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2023.01.27

AIチャットボットの作り方を解説!無料で作れるツールや活用事例も紹介

最終更新日:

チャットボットの導入を検討するに当たり、どのように作れば良いのか分からないですよね。導入することで業務効率化や売上向上などが図れます。

本記事では、チャットボットの作り方から無料で作れるツール、活用事例など網羅的に解説しています。

本記事を通して、チャットボットの導入を検討してみてください。

【この記事でわかること】※クリックすると見出しにジャンプします

チャットボットってなに

チャットボットとは、チャット(会話)とボット(ロボット)を組み合わせた言葉で、ロボットと会話ができる技術です。あらかじめ決められた操作をすることによって、まるで人間と話すかのように動作します。

お問い合わせ対応にチャットボットを導入することで、コールセンターの業務を減らすことができるため、近年数多くの企業が注目しています。身近な例ではLINEの公式アカウントが挙げられます。

▶今さら聞けない「チャットボット」とは?>>

チャットボットには3つの種類がある

チャットボットは質問の仕方や答え方によって3つの種類に分けられます。

以下でそれぞれ解説していきます。

AI型

あらかじめ用意したデータやユーザーが利用したデータをAIが学習し、最適な回答を表示します。フリーワードで質問でき、データが集まるほど精度が向上します。また、質問者の言葉づかいや癖があっても適切に答えが出るようになります。

 選択型

想定されるシナリオに対し、いくつかの選択肢を用意します。質問者は選択肢の中から知りたいことを選びます。すでに選択肢が決まっているため、そこにない質問は受け付けられません。

 辞書型

質問者がフリーワードで質問すると、文章を解析し、辞書から答えを導き出します。辞書に登録されたテンプレートが表示され、そこから個別のページに移動する場合が多いです。

 AIチャットボットの作り方

では実際に、どのようにチャットボットを作るのか紹介していきます。

以下でそれぞれ解説していきます。

 目的を明確にする

まずはどうして作りたいのか、その目的を明確化しましょう。

  • 問い合わせをスムーズにしたいから?
  • 利用者に気軽に質問してほしいから?
  • 人件費を削減できるから? 

チャットボット導入でどのようなメリットを期待しているか考えてみましょう。目的を明確にせず、開発してしまうと想定していたものと違うものが出来上がる可能性があります。

無駄に予算を使わないためにも、目的を明確にするようにしましょう。

開発するかツールを活用し構築

開発すれば理想のチャットボットが出来上がりますし、ツールを活用すれば初心者でも気軽に作ることができます。

ツールを使うときは、無料で使える場合がありますが、機能を充実させるためには費用がかかりますし、もちろん、開発するにも費用はかかります。どちらの方が、目的を達成できて費用対効果が高いのか、検討して決めましょう。

実装

最後に構築したチャットボットを実装して、運用しましょう。

最初から完璧に動くわけでは無いので、正確に応えられるようにデータを集め、精度を上げていきましょう。

AIチャットボットを作るならPythonがおすすめ

AIでチャットボットを作る際は、Pythonで開発するのがおすすめです。

以下では、Pythonをおすすめする理由を3つ紹介します。

ライブラリが豊富

ライブラリとは、関数などのプログラムをまとめたものです。プログラミングでは1からコードを書かなくてはいけませんが、ライブラリを活用することで複雑なコードを書く必要がなくなり作業も楽になります。

ライブラリがあることで、数学的処理や時刻処理、画像処理などが簡単に行えるようになります。

Pythonには最初から組み込まれている標準ライブラリと、別でインストールする必要がある外部ライブラリがあります。

▶機械学習ライブラリを一挙紹介!|初心者におすすめのライブラリ5選>>

プログラミング難易度がやや低い

プログラミングの難易度は文法の複雑さによって変わります。Pythonは文法がシンプルであるため、基礎であれば難易度は低いでしょう。

JavaやC言語と比べてもPythonのほうが簡単です。同じ処理をするときに書くコードの量が少ないですし、文法のルールも難しくありません。

▶《初心者向け》機械学習をPythonで学ぼう|できることやライブラリも紹介>>

ノウハウや情報が豊富

Pythonは日本国内で人気のプログラミング言語です。あらゆる分野で使用されていますし、ネットで検索すればノウハウや情報がたくさん出てきます。つまずいたときにすぐ解決できるので、スムーズに作業が進むでしょう。

