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2026.09.27

AIエージェントで資料作成を自動化!おすすめ10選と使い方を解説

提案書や会議資料づくりに毎週何時間も取られ、ChatGPTに構成を出させても結局スライド化は自分でやっている。本記事では、資料作成に使えるAIエージェント10選の比較と、資料の種類別プロンプト例を中心に、初稿をAIに任せるための進め方を解説します。

AIエージェントを使えば、情報収集から構成案、編集できるPowerPointファイルの出力までを一続きで任せられます。チャットで文章を作るだけの使い方とは異なり、スライドの形まで仕上げてくれる点が特徴です。

ただし、ツール選びを誤ると、画像として貼り付けられて直せないスライドや、根拠のない数値が入った資料が出てきます。手直しに追われ、かえって時間を失うケースも少なくありません。

本記事では、CopilotやClaude、Gensparkなど主要10ツールを5つの視点で比較し、実務で使えるプロンプト例まで紹介します。

読み終えるころには、自社の環境に合うAIエージェントを選び、明日からの資料作成で初稿を任せられる状態になっているはずです。まずはツール選びの視点から確認していきましょう。

目次

資料作成AIエージェントを選ぶ5つの視点

資料作成に使うAIエージェントは、以下の5つの視点で選ぶと失敗しにくくなります。

  • 出力形式を編集できるか
  • 自社テンプレートに対応しているか
  • 出典を明示できるか
  • 日本語の品質が高いか
  • セキュリティ要件を満たすか

デモ画面の見栄えだけで選ぶと、社内提出の段階で作り直しが発生するため、先に判断軸を押さえておきましょう。

出力形式を編集できるか

最初に確認したいのは、生成されたスライドを後から自由に編集できるかです。

ツールによっては、スライド全体が1枚の画像として出力されます。見た目は整っていても、誤字1つ直すのに再生成が必要になり、実務では使いにくくなります。

チェックすべきは、PPTXやGoogleスライドで書き出せるか、文字やグラフがテキストボックスや図形として残るかの2点です。無料プランでは書き出しに制限があるツールもあります。

編集できる形式で受け取れれば、AIの初稿を土台に数分の手直しで提出できるため、削減できる時間が大きく変わります。

自社テンプレートに対応しているか

社内や顧客に出す資料では、自社のテンプレートやブランドルールを守れるかが重要です。

AIが独自のデザインで作った資料は、ロゴ位置や配色、フォントが自社ルールと合いません。結局は自社テンプレートに1枚ずつ貼り直す作業が発生します。

Microsoft 365 CopilotやClaude for PowerPointは、PowerPoint上で動きます。スライドマスターを読み取るため、既存のテンプレートに沿って生成できます。

テンプレート対応のツールを選べば、デザイン調整の工程をほぼ省けるため、内容の検討に時間を使えるようになります。

出典を明示できるか

市場データや競合情報を扱う資料では、数値の出典をたどれるかを確認しましょう。

AIエージェントはWeb検索で情報を集めますが、誤った数値や存在しない統計を混ぜることがあります。出典が示されないと、確認作業に余計な時間がかかります。

生成内容に参照元を付けるSkyworkや、手元の資料だけを根拠にスライドを作るGemini Notebookなら、確認の手間を減らせます。

出典付きで受け取れれば、上司や顧客から数字の根拠を聞かれても、その場で答えられる資料になります。

日本語の品質が高いか

海外製ツールを選ぶ際は、日本語の文章とレイアウトが自然かを必ず試しましょう。

英語圏向けに作られたツールでは、日本語の改行位置が崩れたり、直訳調の不自然な見出しになったりすることがあります。フォントが日本語に対応せず文字化けする例もあります。

無料枠や体験期間で、実際に使う予定の資料テーマを1本作らせてみるのが確実です。見出しの自然さ、1枚あたりの文字量、禁則処理の3点を見れば品質を判断できます。

日本語の品質が高いツールを選べば、文章の手直しが減り、生成後すぐにレビューに回せます。

セキュリティ要件を満たすか

社内データを使って資料を作るなら、入力情報がどう扱われるかを確認することが欠かせません。

個人向けの無料プランでは、入力内容がAIの学習に使われる設定になっている場合があります。顧客名や売上データを入れる前に、利用規約とデータの扱いを確認しましょう。

法人利用では、学習に使わないことを明示した法人プランを選びましょう。契約済みのMicrosoft 365やGoogle Workspaceと連携するツールなら、情報システム部門の承認も得やすくなります。

