学習時間「ゼロ」のオトナが3割? オトナの勉強実態調査/サイコロLab.

学びつづけるーー

人工知能(AI)をはじめとする新しい技術は、わたしたちの仕事や生活を便利なものにしてくれます。しかし、職業人としては、これまで以上に「学び」が求められる時代になったといえるかもしれません。内閣府の「人生100年時代構想会議」でも、就労者が何歳になっても必要な能力・スキルを身につける「リカレント教育」が重点テーマのひとつとして掲げられています。

そこで、ディップのサイコロLab.では「オトナの勉強実態調査」を実施しました。
インターネット調査で、20~59歳の就労者301名(女性93名、男性208名)から回答が得られました。

オトナは1日どれくらい勉強しているの?就労者の学習時間調査

全く勉強していない「0分」は全体の31%、役職別では「課長職以上」の64%が1時間以上確保している

まず、普段の業務時間外における情報収集や学習に使う時間を尋ねました。その結果、「0分」約31%が最も多く、次いで「30分程度」約29%、「1時間程度」約20%と続く結果に。オトナの約30%が勉強時間を確保できていないことがわかりました。一方、2時間以上の学習時間を確保しているオトナも20%ほどいる点も興味深いです。通勤時間などを上手に活用しているのでしょうか。

出世するほどに学習時間を確保?

つづいて、雇用形態・役職別で学習時間をみていきます。その結果、1時間以上の学習時間を確保している割合が最も高いのは「課長職以上」64%となり、次いで「係長職以上」44%と、「一般社員」よりも高い割合となりました。業界を取り巻く環境の変化、高度なシステムの導入、多様な専門性を持つメンバーのマネジメントと、必然的にインプットの時間も多く必要になるのでしょうか。

忙しいときは「学習時間0分」が50%

続いて、「忙しい時」の学習時間を尋ねてみました。その結果、多くの雇用形態・役職のグループで「学習時間が0分」が50%近くに減ることがわかりました。しかし、課長職以上に注目すると、普段と比べて学習時間が微減といったところでしょうか。
課長職に絞って、「普段」と「忙しい時」の学習時間を比べてみます。その結果、「0分」の回答は忙しくなると2%の微増でした。大きく減っているのは「2時間」の学習で7%減、一方で「30分」の学習は5%増えています。忙しい時でも、少しでもインプットをしようとする傾向が読み取れます。

会社の風土が変わると思えば勉強する? 会社観と学習時間の関係

「会社風土は変化するもの」と思っている人がより長い学習時間を確保している


次に、「会社」をどのように捉えているかと学習時間の関係を分析しました。会社の捉え方は、 「その会社らしさは根本的なものなので、従業員が大きく変えることはできない」や「従業員が働きかけても、会社の風土を変えることはできない」といった会社の性質を8項目の質問で測定しました。

その結果、「会社風土は変化しないもの」と信じているグループでは「学習時間0分」という回答割合が約40%なのに対して、「会社風土は変化していくもの」と信じているグループでは約20%と大きなギャップがあることがわかりました。「会社は変わらない」と思っている人にとっては、学び続けることの価値が低くなってしまうのでしょうか。

よく「自分の仕事が会社に対して影響力を持つと自覚することが大事」と言いますが、それが意味することは「自分が会社の変化に影響力を持つ」ということなのかもしれません。もしかすると、「会社そのもの」が従業員によって変化し、成長していくことを事例とともにメンバーに伝えることが、学ぶ組織をつくる上で役に立つかもしれません。もちろん、今後さらなる調査が必要で、解釈には注意が必要です。

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