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2019.11.28

なぜ今人材業界でRPAが注目されているのか

最終更新日:

RPAが人材業界で注目されています。なぜなら、人材業界では、RPAの得意とする業務がたくさんあるからです。

この記事では、RPAと人材業界それぞれの特徴と、相性がいい理由について解説していきます。

RPAの概要と得意な業務

RPAとは?

RPAとは、ロボティク・プロセス・オートメーションのことで、直訳は「ロボットで業務プロセスを自動化する」になります。どういうことでしょう。

問い合わせのメール返信や、文書の作成、データの入力など、私たち人間がコンピュータ上で行っている繰り返し業務があります。

このような単純作業をロボットにやってもらおうというのが、RPAの意図になります。

従って、RPAは人間がやってきた業務を自動化、効率化できまる。そして、人間は他の業務に時間を割くことができ、非常に便利な味方になってくれます。

しかし、RPAといえでも万能ではなく、導入に必要な条件や、得意な業務が存在します。

RPAが得意な業務

RPAが、得意な業務かどうかを見極めるうえでは、RPAの特徴を知っておく必要があります。

RPAの特徴は人間が指定した“ルール”に基づいて動くということです。

Aという入力があった時に、αと出力する。Bという入力があった時に、βと出力する。そのどちらでもない時は、γと出力する、というようなルールを人間が設計しています。

反対に、AIはデータからルールを作ってくれますね。

従って、ルールを作りやすい業務は得意、作りにくい業務は苦手になります。

前者は、顧客情報のデータ入力や、勤怠システムにチェックして未入力者や過重労働者へのメール通知、問い合わせメールへの定型文対応などが当てはまります。

一方で苦手な業務は、複雑なデザインや画面変更が繰り返されるもの、例外処理を含めて、複雑なルールが必要になる業務になります。

「ルールを作りやすい」ことに追加して、もう一つ重要な観点は「繰り返し」業務であることです。

逆に「繰り返し業務」でない場合を考えてみましょう。

多様な対応が必要な業務のルール化は困難だし、ごくたまにしか行われない業務をルール化するのは、利益より開発費用の方が高くついてしまいます。

まとめると、RPAが得意な業務は「繰り返される、ルール化しやすい業務」です。

人材業界とは?

RPAに注目している人材業界とは、どのような業界でしょうか。

事業の内容は、大きく言えば「人を必要としている企業」と「企業を必要としている個人」を結びつけることです。

しかし、そのやり方は多岐に渡ります。

実際に人材業界で事業を展開する「綜合キャリアグループ」のメディアでは、人材業界を成り立たせるサービスを以下の4つに分類しています。

  1. ある業務を遂行するスタッフをクライアント企業へ一定期間派遣する「人材派遣」
  2. 求人案件を持つ企業からの依頼と求職者からのエントリーを受け企業と個人を結びつける「人材紹介」
  3. 求職者と人材募集企業をメディアで結びつける「求人広告」
  4. 企業ニーズ別に採用戦略立案を行ったり、クライアント企業自体の課題解決策を提案したりする「人材コンサルティング」

引用:https://sougo-group.jp/newgrads/column/question/20171222_5038/

上記のように会社によって、事業や業務の内容に違いはあります。しかし、以下のようなことは、概ねほとんどの人材会社に当てはまる特徴と言えます。

  • 膨大な個人レベルの情報を扱う
  • 膨大な求人情報を扱う
  • 個人・企業に対して、それぞれの情報を元にコミュニケーションを行う

人材業界とRPAの相性

それでは、なぜ人材業界とRPAの相性はいいのでしょうか。

その理由は、端的に言えば人材業界には”ルール”化しやすい、“繰り返し”業務が多いことにあります。

先ほどあげた、人材業界の特徴を用いて考えてみましょう。

特徴は個人単位、あるいは企業単位の情報を多数扱うことでした。その過程で、繰り返される業務がたくさん考えられます。

  • フォームに打ち込まれた個人の情報を、システムに入れる業務
  • 企業からの問い合わせメールの対応
  • 定期的にシステム内の情報をレポート化する業務

これらは、まさにRPAの得意分野です。

ロボットが、データ周りの作業を24時間稼働で、処理してくれることで、人間はその他の業務に集中できます。

従って、人材業界からRPAは注目されているのです。

RPA導入の事例

最後に実際にRPAを人事に関係する業務に導入した事例を見ていきましょう。

ディップ株式会社の事例

ディップ株式会社は、取引先の登録業務フローの一部に、Robotic CrowdでRPAを導入。年間1,500時間程の工数削減ができ、登録完了までのスピードも増したと言います。

参考:https://www.roboticcrowd.com/dip/

株式会社CBキャリアの事例

株式会社CBキャリアは、求人サイトへの登録作業に、SF-ロボット社員サービスでRPAを導入。3名で1か月あたり200時間かかっていた業務を、1名で10時間で完了できるように業務効率化を実現しました。

参考:https://www.standardfactory.jp/blog/rpa/case-cbcareer/

株式会社ウィンスリーの事例

株式会社ウィンスリーは、スカウトメールを送る業務にBizteX cobitでRPAを導入。今までに半年に1人しか、決まらなかったデータベースから、わずか3ヶ月で1名を決定が決まりました。また、RPAが業務を代替した分、その他の業務に時間をあてることができ、目に見えない効果も出ているとのことです。

参考:https://service.biztex.co.jp/industry/971/

パーソルテンプスタッフ株式会社の事例

パーソルテンプスタッフ株式会社は、例えば勤怠管理業務にUiPatchでRPAを導入。外部に委託していた作業も、内面化して、1/10まで運用コストを削減したとのこと。

参考:https://www.uipath.com/ja/solutions/case-study/persol

キューアンドエーワークス株式会社の事例

キューアンドエーワークス株式会社は、社内での情報共有やデータ活用を目的にHRBCでRPAを導入。RPAを活用して、自動予約システムを作りました。便利になるだけでなく、面談のキャンセル率も低くなりました。

参考:https://hrbc.porters.jp/case/detail/id=441

まとめ

人材業界は、RPAは活用することで、その多くを占めてきた定型業務を自動化することができます。

人材業界に特化したRPAサービスも、多くでてきているので、積極的に検討してみましょう。その際、本当に自動化したい業務と、RPAの相性が良いのか考えることを忘れずに。



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