セキュリティ要件を最初に確認しておけば、導入後に利用停止になるリスクを避けられ、安心して業務に組み込めます。

資料作成に使えるAIエージェントおすすめ10選

資料作成に使えるAIエージェントとして、以下の10ツールを紹介します。

  • Microsoft 365 Copilot
  • Claude
  • ChatGPT
  • Gemini
  • Gemini Notebook
  • Genspark
  • Manus
  • Skywork
  • ナレッジワーク資料作成エージェント
  • ChatSense

自社で使っているOfficeツールや作りたい資料の種類に合わせて、比較表から候補を絞り込んでください。

ツール出力形式自社テンプレート無料で試せるか向いている資料
Microsoft 365 CopilotPowerPoint上で直接作成対応有料ライセンスが必要既存資料の更新・社内報告
ClaudePowerPoint上で直接作成・PPTX対応アドインは有料プラン自社フォーマットの提案書
ChatGPT編集できるスライド・PowerPointアドインアドイン上で作業アドインは回数限定で可調査を伴う資料
GeminiGoogleスライド・PDF書き出し後に調整有料プランが中心Google Workspace利用企業の資料
Gemini NotebookPDF・PPTX書き出し後に調整18歳以上は無料で利用可手元資料の要約
GensparkPPTX・PDF・Googleスライドテンプレートから作成可生成は可・書き出しは有料初稿の高速作成
ManusPPTX・PDF・Googleスライド書き出し後に調整機能限定で可調査から任せる資料
SkyworkPPTX・PDF・Googleスライド書き出し後に調整無料で開始可出典が必要な資料
ナレッジワーク資料作成エージェント個社仕様で実装個社フォーマットに対応料金非公開営業資料
ChatSensePowerPoint・PDF公式情報に記載なし有料の拡張機能社内データの資料化

※2026年9月時点の各社公式情報をもとに作成

Microsoft 365 Copilot:PowerPoint内で既存デッキを更新する

Microsoft 365 Copilot(コパイロット)は、PowerPointの中でエージェントが資料を作成・更新できるツールです。

2026年4月22日にWord・Excel・PowerPointのエージェント機能が一般提供されました。新規作成に加え、既存デッキへのスライド追加や内容の更新、セクションの組み替えを指示できます。

Microsoftは、会社のテンプレートを尊重しながら最新の情報でデッキを更新できる点を打ち出しています。Brand kitを使えば、ブランドに沿ったテンプレートを選んで作成できます。

法人向けの「Microsoft 365 Copilot Business」は、年払いで1ユーザーあたり月額2,698円(税抜、執筆時点のキャンペーン価格)です。すでにMicrosoft 365を使う企業なら、追加の申請なしで社内ルール内で使い始めやすい選択肢です。
参考:Copilot’s agentic capabilities in Word, Excel, and PowerPoint are generally available(Microsoft)
>公式サイトはこちらから

Claude:PowerPointアドインで自社テンプレートに沿って作る

Anthropic(アンソロピック)のClaudeは、PowerPointアドインでテンプレートに沿ったスライドを作れるAIです。

アドイン「Claude for PowerPoint」は、開いている資料のスライドマスターやレイアウト、フォント、配色を読み取ったうえで生成・編集します。選んだスライドだけを部分的に直すことも可能です。

箇条書きを図解やPowerPointのネイティブグラフに変換でき、画像ではないため生成後も自由に編集できます。2026年5月7日に一般提供され、Pro・Max・Team・Enterpriseプランで利用可能です。

Proプランは月額20ドル(税抜)です。ブラウザ版のClaudeでもPPTXファイルを作成できるため、まずチャットで試し、定常業務はアドインに移すという使い分けもできます。
参考:Claude for PowerPoint(Anthropic)
>公式サイトはこちらから

ChatGPT:エージェントで調査から編集できるスライドまで作る

OpenAIのChatGPTは、エージェント機能で調査からスライド作成までを一続きで任せられるツールです。

2025年7月に発表されたChatGPT agentは、Webを調べながら作業を進め、編集できるスライドや表計算ファイルを作成できます。競合調査のように情報収集から始まる資料と相性がよい機能です。

PowerPoint上で使えるアドイン「ChatGPT for PowerPoint」も提供されています。無料プランでも回数限定で利用でき、有料プランではエージェントの利用枠の範囲内で使えます。