チャットボットを無料で作れるツール5選

チャットボットを作れるツールは5つあります。

以下でそれぞれ解説していきます。

HubSpot

出典:Hub Spot

料金 無期限の無料版

Starter5,400/月

Professional96,000/月

Enterprse384,000/月

特徴 14万社以上が導入

11言語に対応

HubSpotのチャットボットはテンプレートが用意されているため、簡単に始めることが可能です。カスタマイズも柔軟にできるので、微調整をしつつ完成度を上げられます

無料でチャットボットを作成可能であり、無料のCRMと統合されおりデータを蓄積できますし、有望なリードと判断されたら対応可能な担当者に引き継ぐなども可能です。

ただし、全てが無料で使えるというわけでは無いので、機能を充実させようとしたらアップグレードが必要です。無料、有料でできることを把握した上で、導入しましょう。

anybot

出典:anybot

料金 問い合わせが必要
特徴 開発不要

5つの機能をline上で提供できる

LINEやMessengerでの自動接客や予約、顧客管理に活用できるツールです。3分でチャットボットを構築できるほど、簡単に構築できます。AIは非搭載ですが、構築のしやすさや高いUIであるため、導入はし易いです。

お問い合わせが多く、人的、時間的コスト削減を考えている方には効率化できるため、メリットがあります。顧客の分析機能もあるため、マーケティング業務にも活躍します。

③hitobo

出典:hitobo

料金 30日間の無料トライアル実施中

60,000/月から利用可能

特徴 AI技術を応用した自動応答エンジン

自社専用辞書をカスタムできる

hitoboはシナリオを構築する手間もかからず、画面上でFAQ情報を入力、CSVデータ読み込みだけで、簡単に操作可能なチャットボットです。通常1~3ヶ月程度要するところを3日から2週間ほどで導入が可能になります。

学習済みのAIを搭載しているため、同じような意味合いの言葉を同一の意味と自動認識できます.。未知の単語にも対応しやすく、ユーザーへの対応力が高いです。

④OKBIZ. for AI Chatbot

料金 有人チャットを併用する場合、別途費用発生。

初期費用10万円/月額費用1.2万円(アカウント毎)

特徴 蓄積された3,700万件以上のQ&Aデータ、回答データとしてのFAQ、当社独自のAI技術を組み合わせて利用が可能

OKBIZ. for AI Chatbotは顧客、従業員どちらにも対応している製品です。37000万件を超えるQ&Aデータを学習済みであり、利用規模によって機能を選択可能です。

AIチャットボットの多くは、回答や質問の情報を大量に学習させる必要がありますが、自社の3700万以上のデータを学習させているため、導入がスムーズです。

また、導入後にもサポート体制があり、OKBIZ活用トレーニングが開催されています。F&Q操作方法や個別相談などに無料で参加できます。

BOTCHAN

チャットボット

引用:BOTCHAN AI

料金 問い合わせ

プロダクトにより30日間の無料トライアルあり

特徴 クレジット決済やアップセル・クロスセルが可能

Lineとチャットフォーム連携

ポッドシナリオを作成でき、運用できるチャットボットサービスです。自然言語処理をするAIを搭載しているため、高い認識力があり質問に迅速に対応してくれます。

また、チャットボットによりユーザーを獲得すると、通常より担当者の負担が増えてしまいますが、データ分析や学習データ管理を支援するAIも搭載しているため、業務の負担を大きくしません。

AIを活用したチャットボットの導入事例3選

ここでは実際に企業がチャットボットを導入してどう変化したのか、事例を紹介します。

以下でそれぞれ解説していきます。

①森永製菓株式会社

森永製菓株式会社は「おかしプリント」というオリジナルの写真をお菓子のパッケージに印刷できるサービスにてチャットボットを導入しています。個人向けから法人向けにもサービスを展開しており、気軽に疑問を投げ掛けてほしいということでチャットボットを導入しました。導入した結果、問い合わせの数は4倍に増えました。

②SHIBUYA109

SIBUYA109はLINEアカウント上でチャットボット型の自動接客ツール「ワズアップ!」を運用しています。これはフロア概要や商品情報、テナント情報などを伝えるサービスで、ECサイトとも連動することで商品在庫情報も管理できるようになっています。

友達登録された客と会話し、適宜適切な情報伝達を行うことを目的としていて、顧客は欲しい情報を即座に得ることができます。ワズアップ!導入後、一日当たりの公式LINEの登録数はこれまでの2倍に増えているそうです。

③日清製粉グループ本社

日清製粉グループ本社は、社内の問い合わせ対応にチャットボットを利用しています。それまでは社内のヘルプデスクの対応力に問題があり、業務が滞っていました。そこで既存のFAQを活用してツールを構築することで社内問い合わせを自動化し、業務の効率的に繋がりました。

おわりに

チャットボットは24時間対応することができ、人材コストを削減することで業務を効率化し、顧客満足度を高めることができます。

そのため様々な企業が導入を拡大しています。

種類も複数あるため、使い方に合わせて作ることができます。

皆さんもぜひ本記事で紹介した導入方法や作り方を参考にしてみてくださいね。

▶対話型AIとは?作り方から、導入事例まで解説!>>

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