HOME/ AINOW編集部 /OpenAIがGPT-3を強化したテキスト生成APIをリリース
2020.06.13

OpenAIがGPT-3を強化したテキスト生成APIをリリース

最終更新日:

イーロン・マスクらが共同設立したAI研究を行う非営利組織「Open AI」はテキスト生成AIモデルにアクセスできるAPIをリリースすると発表しました。

このAPIはテキストを入力するとテキストを出力するもので、汎用的なインターフェースを通して、ユーザは事実上あらゆる英語のタスクを試すことができるといいます。このAPIを介すことで、自社サービスに統合することが可能になります。

このAPIでは、与えられたパターンにマッチするように試行しながら、テキストを補完し、データを返します。また、特定のタスクの精度を向上させるために、ユーザが提供したフィードバックをもとに学習することが可能です。

このAPIは、OpenAIがリリースし話題になった「GPT-3」のモデルをさらに向上させ、また常に技術アップデートが行われているといいます。

「GPT-3」とは、人間と同程度の精度で文章生成が可能な「GPT-2」の後継であるモデルで、「GPT-2」はその精度の高さから「危険すぎる」と問題視され、技術的な詳細の公開は延期されています。

「GPT-2」のパラメータは15億個に対し、「GPT-3」は1750億個のパラメータをもち、人間が書いたものと区別がつかないような文章の生成も可能です。

このAPIでは、嫌がらせやスパムなど有害な利用はAPIアクセスを停止する処置が講じられます。しかしながら、このツールが悪い結果をもたらす事例が生まれる可能性が残ることから、一般公開ではなく、ベータ版として提供し、自然言語処理技術の安全性の側面を研究していくとしています。

OpenAIは2015年に10億ドルの寄付金で設立したAI研究の非営利団体。イーロン・マスクらアメリカの起業家や投資家などが集まり、AIに関するソフトウェアのソースコードを公開し、AIのオープンソース化を進めることが目的です。

無料メールマガジン登録

週1回、注目のAIニュースやイベント情報を
編集部がピックアップしてお届けしています。

こちらの規約にご同意のうえチェックしてください。

規約に同意する

あなたにおすすめの記事

生成AI時代の人材育成|海城中学高等学校物理部「AI班」を作った卒業生の次なる挑戦

「生成AI基盤の最新トレンド ~AIをすべてのデータに~」が7月30日より開催

Generative AI Japan|産官学連携で世界に通用する競争力の獲得を目指す

生成AI時代の人材育成|海城中学高等学校物理部がAI班を作ったワケ

GPT-4oはクレイジーだ―思わず言葉を失うような(信じられない)6つの使用例を紹介

社内の生成AIにおける「回答精度の低さ」をどう克服する?|株式会社クレディセゾンCTOに訊く

博報堂DYグループの挑戦|Human-Centered AI Institute が問うAIと人間の新しい関係性

“現実と仮想の境界線を越えたエンターテイメントとは?” |川田のロンドン体験レポート

あなたにおすすめの記事

生成AI時代の人材育成|海城中学高等学校物理部「AI班」を作った卒業生の次なる挑戦

「生成AI基盤の最新トレンド ~AIをすべてのデータに~」が7月30日より開催

Generative AI Japan|産官学連携で世界に通用する競争力の獲得を目指す

生成AI時代の人材育成|海城中学高等学校物理部がAI班を作ったワケ

GPT-4oはクレイジーだ―思わず言葉を失うような(信じられない)6つの使用例を紹介

社内の生成AIにおける「回答精度の低さ」をどう克服する?|株式会社クレディセゾンCTOに訊く

博報堂DYグループの挑戦|Human-Centered AI Institute が問うAIと人間の新しい関係性

“現実と仮想の境界線を越えたエンターテイメントとは?” |川田のロンドン体験レポート