日常的にChatGPTを使っている人なら、操作に慣れた画面のまま資料作成まで広げられるため、新しいツールを覚える負担なく始められます。
参考:Introducing ChatGPT agent(OpenAI)
>公式サイトはこちらから

Gemini:CanvasからGoogleスライドへ書き出す

GoogleのGeminiは、Canvas機能で作ったスライドをGoogleスライドに書き出せるAIです。

2025年10月にCanvasでのプレゼン生成が発表されました。テーマや資料を渡すと、Canvasの画面にスライドが表示され、「Googleスライドにエクスポート」またはPDFで出力できます。

Googleスライドに書き出した資料は、そのまま同僚と共同編集に回せます。Google Workspaceの各エディションや、個人向けのGoogle AI Pro・Ultraプランが提供対象です。

社内の標準ツールがGoogle Workspaceなら、ファイル変換なしでチームの共有ドライブに載せられる点が大きな利点になります。
参考:Generate presentations in the Gemini app(Google Workspace Updates)
>公式サイトはこちらから

Gemini Notebook:手元の資料をスライドにまとめる

Gemini Notebook(旧NotebookLM)は、アップロードした資料だけを根拠にスライドを作れるツールです。

2026年7月にNotebookLMから名称が変わりました。議事録や報告書、PDFを読み込ませると、内容を要約したスライド資料を生成します。Web上の不確かな情報が混ざりにくい点が特徴です。

スライドは詳細版の「Detailed Deck」と発表用の「Presenter Slides」の2種類から選べ、PDFかPPTXでダウンロードできます。18歳以上であれば無料で利用可能です。

ただし、Google自身も見た目や事実に誤りが出る場合があると注意書きしています。社内報告や研修資料の下書きとして使い、最終確認は人が行う運用が向いています。
参考:NotebookLM is now Gemini Notebook(Google)
>公式サイトはこちらから

Genspark:AIスライドで初稿を最速で作る

Genspark(ジェンスパーク)は、「AIスライド」機能で見栄えのよい初稿を短時間で作れるAIエージェントです。

作成前に会話で目的を確認してから生成を始めます。PDF・Word・Excel・PowerPointの資料を読み込めるほか、グラフや組織図、タイムラインも作成できます。

既存のテンプレートに沿った作成にも対応し、PPTX・PDF・Googleスライドで書き出せます。無料プランでも1日100クレジットで生成を試せますが、書き出しは有料プラン限定です。

急ぎの社内共有や、企画の叩き台を複数パターン作りたい場面で、ゼロから構成を考える時間を省けるツールです。
参考:AI Slides(Genspark Help Center)
>公式サイトはこちらから

Manus:仮想環境で調査からスライド化まで任せる

Manus(マナス)は、調査・構成・スライド化までを自律的に進める汎用型のAIエージェントです。

メールや資料などの前提情報を渡すと、Manusが調べて構成を立て、下書きのスライドを作ります。言葉で修正を指示したうえで、PPTX・Googleスライド・PDFに書き出せます。

2026年7月には、グラフや表を編集できる状態でPPTXを直接生成する機能がベータ版で追加されました。無料プランは1日300クレジットで、有料のProプランは月額20ドルからです。

2026年9月に独立運営の再開を発表しているため、法人で使う際は最新の利用規約とデータの扱いを確認しましょう。調べものが多い資料ほど工数削減の効果が大きいツールです。
参考:Manus PPT Slides(Manus)
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Skywork:出典付きの資料を作る

Skywork(スカイワーク)は、生成した内容に出典を付けられる資料作成向けのAIエージェントです。

ディープリサーチを土台にしたAIオフィススイートとして、2025年5月に「Skywork Super Agents」を公開しました。スライド用のエージェントは、データの出典を自動で付けながら資料を作ります。

作成したスライドはオンラインで編集でき、PPTX・PDF・Googleスライドで書き出せます。公式サイトから無料で作成を始められます。

市場調査レポートや業界動向の説明資料など、数字の根拠を問われやすい資料で力を発揮します。
参考:Skywork Launches Skywork Super Agents Globally(PR Newswire)
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ナレッジワーク資料作成エージェント:営業資料を自社仕様で作る

