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AIプラットフォームの提供を行うDataRobot, Inc.は2020年3月31日、 DataRobotのエンタープライズAIプラットフォームを、 COVID-19ウイルスに関連する分析を行う分析官向けに、 日本国内でも無料で提供すると発表しました。
この取り組みはデータサイエンスコンペサイトSIGNATEが開催するCOVID-19チャレンジと連携し、 チャレンジにおいて蓄積されたデータの分析を行う人を対象に、 DataRobotのAIプラットフォームやPaxataデータプレパレーション製品(機械学習に必要なデータをセルフサービスで準備できる)への無料アクセスを提供するものです。
▼SIGNATEの開催するCOVID-19チャレンジについて詳しくはこちら
また、 COVID-19チャレンジのデータではなくとも、 COVID-19に関連するデータ分析のために機械学習やデータプレパレーションを必要としている方にも提供されます。
なお、 米国においてはホワイトハウス科学技術政策局が主催するCOVID-19関連研究をテーマにしたKaggle競争の参加者に対し、 2020年3月20日よりこのプログラムを適用しています。
DataRobot チーフデータサイエンティスト シバタアキラ氏コメント:この世界的なパンデミックに関する情報は日々増えており、 蓄積されたデータに機械学習を活用することでデータ分析や研究のペースを加速させ、 このウイルスに関連した状況の改善に役立てられるのではないかと考えています。 データ関連技術を活用してこの難局の打開に貢献したいという情熱を持った分析官、 研究者の支援に取り組んでいきたいと思います。
同社によるとDataRobotのAIプラットフォームを使用することで、 分析官や研究者は機械学習モデルの構築、 展開、 管理に必要なすべてのステップを自動化し、 効果的な予測モデルの構築と活用が可能になります。
これにより、 SIGNATE COVID-19 チャレンジによって構築されたデータも、 ドラッグアンドドロップするだけで直ちに分析を開始することができ、 ターゲットを指定することで予測モデルの生成を行うことが可能になるといいます。
なお、 DataRobotでは、 コロナウイルスによってもたらされた大変動の中で機械学習を活用した効果的な対処方法などの関連情報を今後もDataRobotブログを通じて継続的に発信していくとしています。
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