最終更新日:
2017.12.06 Text by:らんらん@pascarrr
Photo by:おざけん@ozaken_AI
大勉強会のイベント開催情報がconnpassで公開されたのが11月の上旬だったのですが、公開された翌日にイベントページを開いてみると…
ディープラーニングのプログラムを生成できる統合開発環境「Neural Network Console」は2017年8月17日にリリースされて以降、日を増すごとに注目度が上昇しています。リリース時はWindows版のアプリケーションのみだった「Neural Network Console」ですが、11月8日にはクラウド版も公開され、macOSからの利用も可能になりました。
12月6日に開催された「ソニーのNeural Network Console 大勉強会」を主催するAI Code Hackersでは、9月よりNeural Network Consoleを用いた勉強会を開いています。これまで「AIのコードを読んで楽しむこと」を主旨としてきたAI Code Hackersですが、Neural Network Consoleのあまりの優秀さから「仕事でも使いたい!」「もっと具体的な活用方法を知りたい!」という声が続出。そして今回、開発者を招いての大勉強会を開催することになりました。
そして、今回も工学部女子大生ライターのranranが「ソニーのNeural Network Console 大勉強会」に参加してきましたので、その様子をレポートさせていただきます。
目次
たった1日で定員オーバー!注目が集まった「ソニーのNeural Network Console 大勉強会」
大勉強会のイベント開催情報がconnpassで公開されたのが11月の上旬だったのですが、公開された翌日にイベントページを開いてみると…
ranran
ranran
と、大変驚きました。そして、イベント当日にはキャンセル待ち51人の大人気イベントになりました!
イベント中にも登壇してくださったNeural Network Console開発者の小林由幸さんも…
小林さん
とおっしゃっていたほど。
それだけ、このNeural Network Consoleがエンジニアをはじめとする多くの方々から注目されているツールであることを実感しました。
機械学習を活用する開発者によるプレゼンテーション
Neural Network Consoleとラズベリーパイで簡単エッジコンピューティング
AIによる経済情報の活用
nnabla.Contextの調査 〜デバイス拡張を目指して〜
映像解析プラットフォームSCORERとAI利用について
開発者によるNeural Network Console活用テクニックの紹介
Neural Network Consoleについて
小林さん
Neural Network Consoleは、商用クオリティのディープラーニング応用技術開発のための統合開発環境です。現在は、Windows版とクラウド版を提供しており、インストール(もしくはサインアップ)するだけで本格的なディープラーニングの研究開発をコードレスで効率よく行うことができます。成果物はNeural Network Librariesを使って、製品やサービスに組み込むことができます。
既にソニーグループ内では多くの商品化、実用化の実績があります。『Xperia Ear』のジェスチャー認識やデジタルペーパー『DPT-RP1』の「*(手書きの※印)」の認識などに利用されています。
小林さん(Neural Network Console開発者)
小林さん(Neural Network Console開発者)
小林さん
ranran
それから、なんか難しそうだな〜と思って関数ブロックのそれぞれの中身の勉強は後回しにしていましたが、if文&for文レベルなんですか…?! 誰かもっとはやく教えてくれたら勉強したのに…!!!(勉強します)
質疑応答
Neural Network Consoleについてと活用事例についてお話いただいた後は登壇者や参加者の方々からの質問に対してお答えいただきました。
ーーコードを書くよりも速く開発できますか?
小林さん
ーーRecurrent Neural Networks(RNN)系の扱い方を教えてください。
小林さん
ーー今後の広報活動は? どこで情報をチェックしたらいいですか?
小林さん
まとめ
AINOW独占インタビュー
取材に同席したおざけん(@ozaken_AI)が小林さんに聞きたかったことを突撃インタビューしてきました。
ーー今後の展開予定は?
小林さん
ーー本当にずっと無料で使えるんでしょうか?
小林さん
ーーなぜ無料でこのようなツールを提供し始めたのでしょうか?
小林さん
Sonyとしては、今まで「Sony ディープラーニング」で検索しても情報が全然出てきませんでした。
今後AI市場が発達していく中でSonyの存在感を示していくことが大事です。また、これから新しいビジネスをやる中で「Sonyがディープラーニングをやっている」という印象が少ないとなかなか相手にしてもらえなくなるかもしれません。SonyがどのレベルのAIをやっているのかというユーザの信頼を得るために出したほうが良いと思いますし、これからいろいろな人の手で発達していくフェーズなので社会貢献的に投資をしたということです。
今ある機能は今後もずっと無料と聞けて安心しました。ディープラーニング開発の敷居を一気に下げたSonyのNeural Network Console。Sonyさんが今後もAI業界でどんな活躍をしていくのか、楽しみです。ディープラーニングの開発に興味がある人は、ぜひ使ってみてくださいね。
2017.12.06 Text by:らんらん@pascarrr
Photo by:おざけん@ozaken_AI
■AI専門メディア AINOW編集長 ■カメラマン ■Twitterでも発信しています。@ozaken_AI ■AINOWのTwitterもぜひ! @ainow_AI ┃
AIが人間と共存していく社会を作りたい。活用の視点でAIの情報を発信します。