ナレッジワーク資料作成エージェントは、各社の業務フローや資料フォーマットに合わせて実装される営業向けのAIエージェントです。

2026年3月13日に株式会社ナレッジワークのグループ会社であるナレッジワークXが発表しました。提案書や活動報告書といった社外向け資料から、アカウントプランや案件レビュー資料などの社内資料まで対象です。

汎用ツールとの違いは、コンサルタントとエンジニアが業務フローの理解から、データ設計、エージェントの構築までを一貫して支援する点です。料金は公開されていません。

営業組織全体で資料の型を揃えたい企業なら、個人のスキルに頼らず提案品質を底上げできる選択肢です。
参考:ナレッジワークX、個社固有の営業資料を自動作成するAIエージェントを提供開始(PR TIMES)
>公式サイトはこちらから

ChatSense:社内データをスライドにまとめる

ChatSense(チャットセンス)は、社内データを添付するだけでスライド資料にまとめられる法人向けの生成AIサービスです。

公式サイトによると、PDFやWord、Excel、PowerPoint、CSVなどのファイルから、約2分でパワポ資料を生成します。出力はPowerPointとPDFに対応しています。

スライド生成AIは拡張機能として提供され、組織全体で月1,000枚まで使えるプランが月額98,000円です(税区分は公式サイトに記載なし)。500社以上への導入実績を公表しています。

情報漏洩対策を重視する法人向けのサービスのため、情報システム部門の審査を通しやすい点も検討材料になるでしょう。
>公式サイトはこちらから

AIエージェントで資料作成する5ステップ

AIエージェントで実務に使える資料を作るには、以下の5ステップで進めます。

  • ステップ1:目的と読み手と結論を伝える
  • ステップ2:素材とテンプレートを渡す
  • ステップ3:構成案をすり合わせる
  • ステップ4:スライドを生成させる
  • ステップ5:数値と出典を確認して仕上げる

いきなりスライドを作らせるのではなく、構成の合意を挟むことが手戻りを防ぐ要になります。

ステップ1:目的と読み手と結論を伝える

最初に、資料の目的・読み手・伝えたい結論をAIエージェントに伝えます。

「営業資料を作って」のような曖昧な指示では、誰に向けた何のための資料かがわからず、一般論をなぞった内容になります。

伝えるべき項目は以下の4つです。

  • 目的:承認を得たい、導入を決めてもらいたいなど
  • 読み手:役職・知識レベル・関心事
  • 結論:資料を通じて最も伝えたい一文
  • 枚数と用途:10枚程度、会議で投影するなど

この4点が明確なら、AIは読み手の判断に必要な情報から順に並べるため、説得力のある流れが初稿の段階で整います。

ステップ2:素材とテンプレートを渡す

次に、資料の根拠になる素材と自社テンプレートを渡します。

素材がない状態で作らせると、AIはWeb上の一般的な情報で内容を埋めます。自社の実績や顧客固有の事情が入らず、使えない資料になりがちです。

商談の議事録、過去の提案書、売上データ、製品資料などを添付しましょう。PowerPoint上で動くツールなら、自社テンプレートを開いた状態で指示を出すとデザインが揃います。

ただし、社外秘の情報を渡す前に、社内ガイドラインで入力が認められているかを確認してください。

ステップ3:構成案をすり合わせる

スライドを作らせる前に、まず構成案だけを出させて確認します。

いきなり全スライドを生成すると、流れがずれていた場合に作り直しの手間が大きくなります。構成段階なら、数行の修正指示で方向を変えられます。

「各スライドのタイトルと要点だけを箇条書きで出してください」と指示し、順番・過不足・メッセージの強さを確認しましょう。Gensparkのように作成前に目的を質問してくるツールもあります。

