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アメリカ合衆国ノースカロライナ州中央部に位置する都市、ローリーにあるスタートアップ「uMETHOD」が薬ではなく、AIを活用することで、アルツハイマー病に対処するアプローチを発表しました。
このアプローチは、「ExvND METHOD」と呼ばれ、医師が個人に特化したケアプランを設計することが可能になります。そのため、アルツハイマー病での予防としての機能します。薬物治療が失敗した場合には、組み合わせた治療法で、治療結果を改善することも可能です。
すでにいくつかの医療機関がこの方法を導入しており、アメリカで6番目に多い死因となっているアルツハイマー病の新たな解決法として期待されています。
アメリカの情報メディア「WRAL TechWire」による同社のCEO Vik Chandra氏への取材では、過去20年間で150種類以上の薬がアルツハイマー病のFDA(米国食品医薬品局)試験で失敗していると述べられています。アルツハイマー病は複雑な病気で、症状の改善には個別化された治療法の組み合わせが必要といい、AI活用の必要性も強調しています。
現在、アルツハイマー病の併用療法は複雑で、ゲノムや血液検査、病気やライフスタイルなどのさまざまなデータに依存しています。「ExvND METHOD」は、そのデータを活用した意思決定を支援するソフトウェアであり、Vik Chandra氏によるとFDAの認可は必要ではありません。
「ExvND METHOD」は、認知機能の低下を防ぐためにいくつかのステップが設計されています。
まず、独自に構築したAIが、血液検査や尿検査のデータ、人口統計、病歴、生活スタイル、アルツハイマー病研究のデータとの照合情報などを考慮した上で、個別のケアプランを作成します。
同社によると、アメリカ国内では、7000万人異常の国民が、アルツハイマー病による疾患や認知機能の低下のリスクにあるといいます。このアプローチによって、アルツハイマー病罹患者に対する年間2500億ドル以上の治療を削減することも期待できるとしています。
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