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2019.11.13

AI業界に転職するには?【AI人材と転職サービスについて徹底解説】

最終更新日:

AI業界に転職・就職を考えているけど、どうすればいいのか分からないという方も多いでしょう。

まずはどの職種に就きたいのかを決め、その職種に就くためにはどのような資格やスキルが必要なのかを調べる必要があります。

そこで、この記事ではAI業界の職種とその仕事に必要なスキル、未経験から転職するために必要なことなどを紹介していきます。

AI業界の需要と将来性

AI業界の需要と将来性は多くの人が気になっていることだと思うので解説していきます。

需要は大きい

AI業界の需要は非常に大きいです。最近はお掃除ロボットや自動運転車など、身近な場面でもAIが活用されています。AIを活用した商品やサービスが生まれてくると言うことは、AIについての知識や技術を持つ人も様々な場面で必要とされる機会がおおいでしょう。このため、AI関連の仕事も需要が大きいと言えます。

将来性は非常に高い

将来性も高くなっています。ディープラーニングの発展により、今まで以上に様々な分野でAIが活用されていくことが予測できます。AIを搭載した製品やAIを用いたサービスを開発する技術を持つAI業界の需要は増え続け、今後も拡大していくでしょう。

転職可能なAI関連の仕事3選

データサイエンティスト

1つ目はデータサイエンティストです。データサイエンティストとは、データに基づいた合理的な判断を行えるよう、開発業務における意思決定者をサポートする仕事のことです。この仕事では、統計解析やITのスキルからビジネスや市場トレンドまで、幅広い知識が求められます。

業務内容・平均年収

人により業務内容は変わってきますが、主な業務として、以下の7つが挙げられます。

  • 統一性のない大量のデータの収集と、より利用しやすいフォーマットへの変換
  • ビジネス課題をデータ主導型の手法を用いて解決
  • SAS、R、Pythonを含む幅広いプログラミング言語による作業
  • 統計情報の的確な理解(統計的検定と統計的分布を含む)
  • 分析手法に関する最新動向の把握(機械学習、ディープ・ラーニング、テキスト・アナリティクスなど)
  • IT部門および業務部門とのコミュニケーションとコラボレーション
  • データに潜む秩序やパターンの発見と、ビジネスの最終利益に寄与する傾向の特定
求人サイトより参照 平均給与
転職ステーション 約620万円
求人ボックス 約697万円
Indeed 約510万円

掲載されているサイトによりばらつきはありますが、およそ600万円前後であることがわかります。。

AIエンジニア

2つ目はAIエンジニアです。AIエンジニアとは、プログラミング言語を使用した「AI開発」、AIにデータを入れて精度を上げていく「学習」、そして運用しているAIを検証し、より精度を上げていくための「分析」を行う仕事のことです。AIを構築、運用していく上で重要な役割を担っています

業務内容・平均年収

業務内容は主に以下の3つが挙げられます。

  • ディープラーニングを利用したAI開発
  • AIの精度を高める学習のためのデータ収集、作成。クレンジングと呼ばれる不要データの削除など。
  • 分析に必要なデータの提供
求人サイトより参照 平均給与
求人ボックス 約580万円
Indeed 約520万円

AIエンジニアの平均年収は500万~600万円ほどであると言えるでしょう。

AIプランナー

AIプランナーとは、AIの知識を活用し、課題に対してAI活用が可能か判断してAI企画を立案、ディレクションを行う仕事です。

エンジニアとのコミュニケーションを通して、AIがビジネスの場面で使えるようにマネジメントすることが主な業務です。

業務内容・平均年収

具体的にはAIプランナーの業務内容は次の3つです。AIプランナーは他のAI関連の仕事よりも企画力が重視されます。

  • AIを使ったプロジェクトの管理・実行
  • AI企画立案からビジネス有効性の検証
  • AIエンジニアとのコミュニケーションを通し、AIがビジネスの場面で使えるようにマネジメントする
求人サイトより参照 平均給与
Indeed 約470万円

