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2019.10.02

AIファンドとは?- おすすめのファンド、メリットを紹介

最終更新日:

AIの活用範囲は年々広がっています。

富士キメラ総研の調査によれば、2018年度のAIビジネスの国内市場規模は5301億円と推定されています。市場規模は今後もさらに拡大していくでしょう。

今、AIにはビッグウェーブがきているのです。この波に乗るべく、続々と投資が始まり、多くのファンドが設立されました。AIに注目しているファンドにはどんなものがあるのでしょうか。ファンドが設立された背景などを詳しく見ていきましょう。

【この記事でわかること】 ※クリックすると見出しにジャンプします

AIファンドとは

AIファンドには、AI企業に投資するファンドとAIを使って投資をするファンドの2種類があります。

2種類について詳しく見ていきましょう。

AI企業に投資するファンド

AI企業に投資しているファンドの代表例として、グローバルAIファンドやソフトバンク・ビジョン・ファンドが挙げられます。

グローバルAIファンドは、マザーファンドである「グローバルAIエクイティ・マザーファンド」に投資します。そしてグローバルAIエクイティ・マザーファンドは、世界の上場株式の中から、AIの進化や応用に高い成長が期待される企業に投資します。

マザーファンドの運用は、アリアンツ・グローバル・インベスターズU.S.LLCが担当。アリアンツ・グローバル・インベスターズを含むアリアンツ・グループは、資産運用における世界的な主要企業です。

一方、ソフトバンク・ビジョン・ファンドはソフトバンクグループが立ち上げたファンドで、AIベースのテクノロジーにフォーカスしています。Appleやフォックスコン、Microsoftなどのテクノロジー企業と投資家が参加するファンドです。

ソフトバンクグループ株式会社 代表取締役会長 兼 社長の孫 正義氏は、「1社で10兆円の規模の資金を集めて、AI革命に一気に同時多発的に出資を行っています。このあり方も一つの確信だろうと私は思っています。」とSoftBank World 2019で語っています。出資先も80社以上に到達しました。

また、孫正義氏は「日本はAI後進国になってしまった。(中略)日本も早く目覚めて、早くこの進化に追いつき、追い越さなくてはいけないと思っています。」とも語っており、AIに投資する重要性を訴えています。

▶人類の進化はこれで終わりではない、AIの“推論”によってさらに加速する【SoftBank World 2019 基調講演レポート前編】>>

AIを使って投資をするファンド(AI活用型ファンド)

AIを使って投資をするファンドの代表例は、AI日本株式オープンやAI(人工知能)活用型世界株ファンドです。

AI日本株式オープンはAIを活用して、膨大なデータを分析し、安定高配当銘柄を選定することを特徴としています。データを分析するだけでなく、経済ニュース、市場参加者(アナリストなど)の利益予想等を用いて複合的に評価銘柄を選定します。株式個別銘柄戦略で活用できます。

また、ディープラーニングの技術を用い、日次予想モデル・月次予想モデル・転換点予測モデルを作成できます。

一方、AI(人工知能)活用型世界株ファンドは日本を除く、世界の株式を実質的な投資対象として、AIを運用して投資を進めていきます。

どちらのファンドもディープラーニングやテキストマイニングを活用して、投資を有利に進めることを目指しています。

AI企業に投資するファンドが設立されている背景

このようなAIファンドが設立されているのには、どんな背景があるのでしょうか。AIの活用範囲・市場規模の観点から考えて行きます。

AIの活用範囲が広がっている

AIの活用範囲は多岐にわたります。

  • 自動運転
  • ヘルスケア
  • 創薬
  • フィンテック
  • HRテック
  • スマートスピーカー
  • マーケティング支援

など、これらの範囲で活用可能なAIは今後さらに発展をしていくことが見込まれているのです。

AIの市場規模が大きくなってきている

現状として、企業はAIテクノロジーをいかに使ったら良いかを試行錯誤している状況です。

そのため、現在のサービスや製品はPoC段階であることが多くなっています。

しかし、今後さらに技術が進歩し、本格的に企業に導入されるようになれば、さらに市場規模は大きくなっていくでしょう。

富士キメラ総研の「2019 人工知能ビジネス総調査」によれば、2018年度のAIビジネスの国内市場規模は5301億円と推定され、2030年度の市場規模は、2兆1286億円と予測されています。

今後はAIテクノロジーを搭載したサービスや製品が市場に次第に投入され、さらに市場が加熱していく可能性があるんです。

おすすめのAIファンド5選

さまざまなAIファンドが登場しています。その中でもおすすめのAIファンドを紹介します。

  1. グローバルAIファンド
  2. ニッセイAI関連株式ファンド
  3. ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド-AI時代
  4. AI(人工知能)活用型世界株ファンド
  5. PayPay投信AIプラス