構成の合意を挟むだけで、生成後の修正は細部の調整に絞られ、全体の作業時間を安定して短くできます。

ステップ4:スライドを生成させる

構成が固まったら、スライドを生成させ、修正はスライド単位で指示します。

全体を作り直させると、よかった部分まで変わってしまうことがあります。修正箇所を限定したほうが、狙いどおりの仕上がりに近づけます。

たとえば「3枚目の文字量を半分にし、比較表に変えてください」「5枚目のグラフを棒グラフにしてください」のように、対象と変更内容を具体的に伝えます。

スライド単位の指示を繰り返せば、デザインの知識がなくても、見やすさと情報量のバランスが取れた資料に仕上げられます。

ステップ5:数値と出典を確認して仕上げる

最後に、数値・固有名詞・出典を人の目で確認してから提出します。

AIエージェントは、もっともらしい誤りを含むことがあります。とくに市場規模や他社の事例、法制度に関する記述は、誤りがあると資料全体の信頼を損ないます。

確認すべきポイントは以下の3つです。

  • 数値が元データや公式発表と一致しているか
  • 企業名・製品名・人名の表記が正しいか
  • 出典のリンク先に該当する記述が実在するか

確認の工程を型にしておけば、スピードと正確さを両立でき、安心して顧客や経営層に出せる資料になります。

資料の種類別に使えるAIエージェントのプロンプト例

AIエージェントにそのまま渡せるプロンプト例を、以下の4種類の資料別に紹介します。

  • 営業提案書
  • 社内の会議資料
  • 研修・セミナー資料
  • 市場調査レポート

【】内を自社の情報に置き換えるだけで使えるため、最初の1本を作る際の型として活用してください。

営業提案書

営業提案書では、顧客の課題から自社の解決策へつなぐ流れを指定することが重要です。

自社製品の説明から始まる提案書は、顧客にとって自分ごとになりません。議事録を渡し、顧客の言葉で課題を整理させると説得力が上がります。

添付の商談議事録と自社製品資料をもとに、【顧客企業名】向けの提案書を作成してください。

・読み手:【役職】。導入可否を判断する立場
・目的:次回商談で導入検討を前に進めてもらうこと
・構成:顧客の課題 → 課題を放置した場合の影響 → 解決策 → 導入効果 → 導入スケジュール → 費用
・枚数:10枚程度
・課題は議事録にある顧客の発言を根拠にしてください
・議事録にない数値は作らず、【要確認】と記載してください

まず各スライドのタイトルと要点だけを箇条書きで出してください。

自社テンプレートで作りたい場合は、CopilotやClaude for PowerPointで実行すると、そのまま顧客に出せる体裁に近づけられます。

社内の会議資料

社内の会議資料では、結論と判断してほしい事項を冒頭に置くよう指示します。

定例報告や稟議の資料は、経過説明が長いと意思決定者の時間を奪います。結論先行の構成を明示すれば、会議の時間そのものも短縮できます。

添付の【週次の売上データ・進捗メモ】をもとに、【会議名】で使う報告資料を作成してください。

・読み手:【部長・経営層】。詳細より結論と判断材料を求めている
・1枚目に結論と、会議で決めてほしい事項を記載してください
・2枚目以降:実績サマリー → 前回との差分と要因 → 課題 → 対応案(2〜3案と比較)
・枚数:5枚以内
・グラフは添付データの数値だけで作成してください

毎週同じ形式で作る資料なら、プロンプトを保存して使い回すだけで、報告資料づくりを定型作業から外せます。

研修・セミナー資料

研修・セミナー資料では、受講者の前提知識と学習後のゴールを伝えることが欠かせません。

受講者のレベルを指定しないと、専門用語が多すぎたり、逆に基礎的すぎたりする資料になります。手元のマニュアルを素材に渡すと、社内独自の内容も反映されます。

添付の【社内マニュアル・規程】をもとに、【研修テーマ】の研修資料を作成してください。

・受講者:【新入社員・入社3年目の営業職など】。【前提知識】は知っているが、【未習得の内容】は知らない
・ゴール:受講後に【具体的な行動】ができる状態
・時間:60分(説明40分・演習20分)
・専門用語には初出時に短い説明を付けてください
・各パートの最後に理解度確認のクイズを1問入れてください
・発表者用のトーク原稿をスライドノートに記載してください

手元の資料だけで作りたい場合はGemini Notebookを使うと、社内規程から外れた内容が入りにくくなります。

市場調査レポート

市場調査レポートでは、情報源の条件と出典の明記をプロンプトに含めます。

Web調査を伴う資料は、AIが根拠の弱い情報を拾いやすい領域です。情報源を公的機関や企業の公式発表に絞るよう指示すると、確認の手間が減ります。

【業界・市場名】の市場動向をまとめた調査レポートをスライドで作成してください。

・読み手:新規事業の検討チーム
・調査範囲:市場規模の推移、主要プレイヤー、最新の技術・規制動向、今後の見通し
・情報源:官公庁の統計、業界団体の発表、企業の公式プレスリリースを優先してください
・すべての数値に出典名とURLをスライド下部に記載してください
・出典が見つからない数値は掲載しないでください
・最後のスライドに、自社が参入する場合の論点を3つ挙げてください