 AI業界への転職に必要なスキル・知識

次に、ここまで紹介してきたようなAI業界に関わる職種に転職するために必要とされるスキルや知識を紹介していきます。

  • プログラミングスキル
  • AIに関する基礎知識
  • 数学の知識
  • データサイエンティストの知識

上記4つについて以下で解説していきます。

プログラミングスキル

AI関連の職種 スキルの必要度
データサイエンティスト
AIエンジニア
AIプランナー

プログラミングスキルとは、コンピュータに指示を出す能力のことです。

コンピュータは人間の言語を理解できないため、プログラミング言語を用いてコンピュータが理解できる言語に変換する必要があります。プログラミングとは、この作業に必要とされる能力を指します。

データサイエンティストの主な業務は、統計学や機械学習を用いた分析で、プログラミングスキルが求められます。また、AIエンジニアは今まで述べてきたように、プログラミング言語を利用していくことが必須です。

逆に、AIプランナーはマネジメントが主な職務であるため、直接的にプログラミングスキルが必要とされることは無いでしょう。

▶AIエンジニアとは?必要なスキル、勉強方法などを解説>>

AIに関する基礎知識

AI関連の職種 スキルの必要度
データサイエンティスト
AIエンジニア
AIプランナー

AIに関する基礎的な知識は、AI関連の職業に就きたいのであれば必ず必要とされます。AI業界への就職、転職を考えている方は、そもそもAIとは何なのか、ディープラーニングとは何かなど、基礎的な知識は身に着けておく必要があります。

どの職種でも、AIの知識がなければ他のスキルも身に着けることはできないため、AI業界への就職、転職を考えているのであれば、まずは基礎知識を学ぶべきでしょう。

▶関連記事|AIの仕組みをわかりやすく解説-AIの定義から活用事例、作り方まで理解しよう!>>

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数学の知識

AI関連の職種 スキルの必要度
データサイエンティスト
AIエンジニア
AIプランナー

数学といっても様々な分野があります。まず、データサイエンティストに必要な知識は、主に微分積分、統計学、最適化、ベイズ統計、線形代数、ラプラス変換、確率統計、フーリエ解析の8つです。

データサイエンティストはやはり数学を使えることが必須であると言えます。

AIエンジニアでは、少なくとも次の分野の知識が必要とされます。微分積分、線形代数、数理統計学です。これらはあくまで最低限なので、そのほかの分野も勉強していて損をすることはないでしょう。

AIプランナーはプロジェクトの管理、実行をする人材ですので、数学の力よりもコンサルティングや企画力の方が必要とされます。進捗を管理する上で、メンバーの仕事について理解があった方が仕事はやりやすいはずです。数学を深める必要はありませんが、勉強しておいても損はしません。

▶関連記事|AIのための数学について解説|3つの学習方法や学習ステップも紹介!>>

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データサイエンスの知識

AI関連の職種 スキルの必要度
データサイエンティスト
AIエンジニア
AIプランナー

データサイエンスでは、数学やコンピューターサイエンス、プログラミング、統計学、ビジネス知識など、さまざまな分野の知識を活用します。主に分析のためにデータを使用してモデルを構築するために利用されます。

データサイエンティストは名前の通り、データサイエンスを活用することが仕事であるため、もちろんデータサイエンスの知識は必要とされます。また、AIエンジニアとAIプランナーもデータの分析やモデルからの予測などの観点から、この知識も必要であると言えるでしょう。

 未経験でAI業界に転職できるか

では、未経験からAI業界に転職することは可能なのでしょうか。

AI業界は専門的な知識が必要とされる職種が多いですが、求人によっては未経験でも可となっている場合もあります。基本的に未経験の場合は何か資格や業績がなければ転職することは難しいと言えるでしょう。