それぞれ解説します。

グローバルAIファンド

グローバルAIファンドは三井住友DSアセットマネジメントが運用するファンドです。

為替ヘッジあり、なしの2種類に加えて予想分配金提示型のコースがあります。

世界の上場株式の中から、AIの応用により高い成長が期待される企業の株式に投資を行います。

AIテクノロジーの開発や、AIの開発に必要な技術・AIを活用したサービスなどを提供する企業等に投資をします。

ニッセイAI関連株式ファンド

ニッセイAI関連株式ファンドは、ニッセイアセットマネジメントが運用するファンドです。

為替ヘッジありとなしから選べます。株式の運用は、TCWアセット・マネジメント・カンパニーが担当します。

AIテクノロジー開発を中心に、それに関わる企業にも投資を行い、包括的な分散投資が可能です。

ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド-AI時代

ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド-AI新時代はダイワアセットマネジメントが運営するファンドです。為替ヘッジあり、なしから選ぶことが可能です。

実質的な運用は、メロン・インベストメンツ・コーポレーションが行います。

IoT関連企業というIoTを活用したサービスを提供し、IoTに関連した技術を活用するIoTに関わる企業を中心に投資を行います。

AI(人工知能)活用型世界株ファンド

AI(人工知能)活用型世界株ファンドはアセットマネジメントOneが運用するファンドです。

アセットマネジメントOneが独自に開発したディープラーニングモデルが銘柄をスクリーニングします。

抽出された銘柄をもとにファンドマネージャーがあらためて銘柄を選出します。

これはAI関連企業に投資するものではなく、AIを活用してスクリーニングを行うものです。

PayPay投信AIプラス

PayPay投信AIプラスはPayPayアセットマネジメントが運用するファンドです。

ヤフー株式会社から提供されるビックデータを解析し、今後株価の上昇が予想される銘柄へ投資します。PayPay投信AIプラスも、AIの能力を投資に活用するファンドです。

銘柄はすべて国内株式で運用されています。

TOPIXをベンチマークとしており、ベンチマークを上回る運用成績は達成できていません。

投資するファンドを選ぶポイント

投資するファンドを選ぶ際に見ておくべきポイントがあります。

  1. 純資産額と資産の増減
  2. 構成銘柄
  3. 手数料
  4. 分配金の頻度

以下でそれぞれ紹介します。

純資産額と資産の増減

純資産額と資産の増減は投資信託をする上で注目すべきポイントです。

運用成績がよいときに注目して買い付けるのも良い方法ですが、ファンドが多くの純資産を失っている時になぜそうなっているのか追求してみましょう。

原因が分かるとファンド運用の本質が見えます。

これがファンド選びの有力な判断材料となります。

構成銘柄

ファンドの構成銘柄もチェックすべきポイントです。

組み入れられた銘柄を決算期ごとにチェックしましょう。

より専門的なAIの分野に投資したいのか、大型株を中心にいろいろな株に投資したいのか、事前にどうしたいかを考えておくといいでしょう。

手数料

AI・機械学習関連のファンドは先述の通りアクティブファンドが多いので、手数料がやや高めの傾向にあります。

SBI証券発表する純資産総額ランキングの上位ファンドの信託報酬は1.6%から1.8%のケースが多くみられました。

これは日経225やTOPIX、S&P500などのインデックスファンドに比べると割高と言えるでしょう。

ファンドを保有している期間、かかり続ける運用コストですので事前の確認は重要です。

分配金の頻度

年1回か2回の決算で分配金を出すファンドが多いですが、毎月分配金を出しているファンドに投資する時は、分配再投資なしのグラフを確認してみましょう。再投資のグラフと比べて下がり続けている場合は、特別分配金が出ている可能性があります。

特別分配金は投資元本の一部を投資家に払い戻すもので、再投資効果が削がれてしまうデメリットがあります。

特別分配金の金額がどの程度であるか、事前に確認しておきましょう。

AI活用型ファンドのメリット

AI活用型ファンドのメリットはその「注目度の高さ」と言えるでしょう。

AIや機械学習のテクノロジーは今後IT化が進むにつれ、社会インフラに欠かせないものとなるでしょう。このような分野の規模は年々拡大しており、日本ではDX推進が本格化しています。

AIや機械学習をテーマにしたファンドは先進テクノロジーへの投資とも言えるので、多くの関心を集めています。

AI活用型ファンドのデメリット

AI活用型ファンドのデメリットとして挙げられるのが「アクティブファンドが多い」ことです。

アクティブファンドはファンドマネージャーという運用のプロフェッショナルがその都度最適な組入銘柄を決定しています。

このアクティブファンドは手数料が高めなので、運用内容と合わせて信託報酬や過去の成績もチェックしておきましょう。

AIファンドは今後どうなるのか?

AI関連企業の成長は、AIがより社会で活用されるようになるこれからが本番であると言えます。

したがって、AIファンドもこれから注目を集めるでしょう。

また、AIを活用した投資も増えており、AIが選定した銘柄に投資する方法が誕生しています。

投資の選択肢の1つとしてAIファンドがメジャーな選択肢となる未来も近いでしょう。

まとめ

今後、さらに市場規模が拡大していくことが予想されているAI。

そんな時代の中で、AI「に」投資するファンドと、AI「で」投資するファンドの2種類が登場しました。

AIを扱う企業を投資対象とするAI「に」投資するファンドは、AIの将来性を示しています。AIの技術を応用したAI「で」投資するファンドは、AIの技術力の進歩を示しました。

このようなAIファンドはAIの進化を示し、サポートしていくためにも重要な役割を果たします。

時代の加速に貢献し、波に乗り遅れないためにも、AIファンドの今後の活躍に目が離せません。

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