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2019.07.24

【2019年後期】AI関連資格おすすめ6選|取得メリットも紹介

最終更新日:

AIについて勉強したいけど、何から取り組んでいいのか分からない。もしくは、自分のAIのスキルを証明して、就職・転職を有利に進めたいと思ってはいませんか。

そんな人は「資格」に挑戦するのがオススメ。

この記事ではAIの資格に挑戦するメリットと、それぞれの資格の概要を紹介します。

2020年版の記事はコチラ▼

AI資格に挑戦するメリット

AIに関する資格への挑戦には、どんなメリットがあるのでしょうか。一緒に考えていきましょう。

勉強のプロセスが明確になる

いざAIの勉強をしよう!と思っても具体的に何を勉強すればいいのでしょうか。最初はなかなか分からないものです。

その時に資格の取得を目標にすれば、自分の取りたい能力に対して何が必要なのかを知れます。

例えばAIを開発するエンジニアになりたい時に日本ディープラーニング協会のE資格を参考にするとしましょう。

E資格に求められるのは「ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力をもつ人材」としています。

E資格のシラバスには、例えば「線形代数」「順伝播型ネットワーク」「畳み込みネットワーク」などが出題範囲として指定されています。

言い換えるとこのような人材になるには、シラバスの項目を学べばよいと考えることができます。

自分の能力が証明できる

資格に合格することが出来れば、そのまま自分の能力の証明ができます。就職・転職でも活用できます。

特にAI関連の会社に入社するのであれば、資格の価値も知られているでしょう。

また、資格は合格/不合格という指標で能力を判断してくれます。わかりやすいゴールを設定することで、学習へのモチベーションに繋げることもできます。

AIに関わるコミュニティに入れる

資格・検定をきっかけにAIに関わるコミュニティに関わることができます。例えば、日本ディープラーニング協会は、合格者限定のコミュニティの運営をしています。

コミュニティだけではなく、検定に向けた学んでいくプロセスの中で、仲間と助け合うこともできます。資格に向けた勉強の過程で同じ目標を目指した人間関係を作ることが出来ます。

AIに関わる資格

それではAIに関係する資格を紹介します。目的も異なっているので自分が果たしたい役割と照らし合わせながら受験を検討しましょう。

G検定

G検定は、日本ディープラーニング協会が運営する検定です。Gはジェネラリストを意味しており、事業に活用するために必要な知識が試されます。

ビジネスサイドなど、非エンジニアの方に特にオススメです。

検定名 G(ジェネラリスト)検定
主催  一般社団法人日本ディープラーニング協会
開催頻度  年2回
公式サイト  https://www.jdla.org/
受験料  一般 12,960円 (税込) 学生 5,400円 (税込)
こんな人にオススメ  AIの知識を持って活用したい人

E資格

E資格は、エンジニア向けの資格です。応用数学から深層モデルの構築まで幅広く出題範囲になっています。

協会が認定したプログラムを終了することが受験条件です。

検定名 E(エンジニア)資格
主催  一般社団法人日本ディープラーニング協会
開催頻度  年3回
公式サイト  https://www.jdla.org/
受験料  受験料:一般 32,400円 (税込) 学生 21,600円 (税込) JDLA正会員・賛助会員 27,000円 (税込)
こんな人にオススメ  エンジニアとしてディープラーニングを実装したい

Pythonエンジニア認定データ分析試験

Pythonエンジニア育成推進協会は、これまでPythonエンジニア認定「基礎試験」を運営してきました。加えてPythonエンジニア「データ分析試験」も開始します。

機械学習に向けたライブラリやフレームワークが充実しており、AIを開発するのに特に人気のある言語です。

AIを開発をする能力を示すために、Pythonを使ってどれだけデータを扱えるかを証明するのはとても有効になります。

Pythonに特化した試験に注目です。現在は準備中となっています。

検定名 Pythonエンジニア認定データ分析試験
主催  一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会
開催頻度  ※未定・現在準備中
公式サイト  https://www.pythonic-exam.com/exam
受験料  1万円(外税)学割5千円(外税)
こんな人にオススメ Pythonを使ったデータサイエンティストになりたい

画像処理エンジニア検定

画像処理エンジニア検定は画像情報教育育成振興協会が運営している、画像情報に特化した検定です。

レベル別に「ベーシック」と「エキスパート」に分かれています。また画像処理だけでなく、Webデザイナー向けの検定など5つを平行して運営しています。

検定名 画像処理エンジニア検定
主催 公益財団法人画像情報教育振興協会
開催頻度  年2回
公式サイト https://www.cgarts.or.jp/kentei/about/img_engineer/index.html
受験料 ベーシック 5,500円 エキスパート 6,600円
こんな人にオススメ  特に画像認識について極めたい

統計検定

統計検定は4級から1級まで階級が設定されており、段階に応じて自分の統計のスキルを試すことができます。

2011年から運営されていて知名度が高く、年々受験者が増加しています。

検定名 統計検定
主催  一般財団法人 統計質保証推進協会
開催頻度  年2回 ※階級によっては年1回
公式サイト http://www.toukei-kentei.jp/
受験料  3000円~8000円(階級による)
こんな人にオススメ 特に統計学の目線でAIを考えたい

ITパスポート

ITパスポートは、情報技術に関する能力を測る国家試験です。経済産業省の管轄の法人が運営しているのが何より特徴と言えるでしょう。

AI・ビッグデータ・IoTのなどの技術に対応できるように、シラバスも改訂されています。

検定名 ITパスポート
主催 独立行政法人情報処理推進機構
開催頻度  随時
公式サイト https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
受験料  5,700円
こんな人にオススメ  広範なITに関する知識を付けたい人

日本ディープラーニング協会とは?

記事内で何度か紹介している、日本ディープラーニング協会(以下JDLA)とはディープラーニングを中心とする技術の日本の産業競争力の向上を目的とした組織です。

今回紹介した「G検定」「E資格」の主催に留まらず、目的別の推薦書籍の紹介、受験合格者のコミュニティの運営など、AIに関わる人材育成に大きな役割を果たしています。

AINOWでもJDLAの最新情報を提供していきます。

2019後期のスケジュール

今回紹介したAIに関する検定・資格の2019年後期のスケジュールは上記の通りです。

現在準備中のPythonエンジニア認定データ分析試験については、夏開始予定とされています。

おわりに

AIの人材不足が度々指摘されています。人材の育成には、能力を評価する仕組みが欠かせません。これからAIの活用を進めていくなかで、AIに関わる資格や検定の価値も高まっていくと思われます。

あるいはAIの活用が進み、AIに関する基本的な知識も汎用になった時に「違い」を証明するための高度な資格がより意味を持つことも考えられます。

どちらにせよ、あらゆる産業に関わるAIにおける能力の証明書として資格・検定を受けてみるのはいかがでしょう。自分のキャリアを有利に進めてくれます。

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