未経験からAI業界に転職する方法

では未経験からAI業界に転職するにはどうすればいいのでしょうか。2つ方法があります。

  • AI関係の資格・検定を取得する
  • プログラミングを学ぶ

それぞれについて以下で説明していきます。

AI関連の資格・検定を取得する

1つ目は、AI関連の資格や検定を取得することです。ここでは3つの資格を紹介します。

資格名 検定内容 合格率
G検定 ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識 約60%
E検定 ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力や知識 約60%
AI実装検定 体系的なディープラーニングの実装知識とスキル 約70%

AI関連の資格には様々なものがあるため、最も自分の目的にあった資格を取得することが重要です。G検定はディープラーニングを活用するジェネラリスト向けの資格であり、E検定は実装するエンジニア向けの資格です。

G検定では取得後名刺にロゴマークを入れることが認められているため、自分のスキルの証明にもなります。E資格やAI実装検定も取得した後はプロフィールに記入しておくことで自分のスキルを証明することができます。

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プログラミングを学ぶ

2つ目はプログラミングを学ぶことです。今まで紹介してきたように、プログラミングスキルはデータサイエンティストやAIエンジニアには必須の能力です。プログラミング言語の中でもPythonはAI開発によく使われているため、特に重要です。プログラミングの勉強には主に3つ方法があります。

  1. オンライン講座で勉強する
  2. プログラミングスクールに通う
  3. 参考書で自習する

それぞれのメリットとして、次のことがあげられます。オンライン講座は場所や時間を気にせず教えてもらえること、プログラミングスクールは直接プロの講師から授業を受けられること、参考書で自習する場合は自分にあった参考書で手軽に勉強を始められることです。

プログラミングについて勉強して知識が身に着けば、資格を取得することもできます。

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開発スキルだけじゃない!?AI業界に求められる人材

技術が進歩していく中、AIは人間の仕事を代替していくことが予想されます。この変化の波を乗り越えるには、AIを使いこなすスキルや、AIが苦手とするスキルを磨いていくことが重要です。

では、具体的にAI業界ではどのような人材が求められているのかを紹介していきます。プログラミングなどの開発スキルはもちろん、読解力、プレゼン能力、コミュニケーション能力、マネジメントスキル、企画力など、様々な能力が必要とされています。

▶関連記事|AI人材になるには?AI時代に生き残る人・生き残らない人>>

【AI関連の求人掲載】おすすめの転職サービス5選

おすすめの転職サービスを5社紹介します。

  1. リクルートエージェント
  2. マイナビエージェント
  3. doda
  4. BIGDATA NAVI
  5. Paiza転職

それぞれ解説していきます。

リクルートエージェント

業界最大級の非公開求人数、実績豊富なアドバイザー、充実した転職サポートなど、充実したサービスを受けることができます。

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マイナビエージェント

応募書類の添削や条件交渉など、専任制で転職に関わる支援をしてくれます。また、初めて転職する人にもキャリアアドバイザーが疑問などに丁寧に答えてくれます。

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doda

出典:doda

企業に合わせた応募書類の添削や面接サポート、面接日程の調整、内定後の入社時期の調整などもサポートしてくれます。エージェントサービスではサイトには掲載されていない、非公開求人を含む約10万件の求人から、それぞれに合った求人を専門スタッフが紹介します。

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BIGDATA NAVI

出典:BIGDATA NAVI

機械学習など豊富なAI案件、業界事情に精通したスタッフでサポートがあり、また、副業や独立のサポートもあります。また、サイト上の案件からプログラミング言語や開発環境、募集職種などで指定して検索できます。

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Paiza転職

出典:Paiza転職

IT/WEBエンジニアに特化した転職・就職・学習サイトで、プログラミングスキルチェックで技術力を判定・可視化し、スキルがある人ほど就職や転職が有利になる画期的なサービスです。

サイトはこちら

まとめ

この記事ではAI業界の職種とそれらに必要とされるスキル、そして未経験からAI業界に転職、就職するためにするべきことを紹介してきました。

AI業界への転職、就職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

 

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