SkyworkやManus、ChatGPTのエージェント機能で実行すると、時間のかかる情報収集までまとめて任せられます。

AIエージェントで資料作成する際の4つの注意点

AIエージェントで資料作成を進める際は、以下の4つの注意点を押さえておく必要があります。

  • 数値や出典に誤りが混ざる
  • 画像化されたスライドは編集できない
  • 自社のデザインルールが崩れる
  • 機密情報の入力ルールが必要になる

知らずに使うと、資料の信頼性や社内の情報管理に関わる問題につながるため、導入前に確認しておきましょう。

数値や出典に誤りが混ざる

AIエージェントの資料には、存在しない統計や誤った数値が紛れ込むことがあります。

生成AIは、事実と異なる内容をもっともらしく出力するハルシネーションを起こします。Gemini Notebookの公式ヘルプでも、スライドに事実の誤りが含まれる場合があると注意書きされています。

顧客向けの提案書で誤った市場データを示せば、提案全体の信頼を失いかねません。プロンプトで「根拠のない数値は作らない」と指示したうえで、提出前に元データと照合しましょう。

数値の確認を最終工程に組み込むだけで、AIのスピードを活かしながら品質事故を防げます。

画像化されたスライドは編集できない

ツールや設定によっては、スライドが画像として出力され、文字を直せない場合があります。

画像形式のスライドは、誤字1つ、数字1つの修正にも再生成が必要です。再生成のたびに別の箇所が変わり、修正が終わらない状態に陥ることもあります。

本格導入の前に、実際に1本作ってPowerPointやGoogleスライドで開き、文字やグラフが編集できるかを確かめましょう。無料プランでは書き出しに制限があるツールもあります。

編集できる形式を前提に選べば、最後の微調整を自分の手で素早く終えられます。

自社のデザインルールが崩れる

外部のAIエージェントで作った資料は、自社のデザインルールから外れやすくなります。

ツール独自のテンプレートで生成されるため、ロゴの位置や配色、フォントが社内規定と合いません。部署ごとにバラバラの見た目の資料が増える原因にもなります。

対外資料はテンプレート対応のツールで作る、社内の下書きは外部ツールで作るなど、用途で使い分けるルールを決めておくと混乱を防げます。

用途別の使い分けを決めておけば、ブランドの一貫性を保ったままAIの効率化の恩恵を受けられます。

機密情報の入力ルールが必要になる

社内データを使う資料作成では、何を入力してよいかのルールを先に決める必要があります。

個人情報保護委員会は、個人データを含むプロンプトを入力する際、サービス提供者が機械学習に使わないことなどを十分に確認するよう注意喚起しています。

顧客リストや契約書、未公表の財務データなどを個人向けの無料プランに入力すると、情報漏洩のリスクが生じます。利用を認めるツールと入力禁止情報を、社内ガイドラインで明文化しましょう。

ルールが明確になれば、現場が迷わずAIエージェントを使える環境が整い、活用も広がります。
参考:生成AIサービスの利用に関する注意喚起等(個人情報保護委員会)

AIエージェント時代に資料作成で人が担う役割

AIエージェントが資料作成を担うようになっても、人には以下の3つの役割が残ります。

  • 顧客の課題を見極める
  • ストーリーを構造化する
  • 最終的な品質に責任を持つ

スライドを作る技術よりも、これらの役割を担える人が、AIエージェント時代に評価される人材になるでしょう。

顧客の課題を見極める

人に残る最も重要な役割は、資料で解決すべき課題そのものを見極めることです。

第一ライフ資産運用経済研究所の柏村祐氏は、AIエージェントとの対話で約20分のうちに30枚の講演資料を作成した実証実験を報告しています。

そのうえで、人間に求められる力として、顧客の課題の本質を見抜く「課題発見能力」を挙げています。AIは与えられた課題には強い一方、何が本当の課題かは人が判断する必要があります。

顧客との対話から課題を掘り下げる力を磨けば、AIが作る資料の価値そのものを高められます。
参考:AIエージェントはプレゼン資料作成をどう変えるのか(第一ライフ資産運用経済研究所)

