AIによって教育はどのように変わっていくのか

こんにちは、AINOWの橋本です。

昨今では、さまざまな分野でAIの導入が進んでいます。営業支援から悩み相談までその種類はさまざまです。教育業界にもAIが導入される日は近いかもしれません。

それでは、教育業界にAIが導入された場合、どんな影響があるのでしょうか。

教育現場にAIが導入される?その影響とは?

教育現場にAIが導入された場合、どんな影響がでるのでしょうか。AIが教育業界において果たす役割と、今ある教育とAIのサービスから分析していきましょう。

AIが教育業界において果たす役割

教師の負担軽減

AIが教育業界に応用された場合、AIは教師の負担を軽減できます。

具体的には、

  •  AIによる出席の自動カウント
  •  AIによる試験監督
  •  AIによる採点

などの点でAIは活用できます。

現在、学校にいる時間は小・中・高校教員のいずれも11時間30分以上という状態です。このように過酷な労働が問題視されている教育業界において、AIは必要不可欠な存在になるかもしれません。

生徒の理解の促進

機械学習などのAI技術を応用すれば、生徒個人の学習を最適化できます。

具体的には、AIは以下のように活用できます。

  •  受講中のエンゲージメント・活動を計測
  •  オンライン学習ソリューション
  •  英会話ロボット

AIを教育現場に応用することで、オンライン学習による個人に最適化したコンテンツを配信できます。このことで、生徒一人ひとりのレベルに合った教育を提供が可能になるんです。

教育×AIの事例

現在、AIは教育の現場に導入が進んでいます。その中から注目のAIサービスをご紹介します。

英検におけるAIによる自動採点

英検ではAIによる自動採点が採用されています。AIを導入するメリットは以下の4つです。

  • 品質を保持したままでの24時間稼働の実現
  • 人間による通常採点を保管する採点精度の向上
  • 採点時間の短縮(採点期間短縮の実現)
  • 無回答や白紙答案の仕分けなどの採点者の負担軽減

実際に4級,5級におけるスピーキングテストにおいて、人による採点と機械採点の一致率を検証したところ、約95%以上の精度が確かめられました。

詳しくはこちら▼


授業AIアシスタント

授業のアシスタントをしてくれるAIサービスが登場しています。その名も「Josyu」。AIで授業中の声を保存、活用することを目指しています。

具体的な機能は、以下の通りです。

  • 普段の授業を自動でテキスト保存
  • 授業で重要な単語を抽出
  • 関連する単語と画像を予測表示
  • 授業の総まとめプリントを自動生成

これらの機能を通して、生徒が授業を理解する手助けをすることができます。

詳しくはこちら▼

約1/10の時間で学力把握ができる診断型AI教育サービス

家庭教師のトライで有名なトライグループとギリア株式会社は、全学力層の生徒を対象とした5教科対応の診断型AI教育サービスの開発を行なっています。

「診断型」AI教育サービスでは、つまづきを個別に捉えるのではなく、学力を網羅的に測定することで全体像を把握し、生徒一人ひとりの弱点を総括して診断する解析手法を用いることで、従来と比較して約1/10の時間で正確な学力把握が可能になるといいます。

この取り組みにより、一人一人の生徒にあったカリキュラムを提供できるようになるといいます。

詳しくはコチラ▼

このように、主観的に判断されてきた評価がAIを通すことで、客観的に評価可能になり、学びの最低化ができるようになるのです。

AI時代に求められる教育

技術の発展にともない、人間に求められるスキルもかわってきます。

AIがさまざまな分野に導入されていく中、単純作業はAIに取って代わられると言われています。そのため、人々はさらに高度な力が要求されてくるのです。

では、このような時代における必要な力とはどういったことなのでしょうか。

総務省・経済産業省発表のデータを参考に考察していきましょう。

総務省発表のAI時代を生き延びる力

総務省は、2016年に行った「ICTの進化が雇用と働き方に及ぼす影響に関する調査研究」において、AIが普及した社会で重要になる能力を明確にしました。

AIの活用にはさまざまなステップがあるため、重要な資質能力は多岐にわたるとしたうえで、特に今後重要な能力を以下のように述べています。

  • 1位「チャレンジ精神や主体性、行動力、洞察力などの人間的資質」
  • 同率1位「企画発想力や創造性」
  • 3位「コミュニケーション能力やコーチングなどの対人関係能力」
  • 4位「情報収集能力や課題解決能力、理論的思考などの業務遂行能力」
  • 5位「語学力や理解力、表現力などの基礎的素養」

経済産業省発表のAI時代を生き延びる力

経済産業省の産業人材政策室では、2017年11月に「産業界が求める能力・スキル」を公開しました。

その資料によると、以下のような能力が重要視されています。

  • 課題設定力、目的設定力
  • データ活用やITにかかる能力・スキル
  • コミュニケーション能力
  • 分野を超えて専門知や技能を組み合わせる実践力 
  • リーダーになる資質

これらの力をつける教育が必要になってきています。

今後求められる教育の姿とは

従来の授業形態は「答えを出すこと」に適していました。しかし、AIが登場し、グローバリゼーションが進んでいる現代においては、答えを出すのではなく、問題を発見する力が求められています。そのため現在推進されているのが、アクティブラーニングです。文部科学省も推進しています。

アクティブラーニングとは、生徒が積極的に授業に参加する授業形態や学習法の総称です。生徒が能動的に学ぶことで、問題を発見・解決する能力や体験・調査していく力を養います。

このような主体的な教育を通して、AI時代に生き延びる力を身に着けることを目指しています。

まとめ

現在、教師の人手不足や過重労働が問題になっています。AIはこれらの問題を解決すると共に、生徒の学習を最適化する手伝いが可能です。そのため、今後AIは教育業界のソリューションとして活用が広がっていくことが予想されます。

同時にAIの登場によって、社会から求められている力が変化を遂げているのも事実です。このような時代の流れに適応できるような力を、教育によって与えていくことが今後の課題になってくるでしょう。

AIの活用を進めつつ、今後さらに教育の質の向上を目指していくことが必要になってくるのではないでしょうか。

2019年8月27日 2019年8月27日更新

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