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https://www.baidu.com/
中国で最大手のネット検索システムを運営する大手AI企業「百度(バイドゥ)」は2023年8月31日、独自開発した生成AIを活用したチャットボット(自動応答システム)を一般公開した。NHKが報じている。
名前は中国語では「文心一言(ぶんしんいつげん)」、英語名では「アーニーボット」としている。
発表後、中国におけるアップルのアプリ配信システム「アップストア」の無料アプリ部門でトップを実現している。
サービスの形式はアメリカの「ChatGPT」と類似しており、利用者からの質問に対話形式で回答するという。
中国では、近年政府がネット上での言論統制を強化しており、AIが作成する文章や画像などは社会主義の価値観を反映することを必要としている。
実際に百度のサービスで、1989年に起きた天安門事件について質問すると「この問題については関連する情報を持っていません」など具体的に回答されないという実例が挙げられている。
また中国では、同じくIT大手「テンセント」が提供していた対話形式のサービスが利用者の質問に対して、中国共産党を批判する回答をしたことが問題となり、停止に追い込まれたケースもある。