ストーリーを構造化する

2つ目の役割は、伝えたい内容を筋の通ったストーリーに組み立てることです。

同レポートでは、複雑な事象を整理して要点を抽出する「構造化能力」と、それをAIが誤解なく理解できる言葉にする「言語化能力」も求められると指摘しています。

本記事の5ステップで、目的・読み手・結論を先に決め、構成案をすり合わせる工程を置いたのも同じ理由です。AIへの指示の質が、そのまま資料の質を左右します。

構造化と言語化の力は、資料作成以外の企画や会議でも活きるため、AI時代の汎用的なビジネススキルとして磨く価値があります。

最終的な品質に責任を持つ

3つ目の役割は、AIが作った資料の最終品質に責任を持つことです。

資料を顧客や経営層に出すのは人です。誤った数値や不適切な表現があれば、AIではなく提出した本人と会社の信頼が問われます。

事実確認に加えて、読み手の立場や社内の力学を踏まえた言葉選びは、現場を知る人にしかできません。AIの出力を鵜呑みにせず、提出前に必ず自分の目で判断しましょう。

品質の最終判断を担える人は、AIを使うほど生産性と信頼を同時に高められ、チーム内で頼られる存在になれます。

AIエージェントの資料作成に関するよくある質問

AIエージェントの資料作成に関する質問は以下の4つです。

  • 無料でどこまで使えますか?
  • ExcelのグラフやWordの報告書も作れますか?
  • 社内の過去資料を読み込ませられますか?
  • Gammaなどのスライド生成AIとは何が違いますか?

質問に対する回答を確認して、自社に合うツール選びの参考にしてみてください。

無料でどこまで使えますか?

多くのツールで、生成までは無料で試せますが、書き出しや利用回数に制限があります。

たとえばGensparkは無料プランでもスライドを生成できますが、PPTXなどへの書き出しは有料プラン限定です。Manusの無料プランは使えるモデルが限られます。

一方、Gemini Notebookは18歳以上なら無料でスライドを作成し、PDFやPPTXでダウンロードできます。まず無料枠で品質を確かめ、業務で使う段階で有料プランを検討するとよいでしょう。

ExcelのグラフやWordの報告書も作れますか?

ツールによっては、スライド以外にExcelやWordのファイルも作成できます。

Microsoft 365 CopilotのエージェントはWord・Excel・PowerPointで使えます。Claudeもチャット上でPPTXに加えてExcelやWordのファイルを作成でき、各アプリ向けのアドインも提供しています。

集計はExcel、報告書はWord、説明用はPowerPointのように、同じツールで一連の資料を揃えられると、情報の食い違いも防げます。

社内の過去資料を読み込ませられますか?

多くのツールで、過去の資料を添付して参考にさせることが可能です。

GensparkやGemini Notebook、ChatSenseなどは、PDFやPowerPoint、Excelのファイルを読み込んで資料を作成できます。過去の提案書を渡せば、構成や言い回しを踏襲させられます。

ただし、社外秘の資料を入力する前に、ツールのデータの扱いと社内ガイドラインを確認してください。組織的に活用するなら、ナレッジワークのような個社向けに実装するサービスも選択肢になります。

Gammaなどのスライド生成AIとは何が違いますか?

大きな違いは、調査や構成づくりまで自律的に進めるかどうかです。

Gammaのようなスライド生成AIは、テーマや原稿をもとに見栄えのよいスライドを作ることが得意です。内容の材料は、基本的に利用者が用意します。

AIエージェントは、Web検索や添付資料の読み込みで情報を集め、構成を考え、スライドを作り、修正まで一続きで進めます。材料集めから任せたいならAIエージェント、デザインを整えたいならスライド生成AIと使い分けましょう。

AIエージェントに資料作成を任せて考える時間を取り戻そう

AIエージェントを使えば、調査から構成、編集できるスライドの出力までを任せられます。ツールは出力形式・テンプレート対応・出典・日本語品質・セキュリティの5つの視点で選びましょう。

Microsoft 365やGoogle Workspaceを使う企業なら、社内ツールと連携するCopilotやGeminiから始めるのが近道です。初稿を最速で作るならGenspark、調査から任せるならManusやSkyworkが候補になります。

まずは今週作る予定の資料を1本選び、本記事のプロンプト例を使って目的・読み手・結論を伝えるところから試してみてください。構成案のすり合わせと数値の確認を挟めば、実務で使える初稿が手に入ります。

一方で、個人で使いこなせても、チーム全体に広げるには入力ルールづくりや使い方の共有が欠かせません。AIに任せる作業と人が担う判断を切り分け、組織として資料作成の時間を減らしていきましょう。

出典・参考リンク

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