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おざけんです。今回はAINOWを運営するdip AI.Lab内にあるサイコロLab.の調査内容をお伝えします。
労働力人口の減少は大きな問題であり、2065年には労働力が現在の50%程度まで低下すると言われています。(みずほ総合研究所, 2017)
その中で人工知能(AI)やロボットの活用に期待が集まっていますが、一方で、「仕事を奪われる」「制御不能になる」といったネガティブな声も多くあがっています。
若年アルバイターを対象にAI活用に対する「期待」や「恐怖感」についての調査を実施しました。
サイコロLab.
「AINOW」や「AI.Accelerator」などを運営する「dip AI.Lab」において、「充実感を持ってはたらく人を増やす」ことを目的にした研究所。人事領域における先端テクノロジーの開発・活用や、就労者に関連する実証的な調査・研究活動に取り組む。①サイコロ=統計やデータサイエンスの象徴
②サイエンス=科学的な手法や知見
③サイコ=心のはたらきや行動をあつかう心理学(サイコロジー)
の意味が込められています。
目次
結果のサマリー
- AIに対する受容度では、女性よりも男性の方が高い
- 「職場でAIを活用したい」とアルバイターが思う業種の上位には、「ガールズバー」「調査・モニター」「医療・介護・福祉」が挙げられました
- AIに対する恐怖感は、「石川県」「大分県」都道府県別で差がみられた
AIに対する受容度
男性の約6割がAIと友人・恋人として付き合うことに前向き
AIに対する受容度を調べるために、15〜26歳の7,286名(女性5,003名、男性2,283名)を対象に「AIと付き合いたいと思うかどうか」を尋ねました。
その結果、「結婚を前提として付き合いたい」(女性1.2%、男性2.8%)、「ぜひ付き合いたい」(女性1.5%、男性5.4%)、「試しに付き合ってみたい」(女性9.7%、男性19.4%)となり、女性12.4%・男性27.6%でAIと付き合ってみたいと回答しました。
さらに、少しハードルを下げた「まずはお友達から」(女性22.8%、男性30.4%)をあわせると、男性においては全体の約6割がAIと友人・恋人として付き合うことに前向きであることがわかり、女性より男性の受容度が高いことがわかりました。
職場でのAI活用意向指数調査
職場でAIを活用したいアルバイト先 「ガールズバー」「調査・モニター」「医療・介護・福祉」が上位に
続いて、15~26歳のアルバイト就業中の学生500名(男女各250名)を対象に、職場でのAI活用意向を測るため「今のアルバイト先で、AIが活用されれば良いのにと思うことがあるか」(AI活用意向スコア)を尋ねたところ、ガールズバーと医療・介護・福祉のアルバイト就業者のスコアが最も高い数値となりました。
また、今回の調査対象の中でもAI活用意向が強かった「ガールズバー」でのアルバイト経験者に、どんなAIがあれば嬉しいか尋ねたところ、「ジェネレーションギャップを埋めるためのネタ提案」「ゲームの提案」「画像認識によるカクテルのレシピ提案」など、お客様とのコミュニケーションに素早く対応できるような内容のコメントが挙がりました。
【ガールズバー経験者コメント】
神奈川県 20才
東京都25才
東京都25才
東京都25才
東京都25才
都道府県別AIに対する恐怖度調査
AIが最も怖いのは「石川県」、怖くないのは「長崎県」
さらに、15~26歳のアルバイト就業中の学生男女500名に、「AIは怖いものだと感じるか」を尋ね、都道府県別に「AI恐怖スコア」を算出したところ、「石川県」5.17点が最多となり、次いで「大分県」5点、「佐賀県」4.5点と続きました。
一方で、47位は「長崎県」2点となり、AIに対する恐怖度は最も低いという結果でした。なお、首都圏の「東京」3.57は20位、「神奈川県」3.29は29位でした。
以下は、AI恐怖スコアが高いほどに色が濃くなるように地図上にプロットしたものです。全体的に日本海側ではAIに対する恐怖度合いが高いように見受けられます。
■AI専門メディア AINOW編集長 ■カメラマン ■Twitterでも発信しています。@ozaken_AI ■AINOWのTwitterもぜひ! @ainow_AI ┃
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