を展開している。


















サービス自体はもちろん、ユーザーに寄り添っ たサポートも評価していただき、Photoruction を利用する建設プロジェクトは 50,000 を超えて今も なお成長しています。一方で、当社が理想とする建設産業のスマート化にはまだまだ遠く、ミッショ ンを実現するためにはサービスの品質を次のステージに上げて行く必要があります。
建設投資額 が増加傾向にある反面、人手不足が深刻化する情勢の中で、より一層のスピード感を持って取り組んで行きたいと考え、今回の資金調達を実施いたしました。
今後は Photoruction を建設生産において必要不可欠なサービスにまで進化させ、業界のスタンダードになるようなサービスにして行きたいと考えています。建設産業を盛り上げていくべく、お客 様や応援してくださる皆様と共に、より良いサービス開発やサポート体制の構築を進めてまいりま